とんま天狗は雲の上

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サッカーってやっぱり面白い アーセナル復活 マンC撃沈

 プレミアリーグ第9節、2位マンチェスター・シティと3位アーセナルの対戦。アーセナルセスク・ファブレガスがケガで欠場して以来、2連敗。前節はウィルシャーの活躍で勝利したが、そのウィルシャーも終盤にレッドカードで退場。このゲームはアーセナルにとって厳しい結果になると思っていたのだが・・・。
 4試合ぶりにセスクが復帰。途端にアーセナルが見違えるゲームを見せた。
 いや、マンCも開始早々、すばらしい攻撃を見せる。1分、CBボヤタから放たれたフィードにテベスが追い付き、クロスにダビド・シルバが飛び込んでヒールで流す。アーセナルのGKファビアンスキーがファインセーブ。キックオフ直後、そのパフォーマンスに目を奪われる。
 4分にもテベスからリチャーズがクロス。今度はDFにブロックされたが、そのスピードあふれる攻撃には目を見張る。アーセナルも負けてはいない。3分、セスクのスルーパスオフサイドになるが、5分、同じように中盤の底から長いスルーパスを放つと、シャマックが抜け出しゴールに迫る。マンCのCBボヤタが思わず足を投げ出しシャマックを倒す。レッドカード、一発退場。
 その後もバリーが厳しいタックルでイエローカードをもらうなど、激しい攻守の応酬。17分、ミルナーからバリーのスルーパステベスが受けて、シルバとのワンツーからシュート。しかしこれは力がない。18分、アーセナルサーニャのクロスにジュルーがヘディングシュート。そして20分、ナスリがアルシャビンとのワンツーで抜け出しシュート。鮮やかに先制点を挙げた。
 マンCはボヤタの退場がやはり影響している。ヤヤ・トゥーレをCBに下げた影響か、中盤でのバリエーションに乏しく、攻撃に厚みが出ない。25分、そのヤヤ・トゥーレボランチに上げて、ボアテングをCBに、バリーを左SBに移すと、少し流動性が高まってくる。
 28分にはミルナーのスルーパスにリチャーズが抜け出し、切り返しからシュート。しかし枠を外れていった。アーセナルもこの時間、厳しい守備で対応。セスク、デニウソン、ソング、ジュルーと続けざまにイエローカードをもらう。
 40分、サーニャからのパスにPAの中に切れ込んでいったセスクの足をCBコンパニーが払ってしまう。PK。ところがこれをセスクが失敗。42分には逆に、CKにコンパニーがヘッド。フリーだったが枠を外した。
 両チーム攻撃的な姿勢を見せてチョー面白い。マンCはハーフタイムでヤヤ・トゥーレをブリッジに交代。CBボアテングのパフォーマンスは評価しつつ、左SBを固め、バリーを戻して攻撃的な布陣を取る。後半も前半同様、激しくファンタスティックなゲームが展開する。
 3分、シャマックがドリブルでゴールライン際まで進んでキープ。セスクに戻すとナスリとのワンツーからシュート。マンCは8分、前半から太股の違和感を訴えていたテベスをあきらめ、アデバヨールを投入。12分、バリーからミルナーのスルーパスにシルバが抜け出しシュート。GKファビアンスキー、ファインセーブ。13分にはシルバの蹴ったCKをコンパニーがつなぎ、アデバヨールがヘディングシュート。しかし枠を外す。
 そして21分、アルシャビンからの大きなサイドチェンジを受けたナスリからセスクがシャマックにスルーパス。DFに弾き返されたところをソングがシュート。見事な連携で追加点を挙げた。
 マンCは27分、期待の若手、イタリア代表のバロテッリを入れるが、いよいよ活気づいたアーセナルの前に次第に中盤の運動量で劣り失速する。34分、ナスリからシャマック、デニウソンロシツキーとつないでデニウソンにパスが出るが、DFがクリア。36分にはソングからセスクがドリブルで上がり、シャマックがシュート。そして43分、GKからのフィードをナスリが受けると、途中交代のベントナーにパス。これをベントナーらしくドカドカと前へ運び、GKと一対一からシュート。ダメ押しの3点目を入れた。
 その後、45分にデヨングのスルーパス、シルバのパスからアデバヨールのシュート。同じくCKのこぼれをボアテングがシュートと、マンCが反撃を試みるが得点ならず。3-0でアーセナルが快勝した。
 テベスのケガなど、マンCに若干気掛かりな点はあるが、一人少ない中でのこのパフォーマンスは評価に値する。アーセナルもやはりセスクが一人いるだけで全く違うチームに変貌する。ベントナーウォルコットに加え、2〜3週間もすればファンペルシーやフェルメーレンも復帰できる見込みだという。やはりこの両チームのパフォーマンスは面白いし、これからももっともっとがんばってほしい。とりあえず次はマンチェスター・ダービーに向けて、マンCの活躍を期待する。