とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マレーシア戦4-0 で快勝。シリア敗戦で五輪に一歩近づいた。

 ホームの大声援を受けて序盤からマレーシアが積極的に攻めてきた。予想どおりの展開。日本が押し返し、ほとんどの時間帯で日本が攻めていたが、前半はなかなかゴールが入らない。
 5分、大迫のドリブル突破からクロスはDFがクリア。だが、大迫の積極的な姿勢が見える。8分、酒井のクロス、東がDFのチェックを受けるが、こぼれ球を山口が縦に入れて齋藤がシュート。だがGKファーミが好セーブ。GKの好プレーも予想されたことだが、これが続くとイヤな展開。一方、酒井が積極的に上がってクロスを入れていたのは、いい傾向。東が下がってボールを触り、ゲームをコントロールしようとしている。
 10分、東の縦パスを原口が受けて、反転からシュート。DFに当たり、コースを外れる。11分、扇原のクロスに大迫がヘディングシュート。またもGKファームが好セーブ。逆に12分、カウンターから反撃を受ける。左SHファンディのドリブルから戻しをMFイルファンが縦に入れ、FWアラスが落としたところをファンディがシュート。シュートは正確性が欠けるが、GKが好プレーを連発しているうちに反撃が形になってくる。日本も16分、大迫から東が右に振り、山口のクロスがDFに当たり、こぼれたところを酒井がシュート。しかし三たびGKファームに阻まれる。
 ピッチの芝がめくれる悪いピッチコンディションに、日本がパスミスを連発する。イヤな予感。
 ところが35分、東が縦に入れると、原口がDFと競って、こぼれ球に酒井が上がってシュート。これが決まって日本がようやく先制した。酒井の積極的姿勢がゴールに結びついてた。
 だが39分には濱田から山口へのパスが弱くイルファンに拾われる。スルーパスにFWアラスが抜け出しシュート。ここはGK権田の好プレーに救われる。すると44分、扇原のFKに大迫がピタリのヘディングシュートが決まり、2点差に突き放す。この2点目が大きかった。前半終了間際の得点でようやく日本も精神的に余裕を持ってプレーできるようになる。
 後半5分、酒井が東とのワンツーで抜け出しクロスを入れるが、GKがキャッチ。だが10分、今度は齋藤との絡みから酒井が抜け出し、ファーサイドへクロス。大迫がDFを惹きつけた裏側に原口が飛び込んでシュート。3点目を挙げた。
 ところがこの直後、大迫がピッチに座り込み、遅延行為でイエローカードをもらう。その前にヘディングを突き飛ばされて頭から落ち、脳震盪を起こしていた。14分、永井に交代。
 そして15分、比嘉の上がりからDFのクリアを扇原が積極的なミドルシュート。これをGKファーミが弾いたところに齋藤が走り込み、ゴールに押し込む。日本4点目。さらには16分、永井がループシュートでゴールを狙う。20分、齋藤の仕掛けからこぼれ球を東がシュート。
 だが24分、今度は扇原が大迫と同じように、ヘディングでジャンプしたところを押されて転倒。扇原の場合は胸を強く打ったようだが、大事を取って山村に交代。29分には原口がミドルシュート。だがここから、マレーシアも運動量が落ちたが、日本も同様にダウン。お互い中盤でのパスミス合戦に終始する。
 41分、山村のスルーパスに永井が抜け出してクロスを途中交代の杉本が落とし、東がシュートする場面。だが、DFがクリア。終盤のチャンスはこれくらい。これ以上得点を追加することはできなかった。欲を言えばあと2点は欲しかったかな。
 その後に行われたシリア対バーレーン戦は、バーレーンが2-1で勝利。これで日本が勝点でも一歩抜け出し、次のホーム、バーレーン戦引分け以上で五輪予選突破が決まる。
 シリアがバーレーンに苦戦することはある程度予想していたが、これで少し楽になった。そもそも2位転落と騒ぎ過ぎ。もともとはバーレーンが2番手と目されていたはず。アウェイのゲームでも前から積極的に攻め込むバーレーンの突貫に手を焼いて、先制点は前半の終了間際。それも今回はいない大津のゴールだった。
 バーレーンはシリア戦勝利で勝点で並び、プレーオフの2位確保に向けては得点が欲しい状況。日本ホームでも得点を求めて積極的に攻めてくることも考えられる。もっとも逆にその裏を狙って大量点で五輪予選突破を決めてほしい。気持ちを緩めず、有終の美を飾ろう。