とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ再開 ベガルタ闘志で逆転 被災地に勝利を贈る

 いよいよJリーグが再開された。土曜日の注目カードは震災を受けたベガルタフロンターレベガルタマルキーニョスの退団、柳沢の負傷で赤嶺のワントップ。両サイドに関口、太田を置いて、リャン・ヨンギがトップ下に入る布陣。対するフロンターレは矢島をトップに山瀬が絡んでいく。
 前半は互角。お互い守備が固く、なかなかチャンスがつかめない展開。それでも15分、リャンのFKに鎌田がヘディングシュート。17分にも同じくリャンのFKに今度は角田がヘディングシュート。GK杉山がキャッチ。しかしリャンのセットプレー以外ではチャンスがつかめない。
 対するフロンターレもなかなか決定機が作れない。20分、左からのクロスにヴェルディから移籍の柴崎がシュート。26分には山瀬と憲剛でボールを運び、最後は山瀬がシュート。中盤でグダグダとした展開が続く中、37分、ようやくフロンターレが先制する。憲剛のスルーパスに山瀬が抜けてクロスを入れると、右SBに入った田中裕介ミドルシュート。ゴールを挙げた。
 後半に入っても同じようにミスが多く中盤でグダグダと競り合う膠着した展開。14分、憲剛がミドルシュート。でもダメ。ベガルタは関口を筆頭に勝ちたい気持ちが強すぎ、肩に力が入ってスムーズに身体が動かない感じ。闘志が空回り。
 18分、ベガルタの手倉森監督が逆転に向けて動いてくる。ボランチの高橋に代えてFWに中島を投入。フロンターレは山瀬に代えて田坂、こちらは守りモード。リャンがボランチに入ってベガルタが全体的に攻撃モードに入ると、フロンターレは守備で受け身に回ることが多くなる。
 そして28分、中盤の競り合いから赤嶺がポストに入って右に流すと、太田が飛び込んできてスライディングシュート。CB横山が伸ばした足に当たって跳ねてゴールに吸い込まれていった。太田はこのまま足を攣って富田に交代。
 直後、フロンターレも田中がミドルシュートを放つと、32分、登里がドリブルからクロス。憲剛が戻してシュート。33分にはジュニーニョを入れて突き放しにかかる。39分から40分にかけてはフロンターレベガルタをゴール前にくぎ付け。シュートも再三打つが、ベガルタが守る。
 そして42分。中島を横山が倒してFKを得ると、リャンの蹴ったFKに鎌田がドンピシャ・ヘッド。ついにベガルタが逆転した。横山はここでも鎌田を捕まえ切れず、やや残念な出来。ゲームはこのままベガルタが時間をうまく使いゲームセット。ベガルタが感動的な勝利を挙げた。
 ベガルタもけっしていい出来ではなかったが、フロンターレも特に憲剛にキレがなく、平凡な戦いに終始してしまった。結局、勝利への気持ちの差が出たということか。でもこの内容では両チームともこれからがしんどい。早く本来の調子を取り戻さねば、ベガルタも気持ちだけでは長いシーズンを戦えない。