とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンC、第24節フラム戦はアダム・ジョンソンを起用して勝利を手繰り寄せる。

 前節、エバートンに苦杯を喫し、マンUに勝ち点で並ばれたマンC。アグエロ、D.シルバ、ナスリで組む中盤に各チームかなり慣れてきて、攻撃に意外性がほしい。ヤヤ・トゥーレがいないのも原因かもしれない。これまではY.トゥーレの代わりにミルナーを起用していたが、このゲームではナスリをボランチに下げ、右SHにアダム・ジョンソンを起用。これが当たった。
 序盤はいつものマンCペース。2分、アグエロのスルーパスにジェコが抜け出しシュート。うまく当たらず、GKシュウォーツァーがセーブ。6分、左SBコラロフのクロスに合わせたジェコのシュートも枠を外す。だが10分、PA左からアグエロのドリブル、右に回すと、A.ジョンソンが強引にドリブルでPA内に突っ込んでいく。左SBベアードがとっさに足を引いたが、A.ジョンソンが足を伸ばして引っ掛かったように見えた。これでPKは厳しい。だが、このラッキーなPKをアグエロが決めて、マンCが先制点を挙げた。
 これでマンCはかなり楽になった様子。D.シルバがボールを触る回数も少なく、早めに前線に入れていく攻撃が目立つ。フラムは23分、デンベレのスルーパスに左SHデービスがシュート。GKハートが好セーブ。27分、右SHダフが右SBケリーとのパス交換から中に入ってきてシュート。これが最大のチャンス。だが惜しくも枠を外す。
 そして30分、ナスリから左に流し、コラロフのクロスにアグエロがわずかにヒールで触ってコースを変えると、A.ジョンソンがシュート性のクロス。左SBベアードに当たってゴールに吸い込まれた。ベアード不運。オウンゴールでマンCに2点目も献上。
 その後はマンCが気持ちよく攻める。34分、右SBリチャーズがドリブルで上がり、クロスがCBセンデロスに当たってあわやオウンゴールシュウォーツァーがセーブ。37分、ジェコのクロスにアグエロがシュート。シュウォーツァーがナイスセーブ。38分には相手CKからのカウンター、アグエロのドリブルからジェコがシュート。CBハンゲラントがブロック。このまま前半が終わった。
 後半に入ると次第に雪がひどくなってくる。5分、CMマーフィーのミドルシュート。17分、右SBケリーのミドルシュート。マンCは9分、ナスリに代えてミルナー。守りに入る。19分にはデンプシーのFKをGKハートが抑える。
 雪掻き中断が2度ほど入り、スコップでライン際をすくう。緊張感が途切れ、マンCも守備固め。27分、アグエロのクロスにシルバがシュート。DFがブロック。さらにコラロフのクロスにシルバがシュート。またもDFに当たる。そしてその直後、左サイドからA.ジョンソンが前に送ったパスをアグエロが受けてドリブル。雪が覆うピッチにDFが思い切ってチェックに行けない中、すいすいとDFをかわして最後はフリーのジェコに。楽々とゴールを決めて、マンCが3点差と突き放した。
 33分、途中交代ルイスのCKがジェコに当たり、あわやオウンゴールのポストに当たるというシーンもあったが、その後はマンCがボランチにデヨングと移籍したばかりのピサロを投入。バリー、ミルナーがSHに入るぶ厚い守備でそのまま完封。3-0で勝利した。幸運なPKで楽にゲームを進められたということもあるけれど、A.ジョンソンの起用など、攻撃にバリエーションを見せて、マンCにとって今後の首位争いに期待が持てるゲームだった。