とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

香川がいないマンUは個人技頼みのサッカー。それでもしっかり勝ってしまうところがマンU。

 第25節は12位フラムとの対戦となったマンUだが、前節先発した香川はベンチスタート。右SHバレンシア、左SHナニと昨年までのウィングタイプの両選手を起用した。TVを見始めたのが15分過ぎ、それも巻き戻して見ることができない状況だったため、選手名など正確な状況がわからないシーンも多々ある。
 ダイジェストによると8分、ファンペルシーのCKからあわやオウンゴールをGKシュウォーツァーがナイスセーブ。エブラのヘッドはバーを叩き、さらにルーニーのシュートもDFがクリア。序盤はマンUが押していたのだろうか。
 だが12分、左SBリーセの強烈なミドルシュート。15分にはリーセのクロスからトップ下ブライアン・ルイスのシュートがバーを叩く。フラムが積極的に攻めていく。16分、ルーニーのCKにCBハンゲランがあわやオウンゴール。だがバーに助けられる。18分、右SHデジャガのミドルシュート。逆に19分にはファンペルシーの落としからルーニーがシュートを放つ。
 ほぼ互角。互いに攻めあうチャンスの多いゲーム。32分にはナニのクロスをCHクレバリーが落とし、ルーニーが狙い澄ましたシュートを放つが、ポストにはね返される。マンUペースと言えるのだろうが、香川のいないチームはダイレクトでパスを回す選手がいない。いったんトラップしては相手を窺い、時に突破を狙ってはパスを出す。自然リズムが遅くなり、個人技勝負のゲームとなる。
 そして何と42分。突如スタジアムが停電してしまう。どうするのかと思ったら、5分ほどしてまた選手たちが出てきて、残り3分ほどゲームをして何事もなかったように前半が終わった。なるほどね。
 後半最初からCBハンゲランをヒューズに交代する。4分、ナニのクロスからファンペルシーがヘディングシュート。GKシュウォーツァーがキャッチ。フラムも10分、ルイスがボールを奪い、カラグーニスミドルシュート。18分には左サイドからのクロスの落としをCHベアードがシュート。GKデヘアがセーブ。マンUは攻撃のリズムが悪く攻めあぐねる。
 21分、マンUバレンシアに代えてエルナンデスを投入。ルーニーを左SHに下げて、ナニを右SHに回し、ファンペルシーとエルナンデスの2トップにする。フラムは23分、カラグーニスに代えてACミランからレンタル移籍してきたエマニュエルソンを投入。
 26分、右SBリーターが強烈なミドルシュート。GKデヘアが弾いたところをルイスがシュート。28分、ルイスのクロスにデジャガがヘディングシュート。32分にはCKからヘッドでつなぎ、ルイスがヘディングシュート。DFがライン上でクリアする。
 後半はフラム・ペースで進んでいったが、何と34分、CBからのフィードにルーニーが裏に抜け出す。CBヒューズが対応するが、股を閉じたところをうまく左足外側を抜かれ、シュートがネットに突き刺さる。ルーニーらしい個人技あふれる先制弾。ようやくマンUが先制した。
 フラムは36分、CKからロダジェガがヘディングシュート。アディショナルタイム2分にはCKからCBセンデロスが叩きつけるヘディングシュート。だがファンペルシーがライン上ではね返す。
 結局このままタイムアップ。フラムはボールポゼッションで50-50。枠内シュート数も同じと互角に戦うが、マンUルーニーの個人技で奪った1点を守りきった。昨シーズンまでのマンUの戦い方。香川が出場すればもっと楽しいサッカーができたと思うが、香川にも休みは必要。ファーガソン監督も選手のコンディションを見つつ、ローテーション起用をしているのだろう。それにしても香川の起用如何でこんなにもサッカーが変わってしまうのか。ま、それでも勝っているからそれでいいのだろうが。