ヨーロッパリーグも開催延期のため、当初、観るつもりのなかったパリSG対ドルトムントのゲームを観戦した。第1レグはドルトムントが勝利。ブンデスリーガの実力を再認識したゲームだった。スタジアムは新型コロナウイルスの影響で無観客。それでも外では花火の音が響いている。
パリSGは第1レグでヴェラッティとムニエがイエローカードをもらい、累積で出場停止。さらにエムバペも本調子でないのか、ベンチスタート。絶対勝たねばならないゲームでパリSGはどう戦っていくかが見もの。しかしFWにはカバーニが復活した。サラビアとともに2トップを組み、SHは右にディマリア、左にネイマール。ボランチはゲイェとパレデス。DFは4枚で、右SBケーラー、左SBにベルナト。チアゴ・シウバはベンチにも入らず、キムベムペとマルキーニョスがCBを組む。GKはナバス。対するドルトムントは第2レグと全く同じ。ホーランドをトップに、右WGサンチョ、左WGトルガン・アザール。ボランチにヴィッツェルとエムレ・ジャンを並べて、右WBハキミ、左WBゲレイロ。CBにはピシチェク、フメルス、ザガドゥが並び、GKはビュルキ。
序盤、ドルトムントが前から積極的にプレスをかけていく。守ってはしっかりとブロックを作り、パリSGを迎え打つ。パリSGはパスを回すものの、なかなか攻め込めない。19分、右CBピシチェクの縦パスに右WBハキミが走り込み、クロスにCFホーランドが走り込むが、届かない。ファーサイドで左WBゲレイロが拾い、クロスに右WGサンチョがミドルシュートを放つ。パリSGはようやく25分、CHゲイェの縦パスから右SHディマリアがスルーパス。これにFWカバーニが走り込んで、シュート。GKビュルキがファインセーブ。続くネイマールのCKにFWカバーニがヘディングシュートを放つも、枠を捉えられなかった。
しかし28分、右SHディマリアのCKに左SHネイマールがマークする右WBハキミの前に飛びこんでダイビングヘッド。これが決まり、パリSGが先制点を挙げた。これでアウェイゴールの差でパリSGが逆転する。するとドルトムントも前からのプレスから積極的に攻撃を始めた。36分、サンチョのFKはGKナバスが正面でキャッチ。ドルトムントは左右のWGを入れ替え、左にサンチョ。アザールはCFホーランドの近くでプレーし、サイドは右WBハキミが上がってくる。
38分、左WGサンチョを起点に、左WBゲレイロとワンツー。スルーパスに走り込んだサンチョがニアを狙うシュート。だがGKナバスがキャッチする。41分には右FWアザールがミドルシュートを放つが、ポストの左。すると45+1分、中盤で左SBベルナトがボールを奪うと、左SHネイマールがつなぎ、右SHディマリアから右に展開。FWサラビアがダイレクトで戻したクロスに左SBベルナトがそのまま走り込む。わずかに触ったシュートがネットを揺らす。追加点。パリSGが2-0と突き放して、前半を終えた。
後半に入ると、序盤からドルトムントが攻めていく。だがなかなか決定機まで行けない。逆に9分には、右SHディマリアがFKを直接狙う。これはGKビュルキがファインセーブで弾き出した。パリSGはFWサラビアを下げてエムバペを投入。より攻撃的にして、ドルトムントの攻撃を牽制。ドルトムントは24分、右FWアザールに代えてブランチ。26分にはCHヴィッツェルに代えて右WGにレイナを投入。ブラントをCHに下げて、より攻撃的に攻めていく。28分には右WGレイナのパスを前線まで走り込んだ右CBピシチェクが戻して、CHブラントがシュート。だがポストの右。30分にはCHエムレ・ジャンがミドルシュート。32分、CHブラントのミドルシュートはDFに当たってあわやと思ったが、バーの上に外れた。
するとパリSGは34分、右SHディマリアを下げてクルザワを投入。後半はエムバペとネイマールが個人技で攻め込む程度で、あまり人数をかけて攻めてはいかない。41分、左SHネイマールのFKは枠をの外。ドルトムントは42分、右WBは気にに代えてゲッツェを投入する。ブラントが左WB。しかしなかなか攻め込めない。そして44分、カウンターでドリブルを仕掛けるネイマールをCHエムレ・ジャンが倒すと、両チーム騒然。これでエムレ・ジャンは一発レッドカードをもらう。そして長いアディショナルタイムもそのまま過ぎ去った。2-0。パリSGが勝利して、逆転でベスト8進出を決めた。
無観客なのがやや寂しかったが、攻撃力はパリSGの方が上。第2レグではホーランドもその勢いを発揮することができなかった。この後、ヨーロッパの各国リーグは軒並み延期になってしまった。もちろんCLも同様。いつ再開できるだろうか。Jリーグもしばらくはゲームがない。この後の数週間をどう過ごしたらいいのか、悩んでしまう。
