とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

剛と剛。セットプレーで1点ずつ取り合う。チェルシー対リバプール。

 プレミアリーグ第11節。マンUに疑惑の判定で敗れ、前節はスウォンジー相手に引き分け、首位から陥落したチェルシー。このところ、マタ、アザール、オスカーの攻撃陣に他チームが対策を講じて、一時ほど機能しなくなってきている印象。対するリバプールは12位に低迷。こちらは中盤が大きく変わり、チーム作りの途中といった感じ。
 そのリバプールが3バックで臨んできた。キャラガーを中央に右に若いウィズダム、左にアッガー。グレン・ジョンソンホセ・エンリケが両WBの高い位置に張る。アレンとシャヒンにジェラードの中盤。6分、アレンのところでオスカーのチェックに会い、フェルナンド・トーレスからアザールがスルーパス。オスカーが抜け出しシュート。
 中盤で人数の多いリバプールに対して、アザール、オスカーがよく下がり、中盤の攻防に参加。両者、なかなか思うように攻められない。特に攻撃の停滞感はリバプールの方に強い。
 そして20分、マタのCKにテリーがマークを外しての強烈なヘディングシュートを叩き込む。チェルシーが先制。その後もチェルシーが優勢でゲームが続く。27分にはスアレスのところにミケルがチェック。こぼれ球をアザールがドリブルで前に運び左に展開。F.トーレスがシュート。GKジョーンズが弾いたところをアザールボレーシュート。だがうまくヒットせず、枠を外す。
 リバプールは30分、シャヒンがグラウンダーでミドルシュートを放つが、前半の有効なシュートはこれくらい。ロスタイムにはスローインのクリアをオスカーがヘッドで前に運び、マタがドリブルからミドルシュート。前半はチェルシーが優勢で終えた。なお、4試合の出場停止明けで久しぶりに出場したテリーが前半40分、スアレスと交錯して右膝を負傷。ケーヒルと交代した。
 後半に入ってもチェルシー・ペースは変わらない。8分、マタがミドルシュート。12分にはオスカーのFKにF.トーレスがヘディングシュート。GKジョーンズがナイスセーブ。23分にもマタのFKにGkジョーンズがファインセーブを見せる。
 チェルシーの攻撃も思うようにならず、それでもこのまま勝ち切るかと思った28分、15分にシャヒンに代わって入ったフェルナンデスのCKにニアに入ったキャラガーがフリック、これをスアレスがヘッドで押し込み、リバプールが追い付いた。
 フェルナンデスをスターリングと並べて、ジェラードを1列下げた攻撃的な布陣でリバプールに勢いが出てくる。チェルシーは32分モーゼス、37分ストゥーリッジを入れてゴールを取りに来るが、リバプールも攻撃の圧力を強める。
 39分、ジェラードのスルーパススターリングが右サイドを抜け出し、クロスにフェルナンデスがシュート。42分、マタのCKにイバノビッチがヘディングシュート。43分、ホセ・エンリケの縦パスにスアレスが抜け出すが、GKチェフが速い飛び出しでクリアする。45分にはショートCKからアザールが切れ込み、ミドルシュート。ロスタイムにはスターリングが横にドリブルで切れ込み、スアレスを経由してホセ・エンリケがシュート。GKチェフがナイスセーブ。
 「剛」対「剛」。激しい中盤の当たりに流れの中ではなかなかチャンスがつかめなかったが、セットプレーで1点ずつ取り合った後は、ルーズになった中盤を抜け出し、シュートの応酬。だがお互い最後まで守り切って1-1のドローで終えた。
 チェルシーはこれで3位陥落。一時の勢いに陰りが出てきた。リバプールはこれで6戦負けなし。なかなか勝ち切れないが、少しずつ調子を取り戻しつつあるようだ。次節以降も男らしい熱いゲームを見せてくれそうだ。