ミッドウィークのゲームでリバプールに勝利して、順位をCL圏内の4位に上げたチェルシー。トゥヘル監督就任以来、6戦無敗を続けている。前々節リバプールに勝利した5位エヴァートンはその後も連勝を続け、現在3連勝中。両者の勝ち点差はわずか1。しかもエヴァートンの方が1試合、ゲーム消化数が少ない。チェルシーにとってはしっかり勝っておきたいところ。
チェルシーの布陣3-4-3はリバプール戦と変わらないが、中2日の日程を考慮してか、先発メンバーを5人変えてきた。トップにはハヴァーツを先発させ、ヴェルナーが右WG、ハドソン・オドイが左WGに入る。ボランチはジョルジーニョとコバチッチで組み、右WBにリース・ジェームズ、左WBマルコス・アロンソ。3バックは右からアスピリクエタ、クリステンセンとズマで組む。GKはメンディ。一方、エヴァートンは3-5-2。リシャルリソンとカルバート・ルーウィンの2トップに、中盤はアランをアンカーに、右IHアンドレ・ゴメス、左IHシグルズソン。WBは右にイウォビ、左にディニュ。ホルゲイト、マイケル・キーン、ゴッドフレイの3CBにGKはピックフォード。ハメス・ロドリゲスはベンチにも入らない。
序盤、チェルシーが攻めていく。チェルシーのボール保持率は80%以上。それでもエヴァートンは粘り強く守る。16分、右WBリース・ジェームズがドリブルで持ち上がり、シュート。これで得たCKのクリアからCHジョルジーニョがボレーシュートを放つ。20分過ぎにはようやくエヴァートンが攻める場面も増えてきたが、互角の展開。チェルシーもエヴァートンの集中した守備に攻めあぐねる。するとエヴァートンは30分、FWリシャルリソンがCHジョルジーニョに倒され、PA手前でFKのチャンス。だが、左WBディニュのシュートは壁に当たった。一方、リバプールも直後の31分、左WGハドソン・オドイの縦パスに左WBアロンソが内側を上がり、クロスにCFハヴァーツがシュート。右に逸れたが、CBゴッドフレイの身体に当たったボールはコースが変わってゴールに飛び込んだ。オウンゴール。チェルシーが先制点を挙げた。
41分にはCHジョルジーニョの長い縦パスに左WBアロンソが走り込むが、CBキーンに当たってコースが変わったシュートをGKピックフォードがビッグセーブ。追加点は許さない。エヴァートンも45+1分、右IHアンドレ・ゴメスがミドルシュートを放つが、GKメンディがナイスキャッチ。前半はチェルシーの1点リードで折り返す。
後半になってもチェルシーが攻めて、エヴァートンが守る展開は変わらない。6分、左WBアロンソのFKはゴールのわずか右上に外れた。そして8分、左WGハドソン・オドイのクロスをCFハヴァーツがトラップから反転シュート。ゴールを割ったが、主審はVARで確認。トラップの際に手で扱ったとしてゴールは認められなかった。
反撃したいエヴァートンは11分、右WBイウォビを下げて、右IHにトム・デービスを投入。シグルズソンをトップ下に置く4-3-1-2の布陣に変更する。12分にはOHシグルズソンのパスからFWリシャルリソンがシュート。エヴァートンが攻めて、チェルシーがカウンターを狙う展開に変わっていく。13分、右WBリース・ジェームズのミドルシュートはポストの左。15分、左WGハドソン・オドイがカットインからミドルシュートを放つが、GKピックフォードがファインセーブで弾き出す。
そして20分、CHコバチッチからの長いスルーパスにCFハヴァーツが抜け出すと、飛び出したGKピックフォードが倒してしまう。PK。これをジョルジーニョが落ち着いて決めて、チェルシーが追加点を挙げた。直後の21分にはハドソン・オドイに代えて右FWマウントを投入。ハヴァーツを左FWに下げて、ヴェルナーをトップに上げる。一方、エヴァートンも25分、シグルズソンに代えてFWキングを投入し、3トップ。31分にはアンドレ・ゴメスに代えて左IHベルナルジを投入する。チェルシーは35分、CHコバチッチに代えてカンテを投入。その直後、自陣深い位置から右SBアスピリクエタが長いフィード。これにCFヴェルナーが走り込み、GKと一対一。だがシュートはGKピックフォードが止めた。ビッグセーブ。続くCKからCBズマのヘディングシュートもGKピックフォードがキャッチする。
さらに41分、右IHトム・デービスから右FWマウントがボールを奪い、CFヴェルナーがシュート。これもGKピックフォードがファインセーブ。はね返りをCHカンテがシュートするも、またもGKピックフォードがファインセーブ。ピックフォードがいなければ何点取られていたことか。その後、チェルシーは45分、ヴェルナーに代えてプリシッチを投入。守りを固める。45+4分にも左FWマウントのシュートをGKピックフォードがファインセーブ。だが、ゲームはここでタイムアップ。GKピックフォードの再三のビッグセーブがあったものの、自らのPK献上もあり、2-0。4位チェルシーが勝利して、CL圏内を守った。
ハメス・ロドリゲスがいないとやはり攻撃力はチェルシーの方が1枚上。3バックにした守備も堅かった。だが6位ウェストハムも勝利して、5位に浮上。勝ち点差2で続いている。さらにはエヴァートン、トッテナムも1試合ゲーム消化数が少なく、下に続く。4位以内を目指す争いはまだまだ続く。