とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トットナム まさかの敗戦 サッカーってこんなもの

 CLのベスト16第1レグでACミランに1-0で勝ったインテル。その勢いを駆って、16位のブラックプール相手に簡単に勝利したかったところだが、なんとまさかの1-3で敗戦。ゲームはほとんど押していたのに、負ける時はこんなもの。でもチャンスも多く、けっこう楽しめるゲームだった。
 ミランには勝ったものの、そのゲームでコルルカが負傷。他にファンデルファールト、ベイル、ハットンらも負傷で、特に右SBをどうするか問題だったが、窮余の策で本来CBのギャラスを起用。CBにはバッソンとドーソンが入った。ボランチパラシオスモドリッチで、CLの疲労に配慮した布陣。トップはパブリチェンコとデフォー。クラウチは温存。
 だがブラックプールは少しでも引いたらどこまでも突っ込んでくるチーム。序盤から積極的にプレスをかけてくる。対するトットナムも負けてはいない。オールコートで互角の戦い。
 ところが前半18分、ブラックプールの右SBアドリーのクロスをFWコルニレンコが繋ぐとキャンベルがPA内で受ける。トットナムバッソンが身体を寄せると勢い余って倒してしまう。このPKをアダムが決めてブラックプール先制。敢えて言えば、高さと体力タイプのCBを二人並べざるを得なかったのが失点の要因か。もったいない失点、だが結果的にゲームを決める失点だった。
 この後、トットナムも前からよくプレスをかける。28分、ギャラスのクロスをパブリチェンコがつなぎピーナールがシュート。DFのはね返りをアダムがクリアしようとしたところがピーナールに当たってあわや。34分にはパブリチェンコのスルーパスにデフォーが走り込みシュート。GKが当てて最後はCBキャスカートがライン上でクリア。
 次第にブラックプールのプレスがかからなくなってくる。41分、パラシオスのスルーパスにレノンが走り込むが、わずかに届かない。43分には早いFKからレノンがドリブル、クロス。GKが触るがパブリチェンコが拾ってデフォーがシュート。またもライン上でDFがクリア。
 するとその直後の44分、カウンターからキャンベルがドリブル、コルニレンコが受けてDFを引きつけて右サイドへヒールパス、ビーティーの正確なクロスにキャンベルが飛び込み、ブラックプールがあっという間に追加点を挙げた。
 ハーフタイムでパラシオスをジーナスに代えると、後半は圧倒的にトットナム・ペース。1分、モドリッチのスルーパスにレノンがクロス、ピーナールが飛び込むがDFの必死のマークもあり、シュートは枠を外す。4分、ジーナスがミドルシュート。5分、パブリチェンコのポストプレーからレノンのクロスにパブリチェンコがドンピシャのヘディングシュート。しかしGKキングソン、スーパーセーブ。
 このゲーム、パブリチェンコがよく機能し、ポストプレーにシュートに活躍したが、どうしてもキングソンの壁を破れない。8分にはモドリッチ、10分にもパブリチェンコがミドルシュート。14分にはクラニチャルを投入。16分、レノンのクロスからパブリチェンコがきれいに落とすがギャラスがシュートミス。17分、デフォーのクロスにパブリチェンコが飛び込むが届かず。ファーサイドからクラニチャルがクロス。ジーナスが飛び込むがまたも届かない。直後のCKからクラニチャルのシュートも入らず。
 25分、レノンのクロスにまたもパブリチェンコが勢いよくヘディングシュート。しかしこれもまたもやGKキングソンが防ぎ抱え込む。27分、デフォーのスルーパスからクラニチャルループシュート。DFクリア。28分、クラウチ投入。34分、ジーナスのクロスにクラウチがヘディングシュート。これも決まらない。
 すると35分、キャンベルがドリブル。マークについたアスエコトが奪うもトラップがやや流れたところを途中交代のベテラン、オーメロッドがシュート。勝負を決める3点目。ようやくロスタイムにクラウチポストプレーからパブリチェンコのシュートがDFに当たって1点を返すが、これでタイムアップ。結局1-3で伏兵ブラックプールに痛い敗戦を喫した。
 チャンスは明らかにトットナムが多く、シュートも連発したが、ついていない。最初の失点でブラックプールが守りを固めて、最後まで崩しきれなかった。残念。負ける時はこんなもの。4位争いにCLに、トットナムはまだまだ大事なゲームが続く。しかしこの運動量も多くパスもつながるサッカーは楽しい。これからも観ていきたい。願わくば勝利の場面を。