とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

吉田はスアレスを抑えきれなかったが、この経験は将来に生きる。

 プレミアリーグ第15節、サウサンプトンリバプールとの対戦。だがリバプールも12位。スアレスは10得点と得点王争いをリードするが、総得点は18点。チームとしてはなかなかゴールが取れない。サウサンプトンは3分、FWランバートがミドルシュート。序盤、積極的に攻めていくが、すぐにリバプール・ペース。9分、左SHシェルビーがシュート。GKガッザニーガが正面でキャッチ。
 吉田はスアレスへの対応に追われる。10分、右SBグレン・ジョンソンがドリブルからスアレスにスルーパス。吉田がついていくが、かわされてクロスを上げられ、G.ジョンソンがシュート。16分、17分にもスアレスにかわされる吉田。前半はサウサンプトンの左サイドが徹底的に狙われる。
 20分、CHアレンのクロスにジェラードがシュート。22分、シェルビーの斜めのパスをスアレスが落とし、ジェラードがミドルシュート。23分、G.ジョンソンがドリブルからシュート。24分、スアレスポストプレーからジェラードのスルーパスにシェルビーが抜け出してシュート。GKガッザニーガがナイスセーブ。26分、スアレススターリングとのワンツーからシュート。リバプールが一方的に攻めるが、サウサンプトンが粘る。
 29分にはGKからのフィードをスアレスと吉田が競って、CBフォンテも加勢の末、吉田がクリア。36分、ジェラードが右に流して、シェルビーのシュートは強烈にポストを叩く。どうしてもゴールが遠いリバプール。このまま前半を終えるかと思った43分、スアレスのFKがバーに当たる。またかと思ったら、G.ジョンソンに引き出されて吉田がマークするが、クロスを入れられ、アッガーがヘディングシュート。ついにリバプールにゴールを許してしまった。
 それでも後半に入ったらサウサンプトンがパスを回して攻めていく。4分、左SHララーナから右に展開し、右SHパンチョンが切り返しからシュート。5分、CHシュネイデルランがミドルシュート。さらに11分、OMガストン・ラミレスミドルシュートサウサンプトンはG.ラミレスとララーナがゲームを作る。が、また次第にリバプール・ペースになってくる。
 16分、スアレスが吉田をかわしてゴール前へ。フォンテがクリア。23分、またもスアレスと吉田がマッチアップ。だが、例え吉田がかわされても、二人で対応していく。23分、左SBヒセ・エンリケがスアレスとのパス交換からシュート。29分、CKからCBスクルテルがヘディングシュート。32分、G.ジョンソンから左に展開し、ホセ・エンリケミドルシュート。GKガッザニーガがナイスセーブ。
 後半最大のチャンスは35分。G.ジョンソンがドリブルで前進し中へパス。スターリングが受けてまた前進。吉田がマークするが、また中へ戻す。ジェラードが受けて前進。ライン際までえぐってクロスにスアレスが飛び込む。だがハンド。スアレスはネットに飛び込んだが、ボールは枠の外に飛んでいった。
 41分、ホセ・エンリケミドルシュート。GKガッザニーガが弾いたところを吉田がクリア。45分にも吉田が楽に処理しようとしたボールをスアレスが奪ってライン際へ。フォンテがクリア。ロスタイムにもリバプールがチャンスをつかむが、シュートが決まらない。結局、前半のゴールを守り切り、リバプールが勝利した。
 サウサンプトンとしてはリバプールに敗戦はしょうがない。それでもよく1失点で抑えた。守備のバランスがよくなり、よく粘れるようになってきた。手ごたえをつかんだゲームではなかったか。そして吉田にとっても、スアレスを抑え込むのはよほどのDFでないと無理。何度か抜かれかかったが、粘って抜け出しを遅らせたことで、相棒フォンテのカバーの時間を作り、最後までスアレスがからんでのゴールを許さなかった。実に大きな経験となったゲームだった。