とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

梅雨明けとともにJリーグ再開。熱いゲームが始まった。アルディージャの独走は続くのか?

 Jリーグが再開された。関東甲信越では昨日が梅雨明け。さっそく水曜日にもゲームがある。前半戦、意外の健闘で首位を行くアルディージャが、この厳しい日程の中、どういうサッカーを展開するのか。前半戦の戦い方は後半も継続できるのか。興味を持って観始めた。相手は15位に沈むサガン。中盤の厳しいプレスに運動量と同じようなタイプのチームだと思ったが、ここまでのリーグの結果は対照的。その点でも興味があった。
 開始10秒、サガンが右SB丹羽の長いクロスにトップ下池田が受けてそのままシュートを放つ。積極的な入り。お互い高いDFラインを保ち、中盤で厳しいボールの奪い合いが続く。そして8分、右SH渡邉が中盤でボールを奪うと、縦パスにFW長谷川がスルーパス。FWノヴァコヴィッチが抜けてシュートを放つ。GK赤星がナイス飛び出しでゴールを守る。
 しかしその後もアルディージャが厳しい中盤に加え、左右に大きく展開し、サガンのプレスを絞らせない。小気味よくパスを回し、サガン守備陣を振り回す。そして17分、右SB今井から中にパスを入れると、渡邉が縦パス。長谷川のポストに今井が走り込んでクロス。これにCH青木が走り込みシュート。速いプレス、ダイレクトパス。内、外、内とサガンの守備を翻弄し、隙を作ってCHが走り込んでいく。理想の展開でアルディージャが先制した。
 サガンは守りに回ってさっぱり攻撃ができない。20分にはCB高橋祥平が上がって、クロスを長谷川が落とし、青木がシュート。さらに21分、渡邉の長いスルーパスに長谷川が走り込みシュート。さらにさらに22分、ノヴァコヴィッチが左サイドからドリブルで仕掛け、クロスをCB高橋が落としてチョ・ヨンチョルがヘディングシュート。アルディージャが気持ちいいように攻めていく。
 サガンの前半2本目のシュートは25分。左SH野田からのパスに右SH水沼が抜けてシュートを放つが、GK北野が悠々セーブした。30分過ぎからアルディージャがややペースを落としたが、前半はアルディージャの一方的な展開で終えた。
 しかし後半に入るとゲームの展開が一変する。3分、左SBキム・ミヌの長いクロスを池田が落とし、水沼がシュート。GK北野がナイスセーブ。後半に入り、サガンが中盤を飛ばして長いボールをトップに入れ、落としから積極的にゴールに絡んでいく。左右への大きな展開などまるで前半のアルディージャのよう。一方のアルディージャは、1点のリードを守り、スタミナを温存するためか、CHが前半ほど前に出てこず、バイタルエリアをきちんと守っていたのが裏目に出た感じ。中盤のボールへの寄せも断然サガンの方が速く、ゲームをコントロールする。
 11分、水沼のクロスにCF豊田がヘディングシュート。このゲーム初めて豊田がシュートを放つ。26分、CH高橋義希のCKにCBヨ・ソンヘがヘディングシュート。だがなかなかゴールが生まれない。アルディージャは27分、長谷川に代えてFWに富山。さらに35分にはチョ・ヨンチョルに代えて渡部を投入。フレッシュな選手を入れて、運動量を増やし、逃げ切り態勢を作っていく。
 36分、CH青木のフィードにノヴァコヴィッチが走り込み、DFと競り合いながらシュート。だが38分、アルディージャのパスを右SB丹羽がカットすると、そのまま前線へフィード。池田が受けて右に走る豊田を囮に前にドリブル。CB二人が寄せる中、強引にシュートを放つと、ようやくゴールに吸い込まれた。サンガ同点!
 同点に追いつかれたアルディージャは首位の誇り。必死に反撃に出る。43分、渡邉のCKにノヴァコヴィッチがヘディング。ファーサイドで青木がヘディングシュートを放つも、サンガDFが必死の守り。アディショナルタイム3分、またもCKからノヴァコヴィッチがヘディングシュート。だがこれもサンガDFがはね返し、このままタイムアップ。前半アルディージャ、後半サンガがペースを握る展開だったが、結果は1-1の痛み分け。アルディージャにはやや悔いの残るゲームだった。
 さて、次のゲームは水曜日。これから暑い日が続く。厳しい日程の中、どう戦っていくのか。特にアルディージャの戦い方が楽しみだ。何といっても次はグランパス戦だし、今日のようにほどほどの運動量で来てもらえば、グランパスも何とかなるかもしれない。前半のペースではさすがにグランパスに勝ち目はないと思うが。