とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

米本の復帰で芯ができた ガンバも宇佐美とルーカスがいれば

 いつの間にか3位まで上がってきたが、前節ヴィッセルに苦杯。グランパスの背中を追いかけたいガンバと、がけっぷちで米本が帰ってきて前節久しぶりの勝利を挙げたFC東京。両者の意地に期待した一戦だった。
 ところが前半のガンバは全く形にならない。平井、イ・グノのCBはどちらも使われるタイプで遠藤からのパスも少なく、チャンスは米本、徳永のボランチコンビにつぶされる。特にリーチが長く読みの鋭い米本の守備はさすが。
 逆に攻撃では平山がいい。よく走ってボールをキープし、うまくさばいていく。12分、平山のスルーパスから石川がシュート。17分にも石川のミドルシュートがゴールを襲う。そして20分、平山の好プレーから得たスローインから羽生がクロスを上げると、大黒がニアに走り込んで山なりのバックヘッド。これが見事に決まってFC東京が先制。
 27分にも石川のCKに大黒が絶妙のシュートを放つ。ゲームを通して大黒らしい走り込みとテクニックを見せていた。
 後半に入り、ガンバは平井を宇佐美に交代。これでようやくガンバの攻撃にバリエーションが出てきた。しかし米本の守備はさすが。チャンスの芽を摘んでいく。17分、イ・グノからのパスに走り込んだ宇佐美のシュートを止めたのも米本。
 20分にはイ・グノポストプレーに橋本がドンピシャ・ミドル! ところがこれが中村北斗の足に当たる。最近、味の素スタジアムで勝てないガンバのジンクスを感じる。
 37分には宇佐美がゴール右からするするとドルブル。3人のDFをかわしてシュートを打つが、GK権田が左足を伸ばしてスーパーセーブ。やはり勝てないのかと思った後のCK。遠藤のふわりとしたボールが中澤に合って同点のヘディングシュートを決めた。森重が一人でイ・グノと中澤をカバーしていたがそれじゃ足りない。本来、中澤をカバーすべき徳永は後ろにいた。
 結局これで1-1のドローに終わる。FC東京ヴィッセルが勝ったため勝点で並ばれ、得失点差の15位。14位のアルディージャとは勝点差2だが、消化ゲームが一つ少ないので実質勝点差は5。ヴィッセルとの降格争いの様相を呈してきた。
 ガンバもこの引き分けは痛い。優勝がまた遠ざかっていく。3位狙いにしても、もう少し元気が欲しい。ルーカスの復帰で調子が戻るといいのだけれど。いずれにせよ、両チームともまだまだ厳しい戦いが続く。