とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レイソル後半残り10分で首位の束縛から逃れて、逆転勝利

 前節で首位に立ったレイソル。残り5試合、絶対に負けられないゲームが続く。第30節の相手はサンフレッチェ。9位ながら3バックによる全員攻撃全員守備のゲーム展開が魅力的。レイソルレアンドロ・ドミンゲスが負傷欠場。ワグネルを左SHに上げて攻撃をリードする一方、大谷、栗澤でボランチを固め、攻守のバランスに配慮したフォーメーション。
 立ち上がり2分、森崎浩司のFKはゴール右上角に向かうが、GK菅野がファインセーブ。サンフレッチェが細かいパス回しで攻め込めば、レイソルはカウンター狙い。前半はほぼ互角の展開が続く。16分、左SH山岸が李のポストプレーから走り込み、シュートを放つもGK菅野がブロック。前半はレイソルが固くなったかミスが多く、重くかったるい展開のまま終えた。
 後半に入りようやく両チームの動きがよくなってくる。8分、李のポストプレーから高萩がドリブルからシュート。GK菅野の正面。レイソルも9分、FW田中に代えて北嶋を投入すると、その直後、ワグネルのFKにGK西川が飛び出し、ルーズボールを澤がミドルシュートを放つ。
 そして12分、森崎浩司からCB水本がドリブルで上がり、パスを受けた李が反転からループ気味のシュートを放つと、前目にいたGK菅野の上を越してゴールに吸い込まれた。サンフレッチェ先制。さらに勢いに乗るサンフレッチェは14分、李のドリブルから高萩がシュート。
 ここでレイソルは中盤、澤と栗澤に代えて、水野と茨田を投入。反撃を促す。すると18分、ワグネルのFKに左SB橋本が飛び込む。ヘディングシュートはうまく当たらず肩に当たって後ろにこぼれると北嶋がシュート。GK西川の正面。20分には水野のスルーパスにワグネルがシュート。GK西川ナイスセーブ。
 そして22分、右サイドから水野のロングスローをDFが弾き返したところを大谷がヘッドで前に送ると、ワグネルが左足でボレーシュートレイソルが同点に追い付いた。
 サンフレッチェは20分トミッチに続いて28分、ムジリを投入。するとここからしばらくレイソル・ゴール前での攻勢が続く。31分にはミキッチが右サイドからミドルシュート。その直後、レイソルも橋本のフィードにワグネルがCB横竹をかわして抜け出し、GKと一対一。しかしコースを狙ったシュートは力なくGK西川の腕の中へ。35分にはサンフレッチェトミッチのクロスに李がヘディングシュート。
 残り10分、レイソルの執念はここから。37分、ワグネルが右サイドから入れたクロスに北嶋が走り込み、バックヘッド。ついに勝ち越し点を奪うと、42分にはワグネルのFKをGK西川が弾き返したところに北嶋が飛び込みゴール。ベテラン北嶋の執念でレイソルが残り10分で2得点。勝利を呼び寄せ、首位をがっちりキープした。
 グランパス・ファンとしては当然レイソルの敗戦を期待したが、終盤の勝利への執着の差が勝敗を分けた。だが同時に、北嶋が入るまで固さが目立ったのも事実。まだまだしびれるゲームが続く。Jリーグ終盤の優勝争いに目が離せない。