代表戦の中断を挟んで2連敗。いずれも無得点で前節はレッズ相手に完敗。一時、復活の気配もあったグランパスだが、もう一つ不調から抜け出せない。しかしこのゲームからリーグ戦は早くも後半戦に入る。今節の相手は好調3位アントラーズ。前半戦ではアウェイでドローだった。勝てないまでも何とか負けずに戦って、後半戦を好スタートで始めたい。
グランパスの布陣は4-5-2。柿谷とマテウスの2トップに、WBは右に森下、左に相馬。中盤はレオシルバをアンカーに、右IH稲垣、左IH仙頭。3バックは右から中谷、藤井、丸山。そしてGKには1ヶ月ぶりにランゲラックが復帰した。一方、アントラーズの布陣は4-1-3-2。上田綺世と鈴木優磨の2トップに、和泉がトップ下、仲間とアルトゥール・カイキが左右に開き、ピトゥカがアンカーに座る。DFは右SB広瀬、左SB安西。三竿健斗とキムミンテのCBにGKはクォンスンテ。グランパスには今季アントラーズから移籍したレオシルバが先発したが、アントラーズにもトップ下に和泉。そしてキムミンテがCBで先発している。そう言えば、相馬もアントラーズでプレーしていたっけ。
開始2分、FWマテウスが左サイドから仕掛け、DFに倒されてFKを得る。左WB相馬のFKはGKクォンスンテがキャッチする。7分にはCB藤井のパスカットからFWマテウスが左に展開。左WB相馬のクロスにFW柿谷がゴール前で反転トラップ。だが右SB安西がうまくボールをクリアした。11分にはFW柿谷から右に展開したパスを右WB森下が切り返してミドルシュート。GKクォンスンテのファインセーブに弾き出されたが、序盤、グランパスが積極的に攻めていく。
しかし17分、右SB広瀬のクロスに左SHアルトゥール・カイキがヘディングシュートすると、20分、GKクォンスンテのフィードを左SHアルトゥール・カイキが落とし、右SH仲間とCB藤井が競ったこぼれ球を左SHカイキが拾って縦パス。FW上田がCB中谷と競り合いながら持ち出し、シュート。これがネットに飛び込んだ。ああ、アントラーズが先制点。と思ったら、FW上田がトラップの際にハンドを犯していた。VARの末、ゴールを取り消された。
しかしここからアントラーズが攻勢をかける。25分、右に開いたFW鈴木優磨からのクロスを左SHアルトゥール・カイキがヘディングシュート。これはライン上でCB中谷がヘディング・クリア。しかし再びアントラーズに拾われて、今度は右SB広瀬のクロスに右SH仲間と右IH稲垣が競り合ってこぼれたところをFW鈴木優磨がミドルシュート。これもCB中谷がブロックした。何とかアントラーズの攻勢を凌いだかと思ったが、飲水タイム後の33分、CB三竿のフィードがFW柿谷に当たって前に落ちると、CF上田がヘディングで前に落として、これに右IH仲間が走り込む。GKランゲラックが飛び出すが、仲間が軽く浮かせてシュート。アントラーズが先制点を挙げた。
グランパスもすぐに反撃する。35分、FWマテウスの縦パスに走り込んだ右IH稲垣がヘディングシュート。41分には左CB丸山の縦パスを右IH稲垣とDFが競って、こぼれ球を右WB森下が拾い、クロスを左IH仙頭がミドルシュート。だがわずかにバーの上に外す。45＋3分には左WB相馬の仕掛けで得たFKをFWマテウスが直接狙うが、GKクォンスンテがパンチングではね返す。前半はこのままアントラーズ1点リードで折り返した。
しかし後半に入ると再びグランパスが積極的に攻めていく。そして7分、右WB森下とのパス交換からCHレオシルバが縦パスを入れると、右IH稲垣が走り込み、クロス。これがCHピトゥカの手に当たる。PK。これをマテウスが落ち着いて蹴り込み、グランパスが同点に追い付いた。さらに攻めるグランパス。9分には再びFWマテウスがミドルシュート。11分、CHレオシルバのミドルシュートはわずかにバーの上。13分にはFWマテウスの縦パスに走り込んだ右IH稲垣がヘディングで落とすと、FW柿谷がボレーシュート。これもバーのわずかに上。
14分、アントラーズは一気に3枚を交代。広瀬、仲間、鈴木優磨に代えて、右SB常本、右SH樋口、そしてFWにエヴェラウド。グランパスは16分、左IH仙頭のクロスに右IH稲垣がヘディングシュートするが、GKクォンスンテがキャッチする。すると20分、アントラーズはさらにピトゥカを下げてCB関川を投入。キムミンテをボランチに上げる。グランパスも仙頭に代えて左IH阿部を投入した。
22分、右SH樋口のCKにCHキムミンテがヘディングシュート。29分には右SH樋口のFKに左SHアルトゥール・カイキがヘディングシュート。バーを叩く。樋口の正確なプレースキックは怖い。30分、グランパスは柿谷に代えてFW内田を投入した。しかし樋口の脅威が続く。33分のミドルシュートは枠を外すが、37分、樋口のFKのクリアを再び左SHアルトゥール・カイキがシュート。今度は左ポストにはね返された。アントラーズは34分、OH泉に代えて土居。
終盤は再びグランパスが攻勢をかける。41分、左IH阿部のFKのクリアをCB中谷がミドルシュート。45＋1分、右サイドからFWマテウスのパスを右IH稲垣がスルーしてCHレオシルバがミドルシュート。だが枠を捉えられない。45＋3分にはFW内田が右WB森下とのワンツーで抜け出し、クロスに左WB相馬がシュート。だがこれもGKクォンスンテがファインセーブした。そしてタイムアップ。1-1。暑い中での熱戦はドローに終わった。
互角の展開だが、結局勝ち切れなかった。だが好調アントラーズ相手のドローは自信になる。次はベルマーレ、レイソル、エスパルスとの3連戦。いずれも最近調子を上げてきた相手だ。「やればできる」の自信を胸に、思い切ったプレーを見せてもらいたい。そしてその次にはフロンターレとの対戦が待っている。順位を少しでも上げて、王者フロンターレに挑んでいこう。
