とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンUはナニの退場がなくても敗れていたような・・・。

 CL決勝トーナメント1回戦、マンチェスター・ユナイテッドレアル・マドリードのゲームを観た。香川がベンチスタートは想定内だったが、ルーニーまでベンチスタートには驚いた。クリスチアーノ・ロナウドを抑えるために右SHにギグスを起用。トップ下にウェルベックを入れたのも守備を考慮してのことと思われる。
 それでもゲームはレアル・マドリードが押し気味に進む。11分、セルジオ・ラモスからの縦パスをエジルが受けて、ディマリアとのワンツーからパス。イグアインがシュートを放つ。マンUも15分、CHキャリックからファンペルシーのスルーパスウェルベックが走り込んで、ドリブルから戻しのパスをギグスがクロス。ファンペルシーのシュートはDFがブロック。21分にはギグスのCKにCBビディッチがヘディングシュート。ポストに当たる。はね返りをウェルベックがシュートするが、GKディエゴ・ロペスの正面。
 レアル・マドリードはボールポゼッションは高いものの、C.ロナウドを抑えられてなかなかチャンスが作れない。34分、左SBエブラからのフィードをファンペルシーが胸トラップから反転してシュート。GKディエゴ・ロペス、セーブのこぼれ球をさらにウェルベック。だがまたもディエゴ・ロペスがシュートを止めた。
 45分、ディマリアがケガでカカに交代。レアル・マドリードもカカがベンチに控えていた。お互い堅い守備に速い攻撃。ハイレベルな攻防が続くが、スコアレスのまま前半を終えた。
 後半に入り3分、ラファエルの攻め上がりからファンペルシーがシュート。DFブロックの後も引き続き押し込んでいく。ライン際でボールを抑えたナニがクロスを入れると、ウェルベックが足を伸ばしてコースが変わり、CBセルジオ・ラモスに当たってゴールに飛び込む。レアル、痛恨のオウンゴールを献上。
 その後、レアルが反撃を強める。11分、攻め込まれたマンUは自陣からエブラがフィード。ナニがトラップしようと足を上げたところにアルベロアが飛び込む。両者、もつれて倒れ込むが、主審の手にはレッドカード。後半11分でナニが退場し、マンUが一人少なくなってしまう。するとレアル・マドリードはすかさずアルベロアに代えてモドリッチを投入。
 16分にはモドリッチのCKからCBヴァランがニアに飛び込みフリック。イグアインが中央でヘディングシュートを放つが、右SBラファエルがヘッドでクリア。その後もレアル・マドリードが押し込んでいく。そして21分、モドリッチPAの外側で横に移動すると、わずかな隙間を作ってミドルシュート。エブラの頭の上を越えて、ポストに当たり、ゴール内に転がり込む。ビューティフル・ゴール。
 さらに24分、イグアインエジルとのワンツーで右サイドを破ると、ゴール前を横断するクロスにファーサイドでC.ロナウドが飛び込みシュート。あっという間にレアル・マドリードが逆転した。
ナニがいたらマンUの左サイドを崩されなかったかもしれないが、きれいなゴールだったことは間違いない。ナニの退場、モドリッチの同点ゴールでマンUが気落ちをしてしまった印象。リードしたレアルは26分、ペペを右SBに入れて逃げ切りを図る。
 マンUは28分にクレバリーに代えてルーニーを投入。だが、なかなか攻撃のペースが上がってこない。36分にはウェルベックに代えてアシュリー・ヤングを投入。38分、CKからギグスのクロスにキャリックがニアでヘディングシュート。だが、GKディエゴ・ロペスがファインセーブ。42分にはバレンシアを投入し、反撃を試みるが、2点を返すだけの勢いはマンUにはない。アディショナルタイム2分にCKからファーディナンドがヘディングシュートを放つが、GKディエゴ・ロペスがスーパーセーブ。最後まで守り切って、レアル・マドリードがベスト8進出を決めた。
 2点目を入れられるまでの時間が短く、香川を投入する機会がなかった。ナニの退場は厳し過ぎるが、ゴールシーンを見ると、ナニがいてもやはり逆転をされていたような気がする。マンUの攻撃力もあと2点を奪えるような状況になかった。モドリッチミドルシュートでゲームは決まった。勝負はこういうプレーで決まるものだ。