とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レオネッサ、ベレーザに完勝。2年連続無敗優勝を飾る。

 なでしこリーグ最終節はINAC神戸レオネッサ日テレベレーザの対戦。既に優勝を決めているレオネッサは昨年に続いての無敗優勝をめざす。ベレーザも何とか阻止しようと、カップ戦決勝に続いての勝利をめざした。
 3分、CB田中明日菜の長いスルーパスにFW高瀬が抜け出してドリブル。だが、CB岩清水がクリア。4分、FW川澄のスルーパスにCFゴーベル・ヤネズから高瀬に渡るも、これも岩清水がクリア。ベレーザの守備陣が意地を見せる。
 序盤、レオネッサは執拗にDFの裏を狙い、オフサイドも何度か。だが、中盤の早いプレスでベレーザは中盤から前へほとんどボールを運べない。18分、ゴーベル・ヤネズミドルシュート。そして25分、右SB近賀からのサイドチェンジ気味のクロスをファーサイドチ・ソヨン?と右SB土光が競ると、土光に当たったボールにゴーベル・ヤネズは走り込み、GK松林をかわしてゴールに流し込む。オフサイドのフラッグが上がったことでベレーザが執拗に抗議を行ったが、覆ることはなく、レオネッサが先制した。
 32分、GK松林からのフィードに土光が右サイドを抜け出し、切り返しからクロスを入れて、CF永里の落としにCH伊藤がミドルシュート。これがベレーザの初シュート。しかし35分、MF大野のキープから中央に流すと、MFチ・ソヨンが目の覚めるようなミドルシュート。あっさりレオネッサが追加点を挙げた。
 前半は完全にレオネッサ・ペース。ベレーザは中盤の競り合いで負けては勝負にならない。逆にレオネッサの充実ぶりに目を見張る。後半に入っても同じ展開。
 2分、永里が状況を打開したいと、ミドルシュートを放つが、GK海堀がナイスセーブ。逆に5分、高瀬もミドルシュート。こちらはGK松林がファインセーブ。この二人は得点王争いで高瀬が1ゴール差で上回る。どちらも得点が欲しいところ。8分大野、9分川澄とレオネッサが積極的にミドルシュートを放っていく。
 18分、左SH木龍が永里とのワンツーで駆け上がり、CH原のクロスにFW小林弥生がシュート。ベレーザが初めていい形をつくる。25分には伊藤から右SH有吉がシュート。だが、中盤のキープ力、連携力など全ての面でレオネッサが上回っている。ベレーザが勝負になるのは永里のキープ力と岩清水の読み、そして土光の思い切りくらいか。だがそれもここまで。
 27分左サイドから、高瀬の縦パスにゴーベル・ヤネズが抜け出すと、クロスに川澄がシュート。ダメ押しの3点目を入れると、さらに29分、全く同じ形で左サイドを崩す。今度は左SB高良の縦パスに大野が走り込み、クロスに途中交代の中島のシュート。4-0とレオネッサが大量得点。その後は田中陽子田中美南ヤングなでしこの投入もあり、生きのいいプレーで楽しませたが、ゲームはレオネッサの完勝で終了した。
 最終節、無敗優勝を狙うということでレオネッサの集中力が高まっていたか、ベレーザとの力の差を見せつける内容だった。今シーズンはこれから全日本女子サッカー選手権皇后杯などがあるが、やはりレオネッサが格の違いを見せつけるのだろうか。ベレーザら他のチームの奮起を期待したい。