とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

スコールズの復帰弾でマンU連敗ストップ マンUらしい。

 ブラックバーンニューカッスルと連敗したマンUアーセナルがアンリを復帰させても敗戦だが、マンUスコールズを先発させて見事連敗ストップ。いかにもマンUらしい。もっとも相手は今シーズン絶不調のボルトン。シーズン前半攻撃の中心だったケビン・デービスやクラスニッチをベンチに置いて、ヌゴグとマーク・デービスが先発している。事実、ヌゴグとマーク・デービスはボルトンの攻撃の核としてよくがんばっていたが、如何せん守備に回る時間が長すぎた。
 4分、キャリックからの長いスルーパスウェルベックが抜け出しシュート。GKボグダンがナイスセーブ。ボグダンは前節、相手GKのゴールキックを目測を誤ってゴールを許し、日曜日のサンデーモーニングでは関口宏に嘲笑されていたが、このゲームでは再三いい守備を見せた。
 だがマンUバレンシアが絶好調。7分、そのバレンシアルーニーとのワンツーで抜け出しクロスを送る。DFがかろうじてクリア。17分にはルーニーウェルベックとのワンツーからシュート。そして21分、バレンシアのスルーパスに抜け出したウェルベックをCBナイトが後ろから肩に手をかけて倒し、PK献上。これをルーニーが蹴るが、GKボグダンがナイスセーブ。この日のルーニーはどこか生彩を欠いた。
 26分にはバレンシアのクロスをナニが折り返し、ルーニーがシュートするも、ふかしてしまう。27分にはスコールズが復帰後、初シュート。28分、ウェルベックミドルシュートはGKボグダンがナイスセーブ。39分、ルーニーミドルシュートもGKボグダンが止める。
 ボルトンのDFラインも再三バレンシアウェルベックに破られ、けっして好調というわけではなかったが、ルーニーの不調がチームに影響したか、マンUに決定力がない。このまま前半終了かと思われたロスタイム1分、右サイドに回ったナニがルーニーとのワンツーで駆け上がり、シュートのこぼれ球をルーニーが左サイドにクロス。これにスコールズが上がってシュート。なんとスコールズが先制ゴールを挙げた。いかにもマンUらしい。いや、ここでゴール前に詰めてくるスコールズがすばらしい。
 後半1分、ヌゴグが積極的にミドルシュートを放つと、5分にはM.デービスがインターセプトからドリブルで駆け上がり、戻しのパスにヌゴグがシュート。だがふかしてしまう。マンUも13分、バレンシアの縦パスにナニがドリブルで上がりクロス。だがウェルベックがシュートを打ち切れない。17分、バレンシアがドリブルからクロス。ルーニーがまたもシュートミス。23分にはボルトンもCKに右SBステインソンがヘディングシュート。ラファエルがライン上でクリアする。
 1-0でリードする中、マンUは24分、スコールズに代えてギグス。ナニに代えてパクチソンを投入。ベテランでゲームを閉じにかかる。すると29分、ギグスルーニーのパス交換からギグスの縦パスを受けてルーニーが前を向く。DFが突いたボールがウェルベックの前にこぼれてシュート。マンUが追加点を入れる。38分にはギグスポストプレーからキャリックミドルシュート。3点目。ボルトンもロスタイムに、途中交代のトゥンジャイのパスをヌゴグが落としブラットリーがシュート。惜しくも枠を外す。
 結局ここでゲームセット。スコールズが先制してギグスがゲームを決める。マンUは、バレンシアウェルベックの若い力で押し込んで、最後はベテランの力で勝ち切っていく。まさに円熟のゲーム運び。勝ち方を知っている。だから憎い。だから打ち破りたい。敵に不足なし。