とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

スペインは暑さのせいかいつもの動きが少なく、ナイジェリアがよくがんばった。とは言っても3-0で勝ってしまうのだが。

 序盤はいつものスペインのサッカーだった。1分、イニエスタがセスクとのパス交換からPA内に侵入してシュートを放つ。ナイジェリアも2分、左SBエチエジレのクロリスにCFイデイエがシュート。だが3分、CHブスケスの縦パスを右SHペドロが落とし、イニエスタの縦パスにアルバが走り込み、ドリブルでDF二人を抜いてシュート。早々とスペインが先制した。
 序盤こそスペインがパスを回していたが、先制すると次第にリスクを取る縦パスが減っていく。11分、ナイジェリアはCHミケルが左SHアクパラとのパス交換からスルーパスにアクパラがシュート。DFのブロックをさらにミケルがシュートするが、これもDFにブロックされる。さらに20分にはイデイエのドリブルからトップ下SHムバがミドルシュート。スペインが下がって守備を固める中、ナイジェリアが積極的にパスを回して反撃する。ミケルがチームを引っ張り、絶妙なパスやドリブルを見せる。22分にはミケルのFKにCBオボアボナが飛び込むが、GKバルデスがナイスセーブ。
 スペインは一発のパスで決定的場面を作り出す。26分、CBセルヒオ・ラモスからの長いフィードにCFソルダドが抜け出しシュート。だがGKエネアマがファインセーブ。逆に28分、ムバから右に展開。右SBアンブローズのクロスにアクパラがヘディングシュート。だがこちらもGKバルデスがファインセーブ。39分には右SHペドロから右に展開、ソルダドのクロスにセスクが走り込みシュート。だがポストに当たり、GKエネアマの下にはね返る。41分、ミケルのFKからアクパラが右に展開、アンブローズのクロスにイデイエがフリー。だがシュートミス。スペインもアディショナルタイム3分、シャビのFKからセルヒオ・ラモスがドンピシャ・ヘディングシュート。GKエネアマの正面。ナイスセーブ。前半の中盤以降はナイジェリア・ペースだったが、先制点以降ゴールは生まれず、1-0で前半を終えた。
 後半に入ってもナイジェリアがペースを握る。6分、アンブローズのスルーパスに右SHムサが走り込んでクロス。アクパラ、イデイエと走り込むがうまく合わない。スペインは8分、シャビのFKがわずかにバーの上。13分、ペドロが中にドリブルで切れ込み、シャビがミドルシュート。だがGKエネアマの正面。スペインは暑さのせいか運動量が落ち、省エネサッカー。9分、セスクに代えてダビド・シルバ。15分にはソルダドに代えてフェルナンド・トーレスを投入する。
 すると17分、D.シルバから左に展開、ペドロのクロスにF.トーレスがダイビングヘッド。スペインが追加点を挙げる。2点差を付けられたナイジェリアも次第に運動量が落ちていく。29分ムサが右サイドを破り、クロスを入れるが、途中交代のガンボがフリーながらシュートミス。38分にもムサがミドルシュートを放つが、枠を外す。ムサの速さと運動量、ミケルの強さとパスが目立つ。だが43分、ビジャから自陣深い位置からのFKにアルバが抜け出し、GKをかわしてシュート。ダメ押しの3点目を入れて、結果はスペインが完勝した。
 内容的にはナイジェリアの方が押していたが、スペインが運動量少ない中でもうまくゲームをコントロールして3-0で勝利した。まだ若い選手が多いナイジェリア。ミケルを中心に1年後はどんなチームになってW杯に帰ってくるのか、今から楽しみだ。一方のスペインの次の相手はイタリア。どんなゲームになるだろうか。こちらもまた楽しみだ。