とんま天狗は雲の上

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UEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16第2レグ リバプールvs.アトレティコ・マドリード

 ついにヨーロッパの主要リーグも新型コロナウイルス感染拡大のため、開催延期になってしまった。どうしよう! 今後のことはさておき、まずはミッドウィークのCLでも観戦しよう。アトレティコ・マドリードが1-0で先行した第1レグ。第2レグはリバプールがホームで逆転を狙う。リバプールにはヘンダーソンが帰ってきた。ヘンダーソンはアンカーに入り、右IHにオクスレード・チェンバレン、左IHワイナルドゥム。あとはいつものメンバー。GKにはアリソンのケガが癒えず、引き続きアドリアンが入る。アトレティコ・マドリードは4-4-2。ジョアン・フェリックスとジエゴ・コスタの2トップ。右SHにコレア、左SHにはサウルが入り、ボランチはトーマスとコケ。DFは右SBトリッピア、左SBロディ。CBにはサヴィッチとフェリペ。GKはオブラクが守る。

 開始1分、アトレティコはFWジョアン・フェリックスのスルーパスにFWジエゴ・コスタが走り込み、シュート。わずかにポスト右に外れる。しかしその後はリバプールがパスをつないで攻めていく。5分、右SBアレクサンダー・アーノルドの縦パスに左IHワイナルドゥムが走り込んで、ヘディングシュート。10分には右SHコレアから左WGマネがボールを奪い、ドリブルから右WGサラーがミドルシュートを放つ。

 14分、左WGマネのクロスのクリアを右IHオクスレード・チェンバレンが拾い、縦に仕掛けてミドルシュート。GKオブラクがファインセーブした。その後はリバプールの勢いもやや落ちて、互角な感じで展開する。34分にはアトレティコリバプール・ゴールに迫るが、そこからリバプールがカウンター。右SBアレクサンダー・アーノルドのフィードに右WGサラーが走り込み、クロスに左WGマネがシュート。だがこれはGKオブラクが正面でキャッチした。36分には右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスからCFフィルミーノがシュート。これもGKオブラクがビッグセーブで弾き出す。

 このまま終わるかと思った43分、右WGサラーのスルーパスに右IHオクスレード・チェンバレンが抜け出し、クロスに左IHワイナルドゥムがヘディングシュート。前半終了間際にリバプールがゴール。これで2試合合計1-1の同点に追い付いた。

 後半もリバプールが圧倒的に攻めていく。3分、左IHワイナルドゥムのフィードに右WGサラーが走り込み、シュート。7分、右WGサラーのスルーパスに右IHオクスレード・チェンバレンが走り込み、シュート。わずかにバーを越える。オクスレード・チェンバレンは9分にもミドルシュートを放つが、GKオブラクがファインセーブ。GKオブラクが当たっている。

 アトレティコは11分、FWジエゴ・コスタを下げて、右SHにマルコス・ジョレンテを投入する。コレアをFWに上げて、コケを左SHに出し、サウルをCHに下げる。すると直後の11分、FWジョアン・フェリックスがドリブルで運び、右SHマルコス・ジョレンテの落としからジョアン・フェリックスがミドルシュートリバプールも15分、右SBアレクサンダー・アーノルドのFKからCFフィルミーノがシュートを放つが、GKオブラクがファインセーブする。

 16分、アトレティコはCHサウルの縦パスに走り込んだFWジョアン・フェリックスがミドルシュート。GKアドリアンがこぼしたボールにFWコレアが詰めるが、何とかGKアドリアンが抑えた。17分には左WGマの横パスをカットしたCHサウルがロングシュート。同点に追い付かれても、アトレティコは粘り強い。虎視眈々とゴールを狙う。

 それでもゲームはリバプールが圧倒的に攻めていく。21分、CFフィルミーノから右に流し、右WGサラーのクロスに左SBロバートソンが駆け上がり、ヘディングシュート。バーを叩く。24分、右SBアレクサンダー・アーノルドが強烈なミドルシュート。GKオブラクがナイスセーブで弾くが、こぼれ球を再びアレクサンダー・アーノルドがシュート。右SBトリッピアがブロックする。

