とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セレッソ対アントラーズは猛暑の中、煮え切らない内容。ベテランの一振りで勝負は決まった。

 セレッソからは扇原と山口、アントラーズからは山村が五輪代表に選出された。選から漏れた大迫や柿谷、柴崎らに奮起してほしかったが、結局、勝負を決めたのは小笠原。ベテランが目立つ煮え切らない内容のゲームだった。
 開始1分、セレッソはFWケンペスがDFの裏を抜けるドリブルからシュート。GK曽ヶ端のファインセーブでゲームが始まった。アントラーズも4分、小笠原のキープからドゥトラが抜け出してシュート。しかし序盤はセレッソが攻勢。6分、扇原の長い縦パスを左SB丸橋が受けて、播戸のスルーパスに柿谷が抜け出してシュート。しかしポストを叩き、はね返される。8分にはケンペスがドリブルで抜け出しシュート。しかしGK曽ヶ端の正面。9分、ショートCKから右SB酒本のクロスにケンペスがダイビングヘッド。またもポストにはね返される。
 この時間帯に得点を取れなかったのが痛かった。アントラーズは15分、ドゥトラがドリブルで持ち込むと、直後のCKに岩政がヘディングシュート。しかしFWにボールが収まる時間も少なく、アウェイで暑さもあって、前半はじっくり守ろうという感じ。29分、大迫のクロスに興梠がヘディングシュート。だが枠を外す。セレッソも37分、柿谷から酒本のクロスにケンペスがヘディングシュート。両チームともFWに決定力がない。
 そして38分、ドゥトラのゴールに向かうドリブルを柿谷がファールで止める。このFKにチャンスに小笠原が壁の上を通って落ちるきれいなゴールを決めてアントラーズが先制した。
 後半、セレッソは播戸に代えて永井龍を投入。4分にはブランキーニョのクロスに柿谷がボレーシュート。しかしこれはうまく当たらない。さらに7分、山口の縦パスをブランキーニョが落とし、永井がシュート。枠を捉えられない。18分にはブランキーニョを起点に柿谷がドリブルからクロス。ケンペスがヘディングシュートするもGK曽ヶ端の正面。ケンペスは決定機を悉く外す。
 アントラーズは20分には遠藤に代えて青木を投入し、逃げ切り態勢。28分、丸橋のバックパスを奪った興梠が大迫のスルーパスに抜け出し、GKをかわす浮かしたシュート。だが興梠もシュートが決まらない。興梠は32分本山に交代。
 セレッソは40分、右サイドからのクロス(途中交代の村田から?)をケンペスがヘディングシュート。またも外す。さらにロスタイム、ブランキーニョのFKに上がってきたGKキム・ジンヒョンやDFが競る中、ケンペスがヘディングシュートするも、やはりゴールに入らない。結局これでタイムアップ。チェンスは作るがどうしても決められず、小笠原の一発だけでゲームが決まった。何か煮え切らないゲーム。
 セレッソは清武に続いて、チーム得点王のキム・ボギョンまでイングランド2部のカーディフ移籍が決定し、扇原と山口は五輪へ。次節からはいったいどういうメンバーで組むのか心配になる。アントラーズも小笠原らベテランから柴崎や大迫、西ら若手への世代交代の途中。もっともっと若手たちに頑張ってもらわないと、巧いだけの年寄りチームになってしまう。もっと溌剌としたゲームを見たかった。