とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マージーサイドダービー、リバプール対エバートンは気持ちが先行し、プレーがついてこない感じ。ベテランのゴール競演で1-1のドロー。

 2勝3敗、11位と今一つ乗り切れないリバプールに対してエバートンも1勝2敗2分。不調同士ながらダービーとなれば気持ちは高ぶる。サポーターのYou'll Never Walk Aloneの歌声に迎えられ、リバプールの選手たちがピッチに入ってきた。CFはバロテッリ、ケガのストゥーリッジに代わって右SHにマルコビッチが入り、トップ下はララーナが務める。対するエバートンはFWルカクとミララスが左右に開き、ネイスミスが下がり目のCFという布陣。ここまで13失点のDF陣はCBに若いストーンズを起用した。
 序盤から激しいチェックの応酬。9分、左SBモレノがシュート。DFのブロックのこぼれ球を左FWスターリングがシュート。序盤はリバプールが攻勢をかける。10分にはバロテッリのFK。GKハワードがナイスセーブで弾き返す。直後のジェラードが蹴ったCKにOHララーナがヘディングシュート。GKハワードがスーパーセーブ。
 エバートンは序盤、しっかり守ってカウンターを狙う。22分、右FWルカクのミドルシュートエバートンの初シュート。26分には左SBベインズが左サイドを突破してGKと一対一となるが、クロスはCBロブレンがクリア。リバプールサウサンプトンから移籍したロブレンとララーナが攻守それぞれでよくがんばる。しかしバロテッリが今一つチームになじまない。31分、左SBモレノのクロスにCFバロテッリが頭を振るが、わずかに届かない。
 32分、エバートンはCFネイスミスのクロス。33分、リバプールもCHヘンダーソンのスルーパスに右SBマンキーロが抜け出してクロスを入れるが、DFがクリアする。両チーム、ゴール前まで迫るが、DFの堅い守りが破れない。42分、CFバロテッリから左に展開、左SHスターリングのクロスにOHララーナがシュート。44分、CHヘンダーソンのスルーパスに左SHスターリングがシュートを放つが、GKハワードがセーブした。
 後半もお互い球際の激しい攻防が続くが、決定的なチャンスは遠い。17分、CFネイスミスミドルシュートもGKミニョレが正面でキャッチ。そして20分、CFバロテッリが倒されて得たゴール正面のFKをジェラードが蹴ると、きれいな弧を描いてゴール右隅に飛び込む。ようやくリバプールが先制した。
 22分には左SHスターリングが左サイドを抜け出し、クロスにCFバロテッリが至近距離からシュート。しかしGKハワードがナイスセーブ。弾いたボールはバーをかすり枠を外した。26分には途中交代のOHコウチーニョがシュート。DFブロックのこぼれ球をCHヘンダーソンがミドルシュートを放つが、GKハワードが正面でキャッチした。
 エバートンは35分、FWエトーを投入。直後、CFバロテッリミドルシュートを放てば、36分、FWエトーミドルシュート。しかし1点リードしたリバプールが守りを固める。このままアディショナルタイムに突入。すると1分、右MFマクギーディーのクロスのクリアをCBジャギエルカミドルシュート。強烈にネットを揺すり、ついに同点に追い付いた。
 激しい攻防の割には決定的なチャンスが少なく、面白さにはほど遠かった。それぞれのCF、バロテッリとルカクがその能力を発揮できず、両チームの苦悩が伝わる内容。それでもジェラードとジャギエルカという両ベテランがゴールを挙げて、ダービーの意地を表現。両チームのサポーターにとっては堪えられないゲームだったのかもしれないが、内容的にはイマイチだった。