とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ニューカッスル戦のトットナムは全く別のチーム なんだかなあ。

 前節のマンU戦で見事な攻撃サッカーを展開したトットナム。結果はスコアレスドローだったが、下位チーム相手にその攻撃力が爆発するところを見てみたいと思った。ところが・・・。
 アスエコト、パラシオスが欠場で、ベイルが左SBに下がり、左SHの位置にエバートンから獲得したばかりに南アフリカ代表ピーナールを起用した。ところが前半はこの布陣が全く機能しない。3分、レノンのスルーパスにデフォーがシュートを放ったところまではよかったが、ピーナールにはベイルのような爆発的なダッシュ力はなく、ボールをキープしては中に入ってくる。このためファンデルファールトがボールを触る機会が少なく、前節キープレイヤーの一人だったモトリッチに至っては全く出てくる場面が見られない。
 と思う間もなく、肝心のベイルが負傷退場。代わりにCBのバッソンを入れざるを得ず、ますますトットナムの攻撃が停滞する。
 ニューカッスルも話題のキャロルをケガで欠くものの、アメオビとベストの長身FWコンビめがけて縦パスが入り、攻撃を作っていく。16分、GKからのフィードをアメオビがつなぎ、ベストが落としてアメオビのシュート。23分にもドーソンがポストで落としてアメオビ。28分には左SBホセ・エンリケのクロスにベストが合わせてバーに当てる。
 トットナムがようやくペースを取り戻してきたのは35分過ぎ。レノンのクロスにピーナールがシュート。さらに40分にはレノンがドリブルでゴール前まで運んでいくが、クリアされる。ロスタイム、ファンデルファールトがヒールでスルーパスを送り、デフォーが抜け出してシュート。しかしGKハーバーがナイスセーブ。前半はホームのニューカッスル・ペースで進んだ。
 後半はようやくピーナールが噛み合いだしたトットナムが攻めていく。9分、ピーナールからファンデルファールトモドリッチとつなぎCMジーナスのシュート。11分にもピーナールからデフォー、ファンデルファールトつないでピーナールが走り込む。
 しかし先制点はニューカッスルに転がり込んだ。14分、スリーインからボランチのガスリーのサイドチェンジ気味のアーリークロスをCBコロッチーニが胸でトラップしてバーソンをかわしてシュート。これが見事に決まり先制。でもどうしてあそこにコロッチーニがいたんだ?
 これでトットナムは攻めるしかなくなる。15分、モドリッチが途中ピーナールとのパス交換を挟んでドリブルで上がり、デフォーがシュート。20分にはレノンが左から右へとドリブルで切れ込み、ピーナールを経てレノンがシュート。GKハーバー、ナイスセーブ。
 ニューカッスルは21分、CFの一人ベストをロベンクランズに交代。トットナムも26分、ジーナスに代えてクラウチを投入。しかしこの時間帯、ニューカッスルがカウンターから鋭い攻撃を繰り出す。24分、ノーランのスルーパスにロベンクランズが抜け出しシュートを放つと、27分にもロベンクランズのパスにアメオビがシュート。さらに29分、CKにアメオビがヘディングシュート。
 31分、レノンのドリブルからモドリッチミドルシュートは惜しくもバーを叩く。トットナムクラウチをターゲットにボールを前に放り込むが、ニューカッスルのカウンターも鋭い。41分、ロベンクランズからアメオビのクロスにバートンがシュート。44分には途中交代の若手レンジャーがドリブルで抜け出し、CBドーソンをかわしてシュート。わずかにポストを外れた。
 するとロスタイム1分。トットナムがドーソンのフィードをクラウチがつなぎ、デフォーのパスにレノンが抜け出し、ゴール前で中に切れ込んでのシュート。やっとのことで同点に追いついた。最後は両チームがゴール前を往復しシュートを応酬するバタバタしたが結局これでゲームは終了。ニューカッスルにとっては勝点2を失い、トットナムにとっては勝点1を拾ったゲーム。
 後半だけ見れば互角と言えなくもないが、前半はピーナールをどう扱っていいのか、みんな戸惑っているような戦いぶりだった。ベイルとピーナールでは全く別のチームになってしまう。何はともあれ、負けなくてよかった。しかし前節とは全く違うチームを見ているよう。サッカーって本当に難しいなあ。