とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテルかろうじてドロー 19位のブレーシアにモタモタ

 久しぶりにサッカーを観た。大震災後、スポーツ番組の放送が自粛され、久しぶりの放送。先週の地震直後のセリエA第29節、インテル対19位ブレーシアの対戦。それにしても、土曜日から各局通常放送に変わり、日曜日の午後には全ての局で地震関係情報が放送されなくなってしまったのには閉口した。しばらくNHK教育テレビで避難者名簿が読み上げられるのを見ていたけど、さすがに耐えきれず外出した。
 さて、長友が先発したブレーシア戦。レオナルド監督は、強豪相手には守備を固めてキブ、弱小チーム相手には攻撃力を重視して長友を起用という方針なんだろう。しかし、このゲーム、ブレーシアは3バックにアンカーのボッシュが深く下がり、両SHも下がって実質5バックで守りを固め、攻撃は右サイドからコネが右SBザンベッリと絡んで攻め込んでくる。
 9分、そのコネのクロスにCFカラッチョロがヘディングシュート。GK正面。インテルも10分、マイコンの上がりからパンデフスナイデルがシュート。13分にはスナイデルのスルーパスに長友が走り込みクロス。GKアルカリがブロック。しかしブレーシアの守備が固く、なかなか流れの中で決定機を掴みきれない。
 すると18分、セットプレーからインテルが得点を挙げる。スナイデルのCKをラノッキアがヘッドでつなぎ、エトーが飛び込みシュート。インテル先制点。長友にはスナイデルエトーとパスが出るが、長友がなかなか次につなげない。このゲーム、エトーが中央に位置してボールをさばき、左サイドは長友一人のことが多い。逆にブレーシアが長友のサイドからチャンスを掴む
 35分、カラッチョロのポストプレーからコネがドリブルで前進しクロス、カラッチョロがシュート。インテルも42分、エトーのスルーパスからパンデフが抜け出すが、切り返したところをクリアされる。
 前半はインテルが1点リードで終わる。後半に入り、スナイデルサネッティを入れ替え、左サイドの守備を強化。しかしブレーシアもハーフタイムで息を吹き返し、積極的に前からプレスをかけてくる。
 5分、カラッチョロがドリブルで抜け出しシュート。GKジュリオ・セザールがセーブ。直後の6分、パッツィーニのスルーパスエトーが抜け出しクロス、しかしパンデフスナイデルに合わない。10分にはスナイデルから長友にスルーパスが出るがクロスはクリアされる。さらにその直後、スナイデルミドルシュートがポストを叩く。18分、マイコンからパッツィーニポストプレーパンデフがシュート。19分には長友が左サイドを上がりミドルシュートを放つが枠を大きく外れた。
 ブレーシアは17分、右SBザンベッリに代えてFWにエデルを入れて2トップに。インテルも20分、故障のルシオに代えてコルドバ。さらに25分、パッツィーニに代えてカルジャを投入。
 すると26分、マイコンがカルジャのスルーパスに走り込みクロス、DFが弾いたところをスナイデルがシュート。GKアルカリ、好セーブ。32分には長友のPA内のハンドが見逃された後、カウンターから長友、エトーとつなぎパンデフのクロス、スナイデルが落としてエトーがシュート。しかしパンデフの時点でオフサイド。長友は33分にマテラッツィに交代。35分にもスナイデルからパンデフ、一旦DFにブロックされるとエトーのスルーパスパンデフが抜け出しGKと一対一。しかしこれも決めることができない。
 すると39分、ディアマンティのCKにCBゼビナと競ったコルドバのヘディングがゴール前に飛び、カラッチョロがヘディングシュート。ついに同点に追いつかれてしまう。これでブレーシアが勢いづき42分、ディアマンティのクロスにコネがシュート。44分にはスタンコビッチからカラッチョロがボールを奪い、ディアマンティがドリブル、最後はエデルに流すと、コルドバが競って倒してしまう。一発レッドカード、PK。
 インテル絶体絶命。しかしカラッチョロの蹴ったPKをジュリオ・セザールがスーパーセーブ。インテルは攻めども攻めども追加点が奪えず、ついに同点に追いつかれ、最後は逆転のチャンスを何とか抑えての屈辱なドロー。この節はミランも最下位のバーリにドローで勝点差5に変化がなかったのがせめてもの慰み。
 さて、先週末の第30節ではミランが負けてインテルが勝利した模様。やはりこうしてサッカーを観るのは楽しい。もちろん避難所の人たちはそれどころではないだろうが、くだらないバラエティを見てタレントの形だけのお見舞いを見ているよりはずっと精神的にいい。また東日本の窮状に向き合う気持ちが生まれてくる。