とんま天狗は雲の上

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W杯アジア最終予選 グループB第5節 ベトナムvs.日本

 W杯アジア最終予選の第5・6節はアウェイの2連戦。これまで連戦の初戦で負けて、2試合目で勝利するパターンを繰り返してきたが、さすがにここまで4連敗のベトナムに負けることはないだろう。少しでも多くの得失点差で勝利することを期待した。ベトナムの布陣は3-5-2。グエン・ティエン・リンとグエン・コン・フォンの2トップに、中盤はグエン・トゥアン・アインをアンカーに、右IHグエン・クアン・ハイ、左IHグエン・ホアン・ドゥック。右WBはブー・バン・タイン、左WBグエン・フォン・ホンズイ。CBは右から、ド・ドゥイ・マイン、クエゴック・ハイ、ブイティ・エン・ズン。そしてGKはブイ・タン・チュオン。

 対する日本は4-3-3。大迫をトップに、右WGに伊東純也、左WG南野。中盤は遠藤をアンカーに、右IH田中碧、左IH守田。DFは右SB山根、左SB長友。吉田と冨安のCBにGKは権田。欧州からのチャーター便が途中でトラブルを起こし、12時間近く機内に閉じ込められたというが、その影響はあるのだろうか。少しくらいハンデをあげてもいいくらいだ。

 序盤から日本が攻めて、ベトナムが守る展開。6分には右IH田中碧が縦に抜け出し、クロスに左WG南野がミドルシュートを放つ。ベトナムも守備一辺倒ではなく、しっかりとした守備からカウンターを狙う。10分、FWグエン・ティエン・リンがミドルシュートを放つ。11分、日本は左SB長友のクロスを左WG南野がヘディングシュート。そして17分、中盤でCF大迫がボールを収めると、左に流したパスを受けた左WG南野がドリブル。クロスに右WG伊東がシュート。流れるような速い攻撃で日本が先制点を挙げた。

ベトナムも20分、CH遠藤からボールを奪った左IHグエン・ホアン・ドゥックがミドルシュート。GK権田が抑える。

 30分、左IH守田のミドルシュートが左に外れると、ベトナムも36分、左WBグエン・フォン・ホンズイがミドルシュートを放つ。そして40分、ベトナムのCKが左ポストを叩く。はね返りをベトナムが抑えたが、横パスをCF大迫がカット。左サイドでWG伊東が受けて、そのままドリブルで駆け上がると、ゴール前でカットインからシュート。ゴール左上に突き刺さった。追加点! と思ったら、主審が長い時間、VAR審判と交信している。そして録画チェックの末、伊東の前に走り込んだ田中碧がわずかにオフサイド、かつGKの視線を遮ったということでゴールは取り消しになってしまった。すごいゴールだったのに、残念。前半はこのまま折り返す。

 後半頭、ベトナムはアンカーのグエン・トゥアン・アインを下げて、ファン・ヴァン・ドゥックを投入する。後半も日本がペースを握って攻めるが、ベトナムも堅い守備からカウンターを狙う。お互いなかなかシュートまでいけない展開が続く。16分、CH遠藤の縦パスに走り込んだ右WG伊東のクロスに、CF大迫が飛び込むが、ゴールは破れない。すると18分、日本は南野と長友を下げて、左WG浅野と左SB中山を投入した。23分、ベトナムは右IHグエン・クアン・ハイのクロスのクリアを左WBグエン・フォン・ホンズイがボレーシュートベトナムは一方的に守るだけでなく、しっかりカウンターを狙っている。26分、右IH田中碧のFKにCF大迫がヘディングシュートを放つも、DFがクリアした。

 27分にはFWグエン・コン・フォンに代えて、グエン・バン・トアンを投入する。日本も30分、大迫と田中碧を下げて、CF古橋と右IH柴崎を投入する。33分、CH遠藤のミドルシュートは大きく枠を外す。36分には左WG浅野のヒールの落としから、右IH柴崎がシュート。DFブロックのこぼれ球をもう一度、柴崎がシュートを放つが、GKブイ・タン・チュオンがファインセーブ。40分にも右IH柴崎がミドルシュートを放つが、GKブイ・タン・チュオンがファインセーブ。こぼれ球に左IH守田が詰めるが、何とかGKが抑えた。43分には左IH守田に代えて原口を投入。ベトナムもさらに3人ほど選手交代をしたが、お互い決定機は造れない。結局、そのままタイムアップ。1-0で日本が勝利した。

 もっと大差をつけての楽勝を期待していた。思った以上にベトナムがしっかりしたチームだったとも言えるが、やはり日本の攻撃力不足は否めない。ゴールとならなかった伊東のシュートは強力だったが、その後は柴崎による遠目からのミドルシュートのみ。大事に勝利を確保したのかもしれないが、1-0はやはり寂しい。ちなみに、ここまでの日本のゴール数はベトナムと並んで、6チーム中最下位だ。来週の水曜日には中東に飛んでの第6節、オマーン戦がある。今節、オマーンが中国と引き分けたために、順位では日本が上に上がった。サウジアラビアと引き分けた3位オーストラリアとの勝ち点差は1。ようやく2位以内も手の届くところまで来た。次のオマーン戦、アウェイとはいえ、絶対勝利がほしい。複数ゴールを期待したい。