とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシーも一休み と言っても2-0で勝利だけど

 2戦連続6-0と絶好調のスタートを切ったチェルシー。3戦目は開幕2連敗のストークということで、どんなゴールショーが見られるかと思ったが、これまでの相手と違ってストークは守り重視の戦い方で、チェルシーランパードのPK失敗もあり、意外に苦戦。とは言っても結局2-0の勝利だから、好調なことは間違いないのだけれど。
 それでも立ち上がりはストークもワントップのジョーンズにボールを集めて、サイドラインを割ったこぼれ球をデロップの高速ロングスローで攻め立てる、まるでアーセナルに対したブラックバーンのような戦い方。しかしブラックバーンほど中盤からプレスをかけることもなく、基本的に守備重視なので、チェルシーがかなり自由に攻め立てる。
 5分、エッシェンのスルーパスにA.コールが走り込みシュート。ストークも8分、ホワイトヘッドがジョーンズをポストに中央の狭いところを抜いてシュートを放つがGKチェフがセーブ。9分、ジョーンズのポストプレーから左サイドを上がったエザリントンのクロスにウォルターズがシュート。しかしストークの攻撃もここまで。10分にはテリーのスルーパスマルーダが走り込んだところを、CBショークロスが倒してPKを献上した。
 ところがランパードが蹴ったこのPKをGKソーレンセンがナイスキャッチ。W杯でもおなじみのソーレンセンはやはりなかなかのGKだ。ここからチェルシーの攻撃が停滞する。14分、ドログバのFKはGKソーレンセンが好セーブ。21分、CKからエッシェンのヘディングシュートも枠を外れる。25分以降、チェルシーが猛攻を仕掛けるが、なかなか得点につながらない。
 このままいくとヤバイと思った32分、ジョーンズにボールが入ったところをテリーとランパードでつぶし、テリーがドリブルで持ち上がってスルーパス。今度はマルーダがきれいにGKを抜いて先制点。その後も33分、A.コールがドログバに預けて走り込み、クロスをボレーシュート。惜しくもバーに当たってゴールならず。45分にはアネルカのクロスにランパードがボレー。チェルシーが主導権を握ったまま前半を終了した。
 後半に入ってもチェルシー・ペース。5分、アネルカマルーダとのワンツーからクロスを上げるとドログバがヘディングシュート。GKがセーブ。7分、デロップのロングスローからのこぼれ球をエザリントンがミドルシュート。22分にも途中交代のウィーランのミドルシュートがバーを叩くが、ストークの攻撃もここまで。1点差なのでチェルシーもけっして安心できない戦いだったはずだが、ストークの攻撃に鋭さがなく、もっぱら守備に回る。チェルシーもなかなか勝ち越し点が取れなかったが、31分、マルーダからの長いスルーパスアネルカが走り込むと、GKが足を払ってPKゲット。これをドログバが難なく決めて2点目。その後は、カルー、ストゥーリッジ、ラミレスを入れて新戦力を試し、そのまま2-0で逃げ切った。
 このゲーム、特に好調さが目立ったのがエッシェン。的確な位置取りと広い視野で中盤の安定を図り、ゲームをリードした。エッシェンも40分にはラミレスに交代したが、ラミレスもいい動きを見せて、層の厚さを感じさせた。それにしてもランパードが変わった後の中盤から前は、全員黒人選手。それをテリー、フェレイラ、チェフが後方で支えるチェルシーのメンバーを見て、人種の特性があるのかなあと感じてしまった。人種差別をするつもりはないが、黒人特有の強さと瞬発力に知性が加わったチェルシーの中盤から前は、確かに力強い。対するストークがトップのジョーンズ以外、全員白人なので余計にそんなことを思った次第。ここに東アジア系の俊敏性も加わると、さらに多様で魅力的なサッカーになるかも。そんなチェルシーも見てみたいと思った。