とんま天狗は雲の上

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エスパルスはお疲れのまま、リーグ終盤へ

 セレッソエスパルス。勝点45で並ぶ5位・6位対決。ACL出場圏の3位にも手が届く順位でもっと激しい戦いが見られるかと思ったが、前半はセレッソ、後半はエスパルスと攻勢に出る側が比較的はっきりした淡白なゲーム。それでも3位に向けてのモチベーションの高さが結果に現れたか、終盤セレッソが得点を入れ、勝利を手に入れた。
 気になるのはエスパルス。長谷川監督の今年度限りの退任が決定。これが影響したか、勝利に対するこだわりが見えず、何より夏から続く選手の疲れがいまだ癒えずに戦っている印象。このゲームも小野が欠場したが、岡崎やヨンセンの動きも鈍い。
 前半は圧倒的にセレッソ・ペース。しかしボールは回るもののなかなかゴール前に入っていけない。18分にはその象徴のようなシーンが。左サイド丸橋から乾、マルチネスアマラウと右に回り、清武からスルーパスが出て右SB高橋がクロス。しかしGKがクリア。
 エスパルスは前半守備的にという指示だったのか、ほとんど攻め込む場面が見られない。それでも27分、兵働のクロスがDFに当たりこぼれたところをヨンセンがシュート。これが2本目のシュート。
 逆にセレッソは34分、マルチネスから乾のキープ、家長がシュート。37分には家長のスルーパスに小松が抜け出すが、シュートはGKがセーブ。撥ね返りを家長がシュートするが枠を外した。
 後半に入るとようやくエスパルスが攻撃的な姿勢を見せてくる。11分、本田からのパスをヨンセンが戻し、本田がボレーシュート。12分にはヨンセンから藤本がシュート。ショートカウンターからチャンスを掴む。21分には兵働のクロスに岡崎がらしい飛び込みでヘディングシュート。
 ワントップの下で3〜4人のMFが自由に動き回る形は両チーム似ている。本田のワンボランチエスパルスの方が、その両サイドを使われることが多いが、そのスペースをどちらが支配するかで攻守が逆転する。
 エスパルスは17分、ケガで山本真希を大前に交代。セレッソも27分、疲れの見える乾をU-19で活躍した永井龍に交代。これで前線の運動量が増えゲームが動き出した。とは言っても、エスパルスはこの時間帯にはヨンセン、岡崎ともに疲れて大前が孤軍奮闘という感じ。運動量に勝るセレッソの方がペースを掴みだす。
 26分、マルチネスのスルーパスを清武が受けて小松がシュート。そして37分、家長からのスルーパスを小松がうまくトラップして抜け出し、ようやくゴールを奪った。その後も家長、永井とシュートを放つが、そこまではゴールを許さない。しかし効果的な反撃もできずこのままゲーム終了。セレッソが3位挑戦へ一歩抜け出した。
 ガンバに元気がない中、セレッソにも十分チャンスはある。一方、心配はエスパルス。5位に付けながら勝利へのモチベーションが低いし、後半終盤には疲れから運動量が激減。これでは勝ち上がることは難しい。新監督はまだ決まらないようだが、このままシーズン終了まで淡々と試合を重ねていくんだろうか? それでいいのか? エスパルス