とんま天狗は雲の上

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CL日本人対決 シャルケ守り勝ちで内田ベスト4進出

 シャルケの内田対インテルの長友。日本人対決となったCL準々決勝は第1レグの結果が功を奏し、シャルケが思惑どおりの勝利で逃げ切った。長友は積極的に攻撃に絡もうとするが、あまり使ってもらえず、内田は守備に専念した。それでも両者が直接からむシーンもあって最後までゲームを楽しんだ。
 4点以上を取らなければならないインテルは序盤から積極的に攻めていく。5分、スナイデルミドルシュート。GK正面。7分、内田がドリブルで前進すると長友がマークして奪い取る。すると今度は長友がドリブル。内田がサイドにクリア。いきなり直接対決。見所タップリ。12分にもスナイデルを起点にエトーから出されたスルーパスに長友が走り込みクロス。これをブロックしたのも内田。しかし内田は基本的にエトーのマークで、この後、両者が直接対決する場面はあまり見られなかった。
 シャルケの攻撃はラウルを中心に、トップにエドゥー、中盤からフラドが絡む位で、基本守り重視。16分、フラドからのアーリークロスをラウルがヘディングシュート。この後はインテルが攻勢に出る。
 27分、エトーポストプレーから長友がドリブルで抜け出し、クロス。だがDFがクリア。33分、マイコンの縦パスにミリートが抜け出しシュート。34分、スナイデルのFKが壁に当たって戻ってきたところを長友がロングシュート。36分、スタンコビッチミドルシュートはドイツ代表GKのノイアーがファインセーブ。39分にもスタンコビッチのスルーパスマイコンが抜け出しシュート。しかしインテルのゴールが決まらない。シャルケのボックス内の守備が固い。
 インテルがなかなか決定的なチャンスを掴めない中、先制点はあっさりとシャルケが手に入れる。バウムヨハンからフラドのスルーパスにラウルが抜け出し、GKをかわしてシュート。ネットを揺する。ラウルらしい正確な技術。
 これで攻めるしかなくなったインテルは後半最初からスタンコビッチに代えてパンデフを投入。ドリブルで仕掛けてタメを作る。それが功を奏したか、5分、スナイデルのCKをルシオがヘディングで前に送り、モッタが押し込む。同点ゴール。
 シャルケも守ってばかりではない。7分、内田のクロスをDFが弾いたところにバウムヨハンが飛び込み、GKともつれてこぼれたボールをクロス。これはGKジュリオ・セザールがいい反応を見せる。12分にはバウムヨハンのクロスにボランチパパドプーロスがヘディングシュート。14分、CKからフラドがクロス、ボランチのマティプがヘディングで前に送り、CBヘーヴェデスがヘディングシュート。見事ゴールが決まったかと思ったが、オフサイドの判定。惜しかった。
 17分、スナイデルのクロスにエトーがヘディングシュート。内田が競るが、前に入られた。逆に19分にはシャルケもCKからパパトプーロスがヘディングシュート。インテルの中盤が緩んできて、シャルケが中盤が積極的に前に出てこれるようになってくる。
 20分にはラノッキアの上がりからエトーのパスに長友が抜け出しクロスを挙げるがGKがキャッチ。25分にも長友のパスからエトーがシュートを打つ場面があったが、シャルケの守備は固い。
 そして36分、ルシオがドリブルで上がったところをボールを奪いとってラウルに預けると、ぽっかり空いたスペースに出されたスルーパスにCBのヘーヴェデスが走り込んでシュート。ついにシャルケが勝ち越してしまう。
 あとはシャルケがゴールを固める。そのまま時間が経過し、2-1。第1レグと合計で7-2。シャルケの完勝。これで内田が日本人前人未到のCLベスト4への進出を決めた。準決勝の相手はマンチェスター・ユナイテッド。厳しい相手だが、ここまでくれば負けて元々。内田の対面はエブエか、ルーニーベルバトフが流れる場面も多いだろう。内田は彼らにどう戦っていくのか。これは見逃せない。次の対戦が待ち遠しい。