とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第10節 ベガルタ対FC東京

 ACLに出場の4チームにゲームのない今節、2位FC東京が勝てば勝ち点で首位のレッズに並ぶ。勝ちたいゲーム。だが序盤からベガルタが勢いよく攻めていく。9分、FWウィルソンのクロスに左SH野沢のボレーシュートはバーを叩く。ベガルタはCB鎌田と渡辺を欠き、石川直樹と多々良がCBを組む。それにしてもFW奥埜、右SH茂木、左SB二見と初めて見る選手が並ぶ。
 対するFC東京は武藤と前田の2トップ。東がトップ下に座り、米本、梶山、羽生が並ぶ3ボランチ。10分、OH東がドリブルから切り返してミドルシュートを放つが、GK六反がセーブ。14分、太田のCKからのこぼれをCH米本がミドルシュートを放つが、それ以外、なかなか攻撃が形にならない。15分過ぎ位からは東を左SHに置く4-4-2の布陣にする。
 24分、DFからのフィードをFWウィルソンが受けようとしたところをCB吉本が後ろから抱きかかえてそのまま倒してしまう。PKの宣告。これをウィルソンが蹴るが、GK権田がファインセーブで弾き返した。31分にはFW奥埜のクロスにFWウィルソンがヘディングシュート。しかし抑えきれない。すると34分、FW武藤のドリブルをCH富田が倒し、PA手前でFKを与える。左SB太田が蹴ると大外に回り込んだCB森重がシュート。FC東京が先制点を挙げた。この後、FC東京は布陣を元の4-3-3に戻した。前半は1-0で終了。
 後半に入り3分、武藤が中盤に下がってゴール前に放り込んだクロスにCH米本が走り込むと、今度はベガルタの左SB二見が前半のPKの場面と同じような体勢で米本を倒してしまう。PK。これをFW武藤が決めてFC東京が追加点を挙げた。さらに7分、FW前田の落としからCH羽生の縦パスに左SB太田が走り込み、クロスをFW武藤がダイレクトで叩き込むと、CB石川の股下を抜けてゴールに突き刺さった。3点目。
 反撃を急ぐベガルタは12分、右SH茂木に代えてFWハモン・ロペスを投入。奥埜を右SHに下げる。しかしFC東京の勢いが止まらない。14分、太田のFKにOH東がヘディングシュート。GK六反がナイスセーブ。22分には左SB太田がミドルシュート。GK六反が正面でキャッチした。
 ベガルタは25分OH金園。29分には左SB二見に代えて蜂須賀と攻撃的な選手を投入していく。FC東京も24分、CH羽生に代えて高橋。こちらは守備重視の選手交代だ。31分、FWハモン・ロペスのクロスに右SB菅井がヘディングシュート。37分、CH富田の縦パスからCHリャンヨンギがミドルシュートFC東京は40分FW武藤に代えて林。42分にはFW前田に代えてCB丸山と守りを固める。42分、CH米本のクロスにFW林がヘディングシュート。枠を外す。
 しかしここからベガルタが怒涛の追い上げを見せる。43分、リャンヨンギのFKをファーサイドでCB多々良がヘディングで落とすと、CB石川がミドルシュート。ネットに突き刺さり、1点を返すと、さらに45分、OH金園から右に展開。右SB菅井のクロスを左SH野沢が受けて左に流し、走り込んだ金園がシュート。GK権田が弾いたが、こぼれ球をFWハモン・ロペスがシュート。あっという間に1点差に詰めた。
 しかしアディショナルタイム2分、ファールへの抗議で渡辺監督が退席処分になるとベガルタの勢いもこれまで。このままFC東京が逃げ切って3-2。ゲームがなかった首位レッズに勝ち点で並んだ。
 とは言っても、けっしてFC東京のサッカーがよかったわけじゃない。前半先制するまではベガルタの方が攻勢だったし、武藤のPKなどはベガルタにとって厳しい判定だ。前田と武藤、東の関係もうまく連携が取れているとは言い難い。それでもこれで4連勝。この勢いのうちにチームを成熟させて、レッズに挑戦していきたい。武藤がいるうちに一度でいいから優勝をしてみたい。