とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第13節 マンチェスター・シティ対チェルシー

 前節、リバプールに完敗。順位を4位に落としたマンC。一方、チェルシーランパード監督の若手起用が当たって、前節まで6連勝。順位もマンCを抜いて、3位に上がってきた。先にゲームのあったリバプールは、クリスタルパレスに終盤追い付かれる苦しい展開ながら、最後はフィルミーノがゴールを決めて、勝ち点をさらに積み上げた。これで早くもマンCとの勝ち点差は12。これ以上は離されるわけにいかない。一方、チェルシーとて首位にはしっかりと付いていきたい。お互い勝利が欲しいゲームとなった。

 マンCの布陣はいつもの4-3-3。アグエロをトップに、右WGマフレズ、左WGスターリング。ベルナルド・シウバは累積で出場停止。中盤はロドリをアンカーに、右IHデブルイネ、左IHにはダビド・シルバが先発した。DFは右から右SBカンセロ、CBストーンズ、CBフェルナンジーニョ、左SBメンディ。GKはエメルソン。リバプール戦とはかなりメンバーを入れ替えた。対するチェルシーも布陣は同じく4-3-3。アブラハムをトップに、右WGウィリアン、左WGにプリシッチ。中盤はジョルジーニョをアンカーに、右IHカンテ、左IHコバチッチ。DFは右から右SBアスピリクエタ、CBズマ、CBトモリ、左SBエメルソン。GKはケパが守る。

 開始4分、CBフェルナンジーニョの縦パスからCFアグエロがスルーパス。右IHデブルイネが走り込みシュートを放つが、ポストの左。一方、チェルシーも8分、左SBエメルソンと右WGマフレズが競ったこぼれ球をCF阿ぬらハムが拾い、右に流して、右WGウィリアンがミドルシュート。これも左に外れる。序盤はチェルシーが積極的。11分にはCHジョルジーニョの縦パスを左WGプリシッチが右にパス。右IHカンテの落としをCFアブラハムループシュート。攻撃陣でよくパスがつながる。

 15分には右WGウィリアンのCKのクリアをCFアブラハムが落とし、CBトモリがシュート。わずかに右に外れた。さらに19分、右WGウィリアンのパスから左SBエメルソンがミドルシュートを放つ。そして21分、左IHコバチッチの縦パスに右IHカンテが走り込むと、寄せてきたメンディとGKエデルソンの下をコロコロと転がるシュート。チェルシーが先制点を挙げた。

 その後もチェルシーがよくパスをつなぎ、攻めていく。しかし29分、CHジョルジーニョからCFアブラハムへの縦パスをCBフェルナンジーニョがカットすると、右IHデブルイネが左につないで、左IHダビド・シルバがドリブル。CFアグエロに向けたスルーパスはカットされたものの、こぼれ球を右IHデブルイネがシュート。これがCBトモリの足に当たってコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれた。マンCがすぐに同点に追い付いた。

 その後はマンCも積極的に前に出始める。33分、右IHデブルイネの縦パスを受けたCFアグエロがCNズマを背負いつつ、前を向いてシュート。これはGKケパがセーブ。36分にも右IHデブルイネがミドルシュートを放つ。そして37分、右WGマフレズが得意のカットインから左IHコバチッチと左SBエメルソンを抜いてミドルシュート。これがCBトモリの股下も抜いてゴールに突き刺さる。マンCが逆転した。43分にはGKケパのパスをCFアグエロがカット。ミドルシュートを放つが、バーにはね返された。前半はチェルシーが攻勢をかけ、先制点まで奪ったが、その後逆転されて1-2。マンCのリードで折り返した。

 後半はマンCが序盤から積極的に攻めていく。4分、右WGマフレズが再び中へドリブルをしてミドルシュート。これはわずかにポスト左に外れた。7分、マンCはCHロドリがケガでギュンドアンに交代。チェルシーは8分、右WGウィリアンの縦パスに抜けた右SBアスピリクエタがクロス。右IHカンテがミドルシュートを放つが、DFがブロックする。マンCも11分、右WGマフレズのCKから右SBカンセロがミドルシュート。右SBアスピリクエタがクリアする。

 チェルシーは14分、エメルソンを下げて、右SBジェイムズを投入。アスピリクエタを左SBに回した。20分、右IHデブルイネがのショートCKからクロス。DFにクリアでファーに飛んだボールをCFアグエロが折り返すと、CBフェルナンジーニョボレーシュート。左SBアスピリクエタがブロック。はね返りを右WGマフレズがシュート。しかしGKケパがファインセーブで弾き出した。

 マンCは22分、両足を攣った左IHダビド・シルバに代えてフォーデンを投入。すると27分にはそのフォーデンがミドルシュートを放つ。チェルシーは28分、アブラハムジョルジーニョを下げて、CFバチュアイとOHマウントを投入。マウントをトップ下に上げる4-2-3-1の布陣。マンCも32分、CFアグエロが足の不調を訴え、ジェズスに交代する。すると直後の32分、右IHデブルイネのFKから左IHフォーデンがミドルシュートを放つ。

 チェルシーは35分、OHマウントから左に展開。左SHプリシッチのパスに右SHウィリアンがミドルシュートを放つが、わずかにバーの上を越える。後半はマンCが高い位置からプレスをかけてチェルシーもなかなかいい形でチャンスを作ることができない。ボール保持率も前半はチェルシーが上回ったが、後半はマンCのペース。そしてアディショナルタイム。45+3分、チェルシーはOHマウントがやや遠目の位置からFKを狙う。しかしわずかにゴールの左上。すると直後のゴールキックのヘディングクリアを右WGマフレズとDFが競って、これに左WGスターリングが抜け出す。シュートを決めて、ダメ押しの3点目。と思ったが、VARでわずかにオフサイド。ゴールは取り消されたが、そのままタイムアップ。2-1でマンCが勝利した。

 これでチェルシーと順位が入れ替わって、マンCが3位。だがリバプールとの勝ち点差は既に9ポイント。ここから年明けの第21節まで8試合、連戦が続く。しかもリーグ戦の間にはCLやリーグ杯が入る過密日程。もちろん条件はリバプールも同じ。その点では2位レスターがまだ余裕がある。12月22日にはそのレスターとのゲームも組まれている。それまでにどんな状況になっているのか。プレミアリーグも次第に面白くなってきた。