とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第27節 マンチェスター・シティvs.マンチェスター・ユナイテッド

 シティが首位、ユナイテッドが2位で迎えるマンチェスター・ダービー。だが、その勝ち点差は14。ユナイテッドにとっては、せめて意地だけでも見せたいところか。マンCの布陣はいつもの4-3-3。ジェズスをトップに、右WGマフレズ、左WGスターリングという3トップ。中盤はロドリをアンカーに、右IHデブルイネ、左IHギュンドアン。フォーデンやベルナルド・シウバをベンチに置くのは、温存か、休養か。DFは右SBにジョアン・カンセロ、左SBジンチェンコ。ルベン・ディアスとストーンズのCBにGKはエデルソン。

 対するマンUは4-2-3-1。ワントップはケガのカバーニに代わって、マルシャル。ダニエル・ジェームズとラッシュフォードが左右に開き、トップ下にはブルーノ・フェルナンデス。ボランチはマクトミネイとフレッジ。右SBワンビサカ、左SBルーク・ショー、CBにリンデレフとマグワイアと不動の4人。GKはデヘアが出産で帰国し、前節に続いてディーン・ヘンダーソンが守る。マンUチェルシー戦、クリスタルパレス戦とスコアレスドローが続いている。

 しかしこのゲームでは開始早々に先制点を挙げた。右SBカンセロからのスローインを中盤のプレスで奪うと、左SHラッシュフォードが仕掛け、途中からマルシャルが引き継いでPAのライン沿いを中へドリブル。PAの外側を並走したCFジェズスが足をかけてマルシャルを倒してしまう。マルシャルはPAの内側。これで得たPKをOHブルーノ・フェルナンデスが決めて、開始2分、マンUが幸先よく先制点を挙げた。4分にはPA内で右SBカンセロからボールを奪った左SBショーがシュートを放つ。

 しかしマンCも9分、左IHギュンドアンミドルシュートを放つと、その後はマンCがパスをつないで攻めていく。マンUは守りを固めて、カウンターを狙う。16分、左SHラッシュフォードのミドルシュートはGKエデルソンがナイスキャッチ。守りを固めるマンUに対して、マンCは遠目からのミドルシュートが多い。19分、左IHギュンドアン。22分、CHロドリ。24分には左SBジンチェンコがミドルシュートを放つが、GKヘンダーソンがナイスキャッチする。

 38分、右WGマフレズの仕掛けから左IHギュンドアンがシュート。だがGKヘンダーソンの正面。43分、デブルイネのFKはGKヘンダーソンがわずかに触り、バーの上に外れる。さらにアディショナルタイムの45+1分、CFジェズスのドリブルから右IHデブルイネが右に流し、右WGマフレズがミドルシュート。だがポスト左に外れる。前半はこのままマンUの1点のリードで折り返した。

 後半もマンCがパスを回して攻め込み、マンUが守りを固めてカウンターを狙う形は変わらない。3分、右WGマフレズの縦パスをCFジェズスが落とし、CHロドリがシュート。だがバーにはね返される。すると5分、左SBジンチェンコのFKをキャッチしたGKヘンダーソンが慌てず、ボールを保持したまま、パスの先を探し、そして左サイドに大きくスロー。これを受けた左SBルーク・ショーがそのままドリブルで持ち上がり、いったんは左SHラッシュフォードに預けたものの、折り返しを受けてのミドルシュート。これが決まり、マンUが追加点を挙げた。これは大きい。

 その後もマンCが攻めるが、マンUの守備の意識は相変わらず高い。特に右SBワンビサカが左WGスターリングを抑え込む。7分、左WGスターリングのカットインからのシュートはGKヘンダーソンがキャッチ。マンUもカウンターで攻め込む。10分、CFマルシャルがドリブルで運び、右に流して、右SHダニエル・ジェームズがシュート。13分には左SBルーク・ショーが持ち上がり、OHブルーノ・フェルナンデスのクロスがファーに流れたところをCFマルシャルがヘディングシュート。でもGKエデルソンがキャッチした。マンCも15分、デブルイネのCKから右WGマフレズがボレーシュートを放つが、枠は捉えられない。

 すると20分、マンCは右SBカンセロに代えて、ウォーカー。26分にはCFジェズスを下げて、左WGフォーデンを投入する。スターリングがワントップ。マンUは28分、ラッシュフォードがケガで右SHグリーンウッドに交代する。それまで右サイドでよく走り回ったダニエル・ジェームズが左SBに移る。30分、左WGフォーデンから右に展開。右WGマフレズの縦パスに走り込んだ右IHデブルイネがクロス。フォーデンが走り込みシュートを放つが、ポスト左に外す。34分、右SBウォーカーのクロスにCFスターリングが飛び込むも、触れず。

 その後も中央を固めるマンCに対して、マンCは外からクロスを入れていく。37分、右WGマフレズのクロスを左WGフォーデンがゴール前で収めるも、シュートは打てず。38分、CBルベン・ディアスのクロスにCBストーンズがヘディングシュート。40分、右IHデブルイネのクロスにCFスターリングがヘディングシュート。42分にはデブルイネのCKを左IHギュンドアンがニアで逸らすが、CBストーンズが届かず。その後はマンUが43分マティッチ、45+3分にはブランドン・ウィリアムズを投入。3バック3ボランチでゴール前を固め、そのまま逃げ切った。2-0。マンUが勝利した。

 公式戦21連勝、リーグ戦15連勝。もう今季は負けないかと思っていたマンCの連勝がついに止まった。11月以来、3か月半ぶりの敗戦だ。やはり先制点が大きかった。これで2位マンUとの勝ち点差は11。優勝は既に決まったも同然だが、マンCに勝利したというのは自信になる。2位争いに向けては大きな勝利だ。マンCもこれで崩れるということはないだろう。次はサウサンプトン戦。南野のひと暴れを期待したい。