とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

前半ヴィッセル、後半ジェフで結果はドロー。どうしてこう一方的になってしまうのか?

 J2でガンバを追いかけ2位を行くヴィッセル対ジェフのゲーム。昨シーズンは昇格トーナメントでトリニータに苦杯を嘗めたジェフだったが、今シーズンもここまで6位。今年はできれば自動昇格できる2位につけたいところだが、このところ2連敗で勝ち点が離れつつある。ここは何としてもヴィッセルを引き摺り降ろしたいところ。だが前半は全くいいところなくヴィッセルの後を追う。
 両チーム、速いプレスからショートカウンターを狙う同じようなサッカーを目指す。だがエステバンと橋本のCHで収まるヴィッセルがパスを回して攻めていく。とは言ってもお互いなかなかシュートも打てない状況。と思ったら20分、右SHマジーニョのCKにCBイ・グァンソンがヘディング一発。CB山口の上からゴールに叩きこむ。ヴィッセル先制。
 35分には右SB奥井がミドルシュートヴィッセルは両SBも積極的。40分にはマジーニョミドルシュート。ジェフは左SH田中と右SB米倉がクロスを放り込むが、ヴィッセルの中央の守備が堅い。42分、FWポポのクロスを左SH小川が落とし、FW田代のスルーパスに小川が抜け出しシュート。バーを叩く。43分にはジェフのCH佐藤健太郎からヴィッセルのCH橋本がボールを奪い、ドリブルからシュート。ヴィッセルの一方的な攻勢で前半を終えた。ジェフは前半シュートなし。
 しかし後半は序盤からジェフが積極的に攻めていく。2分、CFケンペスミドルシュート。そして4分、右SB米倉の鋭い突破から速いクロスにケンペスがダイビングヘッド。あっという間にジェフが同点に追い付く。前半の45分は何だったんだ。さらに6分には左SB高橋が中に切れ込みシュート。DFがブロックするが、前半と全く違うチーム。
 と思ったら11分、CB岩波のきれいなサイドチェンジから右サイド、ポポのクロスに田代がヘディングシュート。バーに当たったはね返りを小川が押し込んでヴィッセルがまたリードする。
 それでもジェフの勢いは止まらない。19分、再び米倉が右サイドから中に切れ込む鋭いドリブル。ダイアゴナルなスルーパスケンペスが走り込みシュート。再び同点に追い付く。右SB米倉の突破、FWにポジションを移した田中の運動量と速さ。そしてケンペスの決定力は武器になるが、兵働と谷澤のベテランで組む両SHに推進力が欠ける。高橋と米倉の両SBが上がると、両SHは下がって守備をケア。結果、DFまでボールを返すシーンがしばしば。
 それでも37分、兵働のロングスルーパスに田中が抜け出しシュート。CB岩波がブロック。40分、CH佐藤勇人のスルーパスに途中交代のFWナム・スンウが抜け出してシュート。さらに谷澤に代わって入った伊藤のスルーパスに田中が抜け出し、切り返しからシュート。終了間際、ジェフが攻め立てる。だがヴィッセルのCBがいい。特に若い岩波は正確なパスも出せるし戻りも速く、いい守備を見せていた。
 ゲームはこのまま2-2のドローのままタイムアップ。前半ヴィッセル、後半ジェフ。どうしてこういう一方的なゲームになってしまうのか。それがJ2の限界? だが楽しいプレーも何度か見られた。両チームとも早くJ1に戻ってその活躍を見せてほしい。