とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

宮市、ボルトンで十分戦力になる。この後のさらなる活躍に期待。

 ボルトンへ移籍して2ゲーム目。ホームのウィガン戦で待望のプレミア初出場がやってきた。前半は序盤こそボルトンが積極的に攻めていった。特に宮市のライバルとなる左SHペトロフが積極的に仕掛けていく。18分には右SHイーグルスのFKからFWヌゴグがシュート。
 だが20分過ぎからは完全なウィガン・ペース。ボルトンバイタルエリアが空いてウィガンが中盤から自由にボールを回し、クロスを入れる。20分、CFディサントがドリブルからミドルシュート。25分にはCBアルカラスのパスから右SHボイスがシュート。28分、ボランチマッカーシーミドルシュート。さらに42分、ディサントがドリブルから切り返してシュート。ボルトンは何とかウィガンの決定力のなさに救われて、GKボグダンがセーブをしてきたが、43分、ボセジュールのCKにCBコールドウェルがヘディングシュート。ついにウィガンが先制点を挙げる。
 前半序盤こそ宮市を意識してか頑張りを見せたペトロフだが、中盤以降は守備に追われ、全くいいところなし。後半最初からいよいよ宮市に交代出場のチャンスが巡ってきた。
 だが序盤はウィガン・ペース。2分、FKから右SHボイスがシュート。しばらくはボールを追いかけていた宮市だったが、5分、ボールが渡るとさっそくゴール目がけて仕掛けていく。ボルトンは13分、イーグルスに代えてトゥンジャイ、さらに18分にはクラスニッチと早めに選手交代をして攻めの姿勢を鼓舞する。
 ウィガンは16分、このゲーム好調の左WGモーゼスがドリブルで仕掛けてクロスにマッカーサーがシュート。GKボグダンがセーブ。直後には宮市がドリブルを見せる。さらに右SBステインソンがミドルシュート。そして22分、GKボグダンが蹴ったFKをヌゴグがDFと競って、こぼれ球をマーク・デービスがミドルシュート。ついにボルトンが同点に追いつく。
 さらに27分にはCBウィーターのフィードに宮市が抜け出す。速さを見せつけるが、バウンドが合わず、DFに追い付かれ、パスをクラスニッチがシュートするが、ふかしてしまう。このままボルトン・ペースで押していくが、31分、スローインにDFが競ったこぼれ球をモーゼスが拾ってドリブルからシュート。GKボグダンが弾くが、これをマッカーサーがシュート。あっさりとウィガンに勝ち越されてしまう。
 ボルトンは宮市を有効に使って反撃する。35分には一瞬のスピードでDFを置き去り、クロス。スピードを見せつける。36分にはM.デービスから宮市の見事なスルーパストゥンジャイが抜け出しクロス。だがDFがクリア。38分、クラスニッチのスルーパスに宮市が抜け出す。さらに38分、ヌゴグから宮市のクロスにクラスニッチがシュート。
 最大のチャンスは41分、ヌゴグのスルーパスに抜け出し、GKと一対一となった宮市がシュート。だが、GKアル・ハブシがナイスセーブ。少しトラップが流れたのが惜しかったが、いい抜け出し。シュートもよかった。GKの美技が残念。
 最後まで攻め続けたが、結局その後はゴールなし。ボルトンはホームで痛い黒星を喫した。だが、宮市は思った以上に落ち着いたプレーを見せる。常にゴールに向かう攻撃的な姿勢もいい。スルーパスも見せたし、ヌゴグやトゥンジャイクラスニッチらから信頼のスルーパスも出て、スピードを生かしては何度も抜け出してチャンスをつかんだ。
 しかしボルトンはこの敗戦で19位に沈没。さらに最下位ウィガンとの勝ち点差もわずか1。もっとも16位クイーンズパークとの勝ち点差もわずか1。これからは少しでも勝ち点を積み上げる攻撃的なサッカーが求められる。このゲームでも宮市が出場した後半は、前半に比べてはるかにいい攻撃的サッカーを展開した。次節はチェルシー戦。その次はマンC戦と厳しい戦いが続くが、ぜひとも宮市には活躍してもらい、ジャイアントキリングを見せてほしい。もっともマンCには勝たなくてもいいけどね。