 37分、リバプールはオクスレード・チェンバレンに代えて、左IHミルナーを投入。ワイナルドゥムを右IHに回す。39分、右WGサラーのスルーパスに走り込んだ右IHワイナルドゥムがクロス。GKオブラクが弾く。40分、左IHミルナーの仕掛けから、クロスを右IHワイナルドゥムがヘディングで折り返し、左WGマネがオーバーヘッドシュート。42分には右WGサラーが仕掛けて、切り返しからミドルシュート。43分、CFフィルミーノのスルーパスに走り込んだ左WGマネの戻しのパスを左SBロバートソンがクロス。右WGサラーが落として、右SBアレクサンダー・アーノルドがミドルシュート。だがDFがブロックする。アトレティコの守備も集中している。直後には右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスをCBファンダイクが折り返し、再び左WGマネがオーバーヘッドシュート。だが枠を捉えられない。結局90分×2を戦って1-1。勝負は延長戦にもつれ込んだ。

 延長戦に入ってもリバプールの攻勢は変わらない。3分、右SBアレクサンダー・アーノルドのスルーパスに走り込んだCHワイナルドゥムがシュート。GKオブラクがナイスセーブで弾き出すが、もう一度ワイナルドゥムが拾って、クロスにOHフィルミーノがヘディングシュート。これは枠の外。そして4分、右サイドをCHワイナルドゥムがドリブルで上がっていくと、クロスにOHフィルミーノのヘディングシュートはポストを叩く。だがはね返ってきたボールをもう一度フィルミーノがシュート。ついにリバプールが勝ち越し点を挙げた。

 これでリバプールが勝利するかと思ったが、勝負は逆にこれで動き出す。そして7分、右SBアレクサンダー・アーノルドのバックパスを前に蹴り出したGKアドリアンだったが、これをFWジョアン・フェリックスがカット。そのままドリブルから左に流して、右SHマルコス・ジョレンテがシュート。再びアトレティコが同点に追い付いた。アウェイゴールアトレティコの方がリードする。

 するとアトレティコは13分、FWジョアン・フェリックスを下げてモラタを投入。そして15+1分、アトレティコがカウンター。FWモラタがドリブルで前に運ぶと、右SHマルコス・ジョレンテとスイッチしてミドルシュート。これがゴール右隅に決まり、アトレティコがこのゲーム2点目。2試合合計でも3-2とリードする。延長前半はここで折り返した。

 リバプールは延長後半最初からCHヘンダーソンに代えてファビーニョ、ワイナルドゥムに代えて左SHオリギを投入する。サラーをCFに上げ、マネを右SHに回す、4-2-3-1の布陣に変更。一方、アトレティコもコレアを下げて右CBにヒメネスを投入。5-4-1にして守備を固める。攻めるリバプール。7分には左SHオリギがミドルシュート。8分にはCFフィルミーノを下げて南野を投入する。10分には右SHマネがカットインからミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。ファンダイクがFWに上がって、代わりにミルナーがCBに下がる。ファビーニョがアンカーに入る4-1-3-2のような布陣。12分にはOH南野のクロスにFWファンダイクがヘディングシュートを放つが、DFが競り合って、シュートはGKオブラクがキャッチした。そして45+1分、センターサークル付近のルーズボールを右SHマルコス・ジョレンテが収めると、FWモラタとパス交換のあと、スルーパス。FWモラタが抜け出してシュート。アトレティコがダメ押しの3点目を挙げてゲームセット。2試合合計で4-2。アトレティコ・マドリードがベスト8進出を決めた。

 サポーターを煽り、感情を爆発させるシメオネ監督。野性味という点ではクロップ監督を上回る。だが最後まで守り切る集中力は見事。リバプールヘンダーソンが戻ってきてフィールド・プレーヤーは万全となったが、GKアリソンのケガで代わって出場したアドリアンが不安定。結局、アドリアンのミスが勝負を決めてしまった。残念。蟻の穴一つも見逃さない。CLとはそういう勝負なのだろう。これで残るはプレミアリーグのみ。それでも南野が延長後半ながら少しでも出場でき、プレーできたのはよかった。リーグ戦はいつ再開できるだろうか。それまで自宅待機の日々をどう過ごそうか。新型コロナウイルスの感染がここまで広がるとは思わなかった。