とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

箱根駅伝を走るのは地方出身者ばかり

 正月2日・3日は例年どおり、箱根駅伝を見て過ごす。5区のランナーに高校が私の母校出身の選手がいて思わず応援をしてしまう。一応、進学校なので、スポーツ推薦で入学したわけではない。実際、彼は一浪して1年生として走っていた。翌日には同じ大学で県内で一・二の進学校出身者が走っている。彼らの学力がどれほどのものかわからないが、スポーツ推薦入学者が多いだろう中で、10人の枠に入ったのは単純に褒めてやりたい。母校出身のランナーは2度余り後方からのランナーに追い付かれたが、最後は突き放してゴールした。もちろん柏原に追いつくことはなかったが、さすが、参州魂!エライ!うれしい。
 20校×10人。計200人のランナーを見ていると、地方出身者が多いことに気が付く。出場エントリー選手(当日エントリー変更前のものか?)の出身都道府県別ランキングは、千葉県・兵庫県熊本県が各13名で並び、次に埼玉県の11名、宮城県が9名、長崎県が8名、長野県・広島県鹿児島県が各7名、福島県・栃木県・静岡県・愛知県・山口県が各6名という順番になっている(「ボランチノート:箱根駅伝2012 都道府県別 往復路エントリー選手数」より)。このサイトでは、出場候補選手(出場選手よりも多い)の出身高校のランキングも載せられているが、西脇工(兵庫)の12名をトップに、佐久長聖(長野)、倉敷(岡山)、九州学院(熊本)が9名、秋田工(秋田)、世羅(広島)が8名、浜松日体(静岡)、上野工(三重)、大牟田(福岡)が7名、仙台育英(宮城)・埼玉栄(埼玉)6名と聞き覚えのある高校名が並ぶ。
 『2県を除いた45都道府県にわたっていたことを知った。全国津々浦々から、「ランナー」は「箱根駅伝」を目指してきたのだ。』と書いているが、その2県はどこだろうとそちらの方が気になる。
 首都圏では千葉県や埼玉県が上位に上がっているが、東京都や大阪府は見当たらない。もちろん、都市部出身の選手が地方の高校へスポーツ推薦で引き抜かれている状況もあるだろうが、それにしても人口比を考えると圧倒的に少ないと言わざるを得ない。
 年末から開催されている高校サッカーでは東京都から2チーム出場しているし、夏の甲子園も確か2チームが出場しているはずだ。箱根駅伝に出場する大学はいずれも首都圏を中心に立地するわけだから、練習場所がないということはないだろう。皇居の周りにはアマチュア・ランナーが群れをなしている位だから、愛好者が少ないということも考えにくい。都会の学生は長距離走のようなダサいスポーツはしないのだろうか。ま、地方出身者が多いことが、箱根駅伝が関東大学連盟主催というローカルな大会にもかかわらず、ここまで人気のある要因の一つであることは間違いない。