とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

香川は左SHで生きていく、のか? 惜しいミドルシュートも決まらず。

 リバプールとのナショナル・ダービーに香川が先発出場した。ポジションは左SH。FWにファンペルシーとウェルベックが並び、アシュリー・ヤングを右SHに回した。ウェルベックファンペルシーを併用するのなら、香川はこのポジションしかないだろう。ウェルベックは絶対左SHにはいられないし。
 前半序盤は両チーム激しい攻防が続く。リバプールスアレスの1トップにスターリングとダウニングが左右に開き、ルーカスをアンカーにジェラードとアレンが中盤に並ぶ。スアレスにボールを集めようとするが、マンUの守備も堅い。
 両チームほとんどチャンスらしいチャンスもないままゲームは進んだが、19分、香川も経由してウェルベックからクレバリーとつなぎ、左に展開。エブラのクロスにファンペルシーがダイレクトシュート。一瞬の動きでゴールを決めた。マンU先制。
 香川はなかなかボールに触れないが、クレバリーとの連携はいい。時に中盤底まで下りてきて、クレバリーとポジションチェンジを行う。27分、A.ヤングが中にドリブルしてファンペルシーがシュート。33分、アレンのバックパスをウェルベックがカットしシュート。35分、クレバリーの縦パスを受けてウェルベックがシュート。41分、A.ヤングのクロスのクリアをクレバリーボレーシュート。45分にはCHキャリックから右に展開、右SBラファエルのクロスをファンペルシーがヒールでシュート。DFのブロックに香川が詰めるが、GKレイナと交錯してシュートは打てなかった。
 マンUは前半足を痛めたA.ヤングに代えて後半頭からバレンシアを投入。前半、ショートすら打てなかったバプールも、後半初めからルーカスに代えてストゥーリッジを投入。香川は前半、中盤の駒として機能はしていたが決定的な仕事はできなかった。後半は積極的に中へ、トップ下へ入っていく。3分にはPA正面まで切れ込んだところでファール。FKは決まらず。
 そして9分、ウェルベックのドリブルをスクルテルが倒して得た右45度のFKをファンペルシーが蹴ると、ファーサイドでエブラがヘディングシュート。ビディッチにわずかに当たりゴールへ。マンUが追加点を入れる。
 だが、リバプールもストゥーリッジの投入でスアレスがやや下がり目のポジションで自由に動くようになると、攻撃が機能するようになってくる。そして12分、ジェラードがドリブルから強烈なミドルシュート。GKデヘアのブロックのこぼれをストゥーリッジが押し込む。リバプール、1点を返す。
 香川は19分、ウェルベックがドリブルで仕掛けたこぼれ球をきれいにGKを巻くミドルシュート。だが、横っ跳びGKレイナの手が伸びる。ファインセーブに防がれた、惜しい。
 ゲームは次第にリバプール・ペースに。23分、左SBグレン・ジョンソンミドルシュート。25分、スアレスの大きなサイドチェンジにストゥーリッジが切り返してシュート。サイドネット。27分、エブラからストゥーリッジがボールを奪い、途中交代ボリーニがシュート。
 マンUは堪らず32分、香川に代えてフィル・ジョーンズを投入。CBの前に置き、ウェルベックが左SHの位置に下がる。さらに35分にはビディッチに代えてスモーリングリバプールもアレンに代えてヘンダーソンを投入。最大のチャンスは40分、ダウニングの縦パスをスアレスが受けて、DFに囲まれながら粘る。こぼれ球をストゥーリッジがシュート。だがバーの上。
 アディショナルタイムにはファンペルシーのヒールシュート、スアレスのバックヘッドとそれぞれチャンスがあったが、ゴールならず。守備モードに入ったマンUを最後まで崩せず、2-1でマンUが勝利した。
 香川は結局左SHがポジションなんだろうか。A.ヤングやバレンシアといったウィングタイプのプレーヤーと併用することで、ボールポゼッションも高めつつ、左右で攻撃の変化をつける。そろそろルーニーの復帰も近そうだ。その時にどういう起用がされるのか。また楽しみだ。