とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ランバート、古巣チェルシー相手に笑顔なしの同点弾。両チームのサポーターから温かい拍手を送られる。

 4連勝で首位を独走するチェルシー。昨シーズンチャンピオンのマンCは公式戦3戦勝利なし。ホームで勝利がほしいゲーム。序盤から攻勢をかけてチェルシーを押し込んでいく。
 中でもよく動いてキレを見せていたのがミルナー。9分には右SHミルナーのクロスにFWジェコが反転からシュート。そこで得たCKにCHヤヤ・トゥーレがヘディングシュート。GKクルトワが正面でキャッチした。17分にはCFジエゴ・コスタとCBコンパニーの激しいやり合いが見られる。20分過ぎ位からようやくマンCのプレスも収まり、次第にゲームは落ち着いてくる。だが基本的にチェルシーの守備は堅い。マンCがパスを回してチェルシーがカウンターを狙う展開でゲームは進む。
 31分、左SHダビド・シルバのクロスにクリアをFWアグエロボレーシュート。34分、右SHミルナーの絶妙のスルーパスに右SBサバレタが抜け出すが、トラップをややミス。FWジェコがシュートするもDFがブロックした。お互い厳しいプレーが続き、イエローカードも連発。またマンC守備の場面で、移籍後初先発したCBマンガラが速さと強さを見せて、マンCの補強の正しさを納得した。
 後半に入ってもマンCが攻めていく。3分、FWアグエロミドルシュート。GKクルトワの正面。10分、SHミルナーのクロスのクリアをCHフェルナンジーニョミドルシュート。枠を外す。11分にもミルナーを起点にFWアグエロが反転からシュート。GKクルトワがファインセーブ。弾いたボールにFWジェコが走り込むが、CHラミレスがスライディングでブロック。ギリギリの攻防が続く。押し込まれるチェルシーは17分、ラミレスとウィリアンに代えて、右SHシュルレとCHミケルを投入。セスク・ファブレガスをトップ下に上げる。
 そして21分、右SBサバレタがCFジエゴ・コスタを後ろから倒して2枚目のイエローカード。マンCが一人少ない状況になる。マンCは25分、FWジェコを下げ、右SBサーニャを投入。
 しかし直後の26分、マンCのCKからクリアをSHシュルレがつなぎ、SHアザールが右サイドから大きくサイドチェンジ。OHファブレガスが落とすと、CFジエゴ・コスタがもう一度右に流し、アザールのクロスにシュルレが走り込みシュート。チェルシーらしいカウンター攻撃でチェルシーが先制した。
 負けられないマンCは28分、CHフェルナンジーニョに代えてナバス。33分には左SBコラロフに代えてCHランパードを投入。ミルナーが左SBに入る。だがゲームは一人多いチェルシーが攻勢。31分、シュルレのFKにCFジエゴ・コスタがヘディングシュート。GKハートがキャッチ。36分、CHマティッチからOHセスクが右に流すと、ジエゴ・コスタのシュートはポストを叩く。
 マンCも負けずに37分、右SHナバスから右に流してOHシルバがシュート。サイドネット。そして40分、左SBミルナーが中のOHシルバにパスをしてそのまま走り込む。ダビド・シルバのスルーパスミルナーがクロスを入れると、CHランパードがシュート。マンCがついに同点に追い付く。だが、昨シーズンまでチェルシーのレジェンド、ランパードは喜ばない。複雑な顔で味方の喜びを制し、静かにポジションに戻っていった。
 その後はドログバのFKやランパードミドルシュートなどもあったが、ゲームはそのまま終了。優勝候補同士の対戦は1-1のドローで終わった。ゲームの結果よりもランパードの同点ゴール、そして真摯なプレーと態度が両チームのサポーターの心を打った。ゲーム後、ランパードが満場の観客に向けて拍手を送り、マンCサポーターからチェルシー・サポーター席へと移動していくと、両チームのサポーターから大きな拍手が送られた。まさにレジェンド、ランパード。激しくも温かい、とてもいいサッカーを見せてもらった。