とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス、今シーズンを象徴するような内容で完敗。ゼロから作り直さねば。

 第34節、グランパスの最終戦はアウェイのレッズ戦。5万人を超えるレッズサポーターで真っ赤に燃える中、グランパスサポーターも大きな声でリーグ戦最後の声援を送った。勝った方にはACLの可能性がある対戦。お互い負けられないゲーム。
 前半からグランパスがパスをつないで攻め込んでいく。だがレッズのプレスが早い。闘莉王をめがけたクロスをはね返すと、速い攻撃でカウンター。7分、玉田から闘莉王の落としに永井が競って、こぼれ球をダニルソンがシュート。12分、玉田がCKからのクリアボールをミドルシュート。だが決定機にはほど遠い。
 すると14分、中盤低い位置から鈴木啓太が右に展開。右WB平川が切り返してミドルシュート。17分には柏木がマルシオに当てて、落としを左に展開。宇賀神のクロスが入る。中盤の低い位置、ダニルソンと田口が守る中盤の少し前の位置が空く。
 グランパスは左FW永井が好調。再三突破してはクロスを入れるが、惜しくも合わない。22分には田口のCKにダニルソンがヘディングシュート。そこからのゴールキックから梅崎がバイタルエリアでボールを持つと右に展開。平川のクロスに柏木がヘディングシュート。GK楢崎の前で変則バウンド。楢橋らしからぬプレーでゴールを許してしまう。
 グランパスの攻撃は闘莉王が落とした後がつながらない。明確な攻撃の方針がないのではないか。逆にレッズは中盤のスペースからピッチを幅広く使って両サイドに展開。5人の攻撃陣が素早く前進しては攻撃を展開していく。39分には梅崎から左に展開。宇賀神のクロスに柏木がシュート。GK楢崎がファインセーブ。41分には鈴木啓太の縦パスをマルシオがヒールで前に送り、梅崎が走り込んでシュート。またもGK楢崎がナイスセーブ。
 グランパスはロスタイム、田口のスルーパスを小川がクロス、永井がシュートを放つが槙野がブロック。肘に当たったがPKは取らず。前半はこのまま1-0で終了した。
 後半頭から玉田に代えて藤本を投入。中盤のスペースを埋めて攻撃にアクセントをつける意図か。レッズも梅崎に代えて原口を投入。7分、早いFKから藤本がミドルシュート。レッズも9分、柏木がミドルシュートを放つ。12分にはマルシオのCKに阿部がニアに飛び込み、逸らしたボールに原口がシュート。GK楢崎がブロック。
 そして14分、原口のドリブルを田口が倒して得たFKを槙野が強烈にゴールネットに突き刺した。レッズが追加点。グランパスは17分、ダニルソンに代えて金崎を投入。攻撃を仕掛けるが、ブロックを固めるレッズの守備を破れない。16分、田中のクロスを闘莉王が落とし、DFのクリアを闘莉王がシュート。20分、小川のクロスに永井が触れない。24分、永井のクロスに藤本がヘディングシュート。だが枠を外す。
 グランパスが前掛かりになると、レッズのカウンターが何度も襲ってくる。パスを回して隙を窺うが、レッズのプレスが早い。クロス、シュートはことごとくはね返される。結局最後までチャンスらしいチャンスもなく時間が経過。レッズがしっかり守り切って、ホーム最終戦を勝利で飾った。しかも、3位鳥栖、4位レイソルが敗戦したため、3位浮上。来シーズンのACL出場を決めた。
 グランパスは最終戦まで今シーズンを象徴するゲーム。ケネディの代わりに闘莉王を置いても、落とした後のゲームが作れない。永井、金崎を生かせず、藤本、ダニルソン、田口も役割が明確でない。来シーズン、闘莉王は残ってくれるんだろうか?他のメンバーはどうなるのか? もう一度ゼロから、選手の組み合わせから作っていく必要がある。それでも監督は変わらない。今から悲観的な気分になるのは私だけだろうか。