とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス対ベガルタ、首位をかけた決戦は、死闘の末のスコアレスドロー

 昨日の愛知は蒸し暑かった。天気は曇り空ながら湿度が高く、とにかく暑い。昼に買物に出かけたが、家に帰るなりすぐにクーラー全開。そのまま寝てしまって寝冷えしそうになった。豊田スタジアムも猛暑。選手の体力をみるみる奪い、まさに死闘の末のスコアレスドローグランパスにとっては首位に詰めるチャンスを逃してしまった。
 グランパスダニルソンが累積出場停止でアンカーに田口。対するベガルタもCB鎌田が出場停止で角田がCBに下がり、加えて富田が負傷欠場。ボランチを松下と田村という急造コンビで組んできた。これは組み易しと思ったが、菅井、パク・チュソンの両SBも上がりを自重して守備を固めてきた。
 4分、リャン・ヨンギのCKにCB渡辺がヘディングシュート。ゴール前でフリー。ベガルタにはリャンの正確なキックがあるのでセットプレーが怖い。そして堅い守り。グランパスも攻めあぐねて、なかなか攻撃の形ができない。
 17分、阿部のクロスをケネディが落とし、金崎がシュート。だがDFがしっかりブロック。逆に20分、田村からの縦パスをリャン・ヨンギが受けて反転からシュート体勢。闘莉王が先にクリア。グランパスの守備もいつにも増して集中力が高い。
 それでも27分、田村のスルーパスリャン・ヨンギが右サイドを突破。クロスに太田がシュート。GK楢崎がナイスセーブをみせる。32分には田中隼磨から藤本へのパスがずれて松下がカット。こぼれ球をウィルソンが拾ってカウンターからミドルシュート。だがこれもGK楢崎が抑えた。グランパスはアンカーの田口が危なげないプレーでボールを散らす。だが右SB田中隼磨が冴えない。クロスの精度が悪く、右からの攻撃がほとんど見られなかった。
 ベガルタは守りからカウンター主体。中盤からの縦パスが両FWやリャンに収まるところから攻撃が始まる。グランパスは30分過ぎ位から金崎と阿部の左サイドからの攻撃が活発になってくる。34分、金崎が左サイドを抜けてクロス。だが永井にわずかに合わない。37分には阿部のクロスにPA内でケネディが倒されるが、判定はオフサイド。38分、金崎のミドルシュートもGK林がナイスセーブでキャッチした。
 前半はほぼ互角のしまったゲーム。次第にグランパスが押し始め、後半に期待を持たせる。
 後半5分、金崎を起点に永井が縦パス。ケネディに渡るもDFがクリア。9分には藤本のスルーパスから永井がサイドを上がりクロス。だがケネディの前でGK林がパンチング。こぼれ球を小川が拾い、藤本がミドルシュートを放つが、枠を大きく外した。ベガルタの守備も堅い。
 17分、小川のFKに闘莉王。こぼれ球がケネディの前を通るが、届かない。ベガルタも19分、左サイドをリャンから赤嶺がいったん受けて、ウィルソンのスルーパスにリャンが抜け出しクロス。ウィルソンのシュートも闘莉王が間一髪クリア。両チーム、守備の集中力が高い。24分には金崎のドリブル突破からクロスにケネディがヘディングシュート。しかしうまく当たらず枠を外す。
 両チーム疲労が見えだした26分、まずベガルタがウィルソンに代えて関口を投入。すると27分、カウンターから関口がドリブルで上がる。闘莉王をかわしさらに前進。最後は右に流し、赤嶺のクロスに太田が走り込むが、CBダニエルが間一髪クリア。アブナイ!
 グランパスも37分、疲れの見えた金崎に代えて高卒ルーキーの田鍋を投入。田鍋、リーグ戦初出場。すると41分、藤本のクロスをケネディが落としたところを、田鍋が胸トラップから反転してボレーシュート。DFにブロックされたが、いい動きを見せていた。
 ロスタイムにはダニエルが右足を痛めて増川に交代。さらにケネディもクロスを角田と競り合った際に右足を痛めて巻に交代。最後はリャンのFKからピンチを迎えるも、何とか守り切ってタイムアップ。死闘の末のスコアレスドロー。悔しい勝ち点1に終わった。
 ベガルタとの差を詰められなかったことは残念だが、まだまだ先は長い。ベガルタもこの引分けで2節以来守ってきた首位をサンフレッチェに明け渡し、Jリーグ首位戦線は団子状態。このゲームを最後に永井が五輪へ行き、またケネディのケガも心配だが、次は幸いコンサドーレ戦。しっかり勝ち切ってまた首位を追走しよう。