とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ミランダービーはACミランの完勝 長友、出番なし

 セリエA、勝ち点差2で迎えたACミランインテルミランダービーは、ACミランが完勝。首位の座を守りきった。
 イブラヒモビッチが出場停止で心配されたミランだったが、パトとロビーニョの2トップにボアテングをトップ下に置いて、その後ろをセードルフガットゥーゾファンボメルの3人でがっちりと支えるフォーメーション。キックオフ直後から積極的に攻め込み、左サイドに開いたセードルフが中に戻すと、ガットゥーゾがダイレクトで前にパス。これをパトが一旦戻し、ガットゥーゾのスルーパスはパトに引き付けられたDFの外側からロビーニョが後方からフリーで走りこんでくる。ここは何とかGKジュリオ・セザールがブロックしたものの、こぼれ球をパトが拾ってシュート。わずか40秒でミランが先制点を挙げた。
 その後もミランが積極的。8分、ファンボメルのサイドチェンジをパトが落とし、ロビーニョセードルフとつないで、最後はパトのクロスにロビーニョが飛び込む。9分にも右SBアバーテのクロスをセードルフボレーシュートマイコンの手に当たって逸れていったが、ファールは取らなかった。
 15分過ぎあたりからインテルもようやく押し返してくる。19分、パンデフからのパスを受けてパッツィーニがドリブルで抜け出し、GKと一対一。しかし、GKアッビアーティがナイスセーブ。ミランも負けてはいない。24分、パトのシュートがDFに当たってのCKからザンブロッタミドルシュート。25分にはロビーニョPA内にドリブルで進み倒れるが、シミュレーションの判定。37分、ファンボメルミドルシュートはDFに当たり、GKの頭を越してバーを叩く。
 38分、インテルが決定的な場面を作る。スナイデルのCKをモッタがドンピシャ・ヘッド。しかしGKアッビアーティ、ライン上でボールを掻き出すファインセーブ。39分、スナイデルが切り返しからミドルシュート。43分、パンデフのクロスをカンビアッソが頭で逸らし、エトーがシュート。しかし枠を外してしまう。立ち上がりの痛恨の失点からインテルもよく盛り返したが、チャンスをGKアッビアーティがことごとく弾き返した。
 後半早々の6分、ガットゥーゾが太腿を痛め、フラミニに交代。9分、ボアテングのスルーパスにパトが走りこみ、抜け出そうとするところをこのゲームCBに入ったキブが後ろから引っ掛けてしまう。キブ、一発レッドカード。やむを得ず、前半ドリブルで何度もチャンスを掴んだパンデフに代えてコルドバを投入。これでインテルの攻撃力がだいぶ弱まってしまった。
 そして17分、フラミニから始まった攻撃はパト、ロビーニョが落としてセードルフが右にはたくと、アバーテがフリー。シュート性のクロスにパトが飛び込んでゴール。ミランが追加点を挙げる。
 インテルは18分にミリート、26分にスタンコビッチと投入するが、ミランが一方的に攻め立てる。21分、アバーテのパスからロビーニョがシュート。J.セザール、ナイスセーブ。22分、セードルフのスルーパスボアテングがシュート。27分にはパトからロビーニョがシュート。ここもJ.セザールが止める。32分、セードルフのスルーパスロビーニョがシュート。J.セザール、好セーブ。ようやく34分、エトーポストプレーからスナイデルがシュートを放つが、ファンボメルがナイスブロック。
 そして終了間際の45分、セードルフからのパスにPA内に走りこんだカッサーノサネッティが倒してPK献上。これをカッサーノ自ら決めて3点目。ミランが3-0で完勝した。
 立ち上がりのミランの攻勢に対応が後手に回ったこと。そして、キブの退場が痛かった。この展開では長友の出番もなし。ナポリが勝ったため、インテルは3位に交代。ミランナポリの勝ち点差は3。既に直接対決は終わっている。ミランの逃げ切りが濃厚か。インテルには続いてCLシャルケ戦が待っている。キブが退場して、長友、内田の日本人対決が楽しみだ。