とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナル ストークに完敗で終戦

 前節マンUを破り、首の皮1枚で優勝戦線につながったアーセナル。試合前の監督インタビューでは優勝の可能性は5%と答えたそうだが、ストークに1-3と完敗してこれで優勝の可能性はなくなった。ごくろうさま、アーセナル。だが、このゲームでも結局負けるときのいつものアーセナルを演じてしまった。
 前節のマンU戦で、セスクの欠場から急遽組んだウィルシャーラムジーのコンビが思いの外、機能した。このコンビに前節後半に出場して機能したアルシャビンを先発。ナスリとクリシーもケガで、左SBにはギブスが先発。クリシーが好調だっただけに、その欠場が痛かったかもしれない。
 序盤からアーセナルが圧倒的にパスを回して攻めていく。1分、ウィルシャーのドリブルからクロスにアルシャビンがシュート。6分にはソングからラムジーのスルーパスファンペルシーが走り込んでシュート。
 しかしストークのプレスがきつく激しい。守備ブロックを固めて完全にカウンター狙い。これに対してアーセナルは左サイドからアルシャビンとギブスのコンビで攻めていくが、なかなか中に入れない。アルシャビンが中に入るが、ウィルシャーからのパスが通らない。右サイドのウォルコットはスペースがなく役に立たず、ラムジーからもパスが入らない。攻めあぐねて21分、サーニャが切れ込んで苦し紛れのミドルシュート
 すると守備一辺倒だったストークがセットプレーから先制する。28分、右エンドライン際でアルシャビンが突き倒して与えたFKをペナントが蹴ると、ジョーンズが飛び込み、胸でゴールに押し込む。ジュルーはマークが重なってフリーにしてしまった。
 31分にもカウンターからジョーンズのドリブルにウォルターズがシュート。これはGKがセーブするが、40分、中盤のボールの奪い合いからこぼれたボールをペナントがキープし、サーニャを背に反転してゴールに向かうと、アーセナルDF陣がジョーンズに引きずられてズルズルと下がり空いたスペースから思い切ったミドルシュート。これが遅れて駆けつけたジュルーの足に当たり、軌道を変えて大きく上がり、GKシュチェスニーの手を掠めてゴールに飛び込んだ。2点目を献上。
 41分にもウォルターズがドリブルからサーニャを抜いてゴール前に詰め寄りシュート。バーに当たる。前半だけで0-2。それも序盤は圧倒的に攻め込んでいたのに、カウンターから2失点。前節の勝利での欲が出て、身体が固くなっている印象。
 後半頭からアルシャビンラムジーに代えてシャマックとベントナーを投入。2トップにしてトップ下でタメを作り攻めようとする。しかし開始早々の2分、CKからフートの強烈なヘディングシュートが飛び、肝を冷やす。
 それでも7分、シャマックのポストからベントナーがシュート。8分、シャマックがつぶれながらファンペルシーにつないでシュート。13分にもサーニャのクロスにファンペルシーが合わせるが、力なくGKにキャッチされた。
 それにしてもアーセナルの選手にミスが多い。ファンペルシー、ウィルシャーがドリブルの途中でコントロールを失う。ソング、ウォルコットが何気ないパスをピッチの外にミスキック。26分にはイライラが講じたか、ペナントとウィルシャーが当たり合ってイエローカード
 28分、ベントナーのドリブルからファンペルシーがシュートするが、GKがセーブ。逆31分にはジョーンズのポストプレーからボランチのウィーランがウォルターズとのワンツーで抜け出てシュート。ここはGKシュチェスニーがナイスセーブ。
 ようやくアーセナルも36分、ロシツキーの縦パスをシャマックが受けてポストプレーファンペルシーが横に持ち出しシュート。1点を返す。
 ところがその直後の37分。今度はストークがウォルターズがPA内でのキープから一旦後ろに流して右SBのウィイルキンソンがシュート。ジュルーのクリアが弱く、ウォルターズが拾ってシュート。ストークが3点目を入れてアーセナルの息の根を止めた。
 アーセナル完敗。そして今シーズン終戦。毎年同じサッカーを続けて、同じ結果に終わっている。今年はロシツキーラムジーの復活、ファンペルシーの好調、ナスリ、ウォルコットの成長もあって、昨シーズンよりもいいサッカーを見せていたと思うが、結局守備を固めてくるこの日のストークのような武闘派のチームに対しては最後まで苦戦して勝点を落としてしまった。来季もベンゲル監督が指揮を執ることが決まっている。さて来シーズンはどう臨んでくるのか。何らかの対策が必要だと思うのが、どうするのか。