とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

テベスのいないマンCはD.シルバが変幻自在の動きでチームを牽引

 プレミアリーグ第17節、最下位ウェストハムのホームに4位のマンチェスター・シティが乗り込んでの一戦。マンCはテベスイエローカードの累積で出場停止。代わりにバロテッリとジョーが2トップに入り、ヤヤ・トゥーレダビド・シルバが攻撃的MF。特にD.シルバの変幻自在な動きが目立つ。
 2分、そのD.シルバからY.トゥーレのポストにジョーがシュート。さっそくマンCが攻勢に出ると、4分にはジョーの鋭いクロスがゴール前へ。しかしバロテッリがシュートをイージーミス。
 マンCの攻撃はD.シルバがリード。デヨング、バリーのダブル・ボランチの位置までD.シルバが戻りゲームを作るかと思うと、最前線にも顔を出す。しかし2トップの動きが少なく、攻撃がイマイチ有機的につながっていかない。テベスがいればもっと引き出す動きをするだろうに、何か別のチームという感じ。
 それでも27分、Y.トゥーレがドリブルで上がってシュートを放つと、30分にはバリーのドリブルからD.シルバ、Y.トゥーレ、バリーとつないでクロスをY.トゥーレが左足で強烈なシュート。見事に先制点を挙げた。さらに34分にはD.シルバのCKにバロテッリが強烈ヘッド。しかしバレラがライン上でクリア。
 ウェストハムはCMのパーカーが攻撃の中心。最前線でピキオンヌが受けて、両SHスタニスラス、バレラがからむ攻撃だが、ほとんど単発でチャンスは少ない。それでも39分、ピキオンヌが中盤で落としたボールをバレラがドリブルで前に運び、パーカーがシュート。45分には右SBフォベールのクロスにピキオンヌがヘディングシュートを放つが惜しくも枠を外した。
 後半6分、オビンナのクロスがピキオンヌに入るが、その前でGKハートがセーブ。逆に8分、マンCはデヨングのボール奪取からY.トゥーレが強烈シュート。マンCはコンパニー、コロ・トゥーレのCBとバリー、デヨングのボランチが強力。ウェストハムが攻めてもこの4人のブロックの前ではねかえされる。そしてそのボールをD.シルバが拾ってはゲームを作っていく。が、相変わらず前線が機能しない。15分にはバロテッリがイライラからイエローカードをもらい、興奮したバロテッリに代えてマンチーニ監督はアダム・ジョンソンを投入。
 24分、デヨングのボール奪取からY.トゥーレ、D.シルバのクロスにジョーがシュート。そして28分、デヨングがボールを奪うと、Y.トゥーレとのパス交換から左前方へ大きくフィード。これにY.トゥーレが走り込み、CBトムキンスを振り切ってシュートすると、ポストに当たったボールがGKグリーンの背中に当たってネットを揺らした。オウンゴール
 待望の追加点を入れると、36分にはシルバのスルーパスに右後方からアダム・ジョンソンが長い距離を走り込み、GKをかわしてシュート。3点目。ゲームは44分、ウェストハムがオビンナのCKをトムキンスがドンピシャ・ヘッドを決めて一矢を報い、3-1でマンCが勝利した。
 バロテッリやY.トゥーレらの強い選手らよりも、A.ジョンソンやミルナー、D.シルバらの速くて巧い選手の方がゲームとしては面白いのだけれど、マンチーニ監督は勝負重視。それで勝ち切っていればいいのだが、得点が少なく引分けが多いのは何とも。これでチェルシーをかわして3位に上がったが(アーセナルマンUの結果をまだ見ていないので)、このまま上位争いを続けるには攻撃面が物足りない。アデバヨールサンタクルス、ショーン・ライトフィリップスとベンチにも入れない選手たちを今後どう使っていくのか。課題は多い。