とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第14節 柏レイソル対浦和レッズ

 7連勝で首位に立ったレイソル。対するレッズは勝ち点差4の4位。もっとも消化試合が1ゲーム少ないから実質勝ち点差1。リーグ前半の大きな山場だ。レッズは水曜日のACLで劇的な延長逆転ゴールで勝利した。その勢いがある反面、中3日の疲れも懸念される。高木と李がシャドーFWに入った。

 3分、右WB関根がドリブルで駆け上がり、切り返しからシュート。しかし左SB輪湖がスライディング。はね返りを左FW高木が狙ったが、枠を外した。序盤、攻め込むレッズ。レイソルは12分、CFクリスティアーノミドルシュートレイソルはいつものように前線からOH中川や左SH武富、右SH伊東らが走り回り、プレスをかけていく。

 17分、左SB輪湖の縦パスにCFクリスティアーノが走り込み、トリッキーなプレーで右CB森脇を抜いて中に切れ込むと、クロスにOH中川が詰める。シュートはGK西川がセーブした。15分を過ぎるとレッズが無理せず守りを固めてくる。パスを回して押し込むレイソル。23分、右SB小池のフィードにCFクリスティアーノが走り込み、ライン際からシュート。GK西川がセーブ。レイソルはパスを回すだけでなく、常に縦の意識が強い。

 レッズも24分、左FW高木のクロスに右FW李がヘディングシュート。31分にはCH柏木がミドルシュート。さらに32分、右WB関根の縦パスに走り込んだ右FW李からシュート性のクロス。しかしCF興梠が届かない。37分にもCH柏木から右に展開し、右WB関根のクロスを右FW李が落として右CB森脇がミドルシュート。しかしGK中村がナイスセーブで弾き出す。守備を固めつつ、シュートカウンターで攻め込むレッズ。前半はこのまま終わるかと思ったアディショナルタイム1分、右SB小池が右サイドを上がってクロスに左SH武富がヘディングで折り返すと、OH中川が走り込んでヘディングシュート。バーに当たりつつもゴールラインの内側に落ちた。ゴール。前半終了間際、レイソルが先制点を挙げた。レッズは一瞬、集中力が途切れた気がした。

 後半2分、さらにレイソルがチャンスを掴む。右SH伊東の縦パスに右SB小池が走り込むと、下がって守備に対応した左FW高木を抜いてクロス。ゴール前でCFクリスティアーノがフリー。しかしシュートはふかしてしまった。そしてその直後の3分、CH柏木から左サイドへサイドチェンジ。左WB宇賀神がクロスを入れると、CF興梠が後ろ向きからトラップを浮かせて前を向く。しかしこのトラップのボールがCB中谷の腕に当たる。PK。興梠、うまい。さっそくレッズが同点に追い付くかと思ったが、なんと興梠がPKを外してしまう。

 その後も攻めるレッズ。13分、CH柏木がFKを横に流し、左FW高木のクロスに左CB槙野がヘディングシュート。しかしオフサイド。シュートもポスト右に外した。14分、同じような感じで左サイドから左FW高木がクロス。今度はファーサイドに抜けて右WB関根がシュート。しかしGK中村航輔がファインセーブ。ゴールを死守する。

 15分にはCH大谷のスルーパスにCFクリスティアーノが抜け出してシュート。しかし今度はGK西川がナイスセーブ。レッズが攻めていくが、レイソルも縦の意識が高い。前から精力的に走ってプレッシャーをかけ、走力が衰えない。レッズは18分、右WB関根を駒井に交代。さらに24分、CH阿部を下げて青木を投入する。28分、右WB駒井が右サイドを突破してクロス。CF興梠が胸トラップからシュートを打ち込むが、これもGK中村航輔がファインセーブ。身体の正面で止める。さらに30分、左FW高木に代えて武藤。攻めるレッズ。36分にも右WB駒井のクロスにCF興梠が走り込むも、トラップが長くGK中村がセーブする。

 レイソルは37分、CH手塚に代えて細貝を投入。さらに39分には左SH武富に代えて大津。すると大津が積極的に仕掛ける。41分、右SH伊東が中へドリブルして左サイドへ。左SH大津がミドルシュートを放つが、わずかにポストの右。レッズも42分、CH柏木のCKのこぼれを左FW武藤がシュート。しかし枠の外。45分にも柏木のCKからCB槙野がヘディングシュートを放つが、枠を捉えられない。そしてタイムアップ。1-0。レイソルが厳しい戦いを勝利して、首位を守った。

 見事だ。OH中川や右SH伊東、CFクリスティアーノなど、最後まで前線で走り回り、レッズ守備陣にプレスをかけていく。GK西川にも常に追い込んでいくので、自由にフィードができない。そしてクリスティアーノが要所で起点を作り、CH手塚やCH大谷らの縦の意識も高い。これで8連勝。この勢いはいつまで続くのか。これから暑い夏がやって来る。そこをどう乗り切っていくのか、楽しみだ。