とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

オーソドックスなサッカーで韓国がW杯予選突破に王手。

 W杯アジア予選グループAは勝ち点11で並ぶ韓国とウズベキスタンの対戦。ウズベキスタンが勝てば予選突破。韓国が勝てばほぼ突破。だが引分けや負ければイランとの予選突破を賭けて最終戦までもつれこむというギリギリの混戦が続いている。
 だがスタジアムは韓国ホーム。大声援が韓国を後押しする。4分、右SHイ・チョンヨンのクロスにCFキム・シンウクが飛び込むがわずかに届かない。ウズベキスタンは6分、ジェパロフミドルシュート。だが、韓国がパスを回して次第にペースをつかんでいく。13分にはイ・チョンヨンのスルーパスにキム・シンウクが走り込みシュート。韓国は右SHイ・チョンヨンが高く構え、高さのあるCFキム・シンウクがトップでゴールを狙う。左SBキム・チウ、右SBキム・チャンスも高く上がってサイドからクロスを入れていく。
 対するウズベキスタンはわずかな隙を狙って積極的にロングシュートを放つ。17分にはCBイスマイロフのロングシュートがゴールを襲う。GKチョン・ソンヨンがナイスセーブ。韓国は19分、キム・チャンスのフィードをキム・シンウクがヘッドで競り勝ち、トップ下ソン・フンミンが落として左SHイ・グノがシュート。韓国はサイド攻撃でCFキム・シンウクの高さを狙うオーソドックスな攻撃を繰り返す。一方、ウズベキスタンは24分にもFWバカエフがミドルシュート。またもGKチョン・ソンヨンがナイスセーブ。28分にはジェパロフのスルーパスにバカエフがヘディングシュート。一瞬の隙を突く攻撃は怖い。
 韓国は42分、愚直にオーソドックスな攻撃を繰り返す。CHパク・ジョンウのフィードをキム・シンウクが落とすと、CHイ・ミョンジュがDFの間を割って抜け出しシュート。GKチョン・ソンヨンがセーブする。そこからのCKがファーサイドに流れ、CBキム・ヨングォンがもう一度ゴール前にクロスを入れると、右CBショラメドフがきれいにヘディングシュート。いや、オウンゴールウズベキスタンが痛恨の先制ゴールを献上してしまう。
 前半リードした韓国は後半に入るとプレスも抑え気味に1点を守る戦い方にシフトする。ウズベキスタンは10分、CHカパゼがミドルシュート。強くて正確なミドルシュートは怖いが、ゴール前まで入っていくことは少ない。トップ下ジェパロフが孤軍奮闘。だが攻め手がない。
 24分、韓国がCKからCBカク・テヒがドンピシャ・ヘディングシュート。GKネステロフがファインセーブ。さらにCK、FKでウズベキスタンを押し込んでいく。ウズベキスタンは30分、右SHアフメドフがロングシュート。GKチョン・ソンヨンがナイスセーブ。さらに37分、ジェパロフがCKから直接狙うが、わずかにバーの上。43分、ジェパロフミドルシュートは枠の外。結局、最後まで決定的なチャンスを作ることができないまま、守りを固める韓国を崩しきれず、オウンゴールの1点で韓国が勝利した。イラクも勝ったため、韓国はW杯出場をイランとの最終戦に持ち越した。
 もっともホームでのゲーム。例え負けても、ウズベキスタンとの得失点差は6点あるのでほぼ出場を決めたと言える。一方、ウズベキスタンにとっては痛恨の敗戦。グループリーグでのW杯出場決定は韓国対イラクの結果次第になってしまった。三つ巴のグループリーグAの結果は来週18日に決まる。