グループリーグも早や第3戦を迎える。泣くも笑うもグループリーグではこれが最後。グループAはオランダのグループ抜けはほぼ確定。残る一枠をエクアドルとセネガルで争う。共にカタールには勝利し、オランダと引き分けたエクアドルがセネガルを勝ち点では１点、上回るが、セネガルが勝てば逆転する。ちなみにFIFAランクはエクアドルの44位に対して、セネガルは18位。マネの不在はあるが、日韓大会以来の決勝トーナメント進出を目指す。
エクアドルの布陣は4-3-3。エストラーダをトップに、右WGプラタ、左WGバレンシア。中盤はアンカーでこれまで先発したメンデスが累積で出場停止。代わってグルエソが先発。IHは右にフランコ、左にカイセド。DFは右SBアンヘロ・プレシアード、左SBエストゥピニャン。インカピエとトーレスのCBに、GKはガリンデス。一方、瀬流の布陣は4-2-3-1。ディアをトップに、トップ下にイドリサ・ゲイエ。SHは右にイリマン・エンディアイエ、左にイスマイル・サール。ボランチはパペ・ゲイエとシス。DFは右SBサバリ、左SBにヤコブス。ディアロとクリバリのCB。GKはエドゥアール・メンディが守る。
序盤からセネガルが攻めていく。3分、CHパペ・ゲイエがドリブルで持ち上がり、クロスにOHイドリサ・ゲイエがシュート。8分には右SHイリマン・エンディアイエを起点に右SBサバリが上がり、スルーパスにCFディアが走り込んで、シュート。だがポストの左に外れる。エクアドルも10分、左WGバレンシアが直接FKを狙うが、壁に当たる。こぼれ球を右SBアンヘロ・プレシアードがクロスを入れ、こぼれ球をバレンシアがミドルシュートを放つが、DFがブロックした。セネガルは守りも堅い。
その後もセネガルが攻めていく。12分、右SHイリマン・エンディアイエがミドルシュート。14分、CHパペ・ゲイエから左に流して、左SHイスマイラ・サールのクロスにパペ・ゲイエがシュートを放つ。24分には左SHイスマイラ・サールが右SBプレシアードに競り勝って、カットインからミドルシュートを放つが、わずかに右上角に外れる。37分、左SBヤコブスのFKからCHシスがヘディングシュート。しかしバーの上。そして42分、自陣からのCBディアロの長いFKに左SHイスマイル・サールが抜け出し、そのままPA内に侵入。CBインカピエが身体を入れるが、先にボールに触れたサールを倒したとして、主審はPKを宣告する。44分、PKをサールが決めて、セネガルが待望の先制点を奪った。前半はこのまま終了する。
すると後半最初、エクアドルはこのゲームが大会初出場だったCHグルエソとフランコを下げて、CHシフエンデスと左SHサルミエントを投入。バレンシアをFWに上げ、布陣を4-4-2に変更する。すると4分にはCHシフエンテスがミドルシュート。GKメンディにセーブされたが、後半はエクアドルが積極的に攻めていく。逆に、セネガルがしっかり守備ブロックを作って守っていく。11分、左SBエストゥピニャンのクロスにFWエストラーダがヘディングシュート。19分にはFWエストラーダをレアスコに交代する。
すると22分、右SHプラタのCKをCBトーレスがフリック。CHカイセドがゴールに押し込んだ。オフサイドかと思ったら、左ポストの横で左SBサバリが立っていた。エクアドルが同点に追い付いた。しかしセネガルはすぐに反撃する。25分、右サイド中盤からのFKをOHイドリサ・ゲイエがゴール前に蹴り込むと、FWバレンシアのクリアが右サイドにいたCBクリバリの元に流れ、クリバリがシュート。すぐにセネガルが再び勝ち越した。
30分、セネガルはイリマン・エンディアイエとシスを下げて、CFバンバ・ディエンとCHナンパリス・メンディを投入する。布陣4ナンパリス・メンディをアンカーに置く4-1-4-1、するとCHメンディが何度もチャンスの芽を摘んでいく。31分、左SHサルミエントのクロスのこぼれを右SBプレシアードがヘディングで戻し、右SHプラタがシュート。しかしGKメンディがキャッチ。37分、右SBサバリの縦パスからFWディアスが左SBエストゥピニャンをかわしてシュート。わずかに右に外れる。
エクアドルは40分、プレシアードを下げて、長身のCBポロソを投入。エストゥピニャンを左WBに高く上げ、3-5-2の布陣で攻めていく。しかしセネガルの守備は堅い。アディショナルタイムは6分。エクアドルが外から何度も何度もゴール前に放り込んでいくが、セネガルのDFがはね返す。そしてタイムアップ。セネガルが2-1で勝利。逆転でグループリーグ突破を決めた。
面白いゲーム。エクアドルも実力はあるが、セネガルの気持ちに押されたか。これでグループAは予想どおり、オランダが1位通過。開催国カタールは結局3連敗で終わった。セネガルの決勝トーナメントの相手はB組首位のイングランド。厳しい相手だが、一丸となって当たっていくだろう。まずは20年ぶりの決勝トーナメント進出を喜びたい。
