とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ミラン、カテナチオの守りとカウンターでユベントスに勝利。

 前節ラッティオに引き分けたものの下位チームの低迷もあって首位を守るユベントス。対するミランはエルシャラウィが好調なものの勝利が遠く、未だに12位となかなか浮上できない。それでも首位ユベントスを迎えたホームゲームではサポーターから圧倒的な歓声が上がる。
 ボアテングを中央にエルシャラウィとロビーニョが左右に開く3トップ。他の8名は守備意識高くプレスとブロックをつくる。ユベントスはCBキエッリーニが故障でカセレスが先発。右WBもリヒトシュタイナーに代えてイスラを先発させた。
 序盤はミランが攻めていく。5分、右SBデシリオがミドルシュート。だがすぐにユベントス・ペースになる。パスを回して攻めていくが、デヨングの中盤の守備が厳しく、ピルロが自由にボールを持てない。モントリーボノチェリーノがよく動いてプレスをかけ、奪えば速いカウンターで攻めていく。お互い決定的チャンスは作らせないが、攻守の転換の早い面白いゲームが続く。
 14分、ボアテングのドリブルからロビーニョが右に流すと、ボアテングが回り込んでシュート。GKブッフォンがファインセーブ。そして31分、モントリーボがドリブルから右に展開し、ロビーニョのクロスにノチェリーノがヘディングシュート。これがイスラの手に当たってハンドの判定。ロビーニョが蹴ったPKは一旦はGKブッフォンがキャッチしかけるがこぼしてしまう。ゴール。ミラン先制。もっともビデオで見直すと、イスラの手に当たっていない。ミスジャッジながらミランの攻撃にキレがあった。
 後半開始からイスラをパドインに交代。だがミランの若手が元気だ。2分、左WBアサモアのドリブルをデシリオが止めると、3分にはGKブッフォンのミスにエルシャラウィが詰め寄る。5分にはデヨングがピルロを止める。パスは回るもののラストパスを悉くはね返されるユベントス。12分にはクアリラレッラに代えてジョビンコを投入した。
 18分、パドインがブチニッチとのパス交換からクロスを入れると、ジョビンコがオーバーヘッドキック。だが枠には飛ばない。23分にはエルシャラウィのスルーからノチェリーノがドリブル。ミドルシュートを放つ。
 20分、ミランロビーニョに代えてパッツィーニを投入。ボアテングを下がり目に置いて守備を固める。ユベントスはアサモアに代えてボグバを入れ、マルキージオを攻撃的な位置に上げてゴールを狙う。だが攻めても攻めてもイェベスとメクセスのCBコンビにはね返される。27分、メクセスの故障でサパタに代えるが、中央のブロックの堅さは変わらない。
 38分、ジョビンコのクロスにブチニッチがシュート。左SBコンスタンがブロック。40分にもブチニッチミドルシュート。だがGKアメリアがナイスセーブで弾き出す。結局最後までミランが守り切り、1-0で勝利した。
 ミランはエルシャラウィだけでなく、デシリオ、コンスタンと若手が元気。そしてイェペス、メクセスのCBも堅い。ユベントスの攻撃をしっかりとブロックを作って弾き返し、ボールを奪えばカウンター。まさにミランの戦術に嵌った。これで9位に上昇。遅くなったがようやくミランの反攻が始まったようだ。これでセリエAも面白くなる。