とんま天狗は雲の上

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FIFAワールドカップ2022 決勝トーナメント1回戦 イングランドvs.セネガル

 決勝トーナメント2日目はイングランドとフランスが登場する。結果を先に書けば、予想どおり、両チームが勝ち上がったわけだが、これまで躍動感あるセネガルのゲームを観戦してきただけに、イングランドとの対戦はどんなだったのか気になった。マネが出場できていれば、もっと面白いゲームになっていただろうと思うと、少し残念でもある。

 イングランドの布陣は4-3-3。ケインをトップに、右WGサカ、左WGフォーデン。中盤はライスをアンカーに、右IHヘンダーソン、左IHベリンガム。DFは右SBカイル・ウォーカー、左SBにルーク・ショー。CBはマグワイアストーンズ。GKはピックフォード。一方、セネガルは4-2-3-1。ディアをトップに、トップ下にエンディアイエ。SHは右にディアタ、左にイスマイラ・サールボランチはシスとナンパリス・メンディ。DFは右SBサバリ、左SBヤコブス。CBはディアロとクリバリ。GKにはエドゥアール・メンディが先発する。

 序盤、セネガルが前からプレスをかけていくが、イングランドは余裕でそれをかわし、パスを回していく。だが無理攻めはしない。じっくり、じっくりと隙を伺う。21分、左SHフォーデンのCKにCBストーンズがヘディングスートしたのがイングランド最初のシュート。一方、セネガルも22分、CBマグワイアの縦パスを右SHディアタがカットし、クロスにCFディアがシュート。こぼれ球を左SHイスマイラ・サールがシュート。だが枠を外す。

 前半はイングランドが主導権を握りつつも、セネガルも気持ちを出して対応。静かに時間が過ぎていく。そして32分、左SHイスマイラ・サールが左サイドから仕掛けると、スルーパスにCFディアが走り込み、GKと一対一。だがシュートはGKピックフォードが左手1本で止めた。これがこのゲームを通じてセネガル最大のチャンスだった。その後もセネガルが積極的に攻めて、チャンスを作っていく。しかし、ゲームが動いたのは38分。左SBショーの縦パスを左WGフォーデンがフリックすると、CFケインのスルーパスに左IHベリンガムが走り込み、クロスに右IHヘンダーソンがシュート。きれいにパスが繋がり、イングランドが先制点を挙げた。

 41分には右WGサカのクロスにCFケインがシュート。そして前半終了間際の45+3分、セネガルが攻め込んでクロスをイングランドのDFがクリア。これをセネガルのDFが抑えきれずにいると、左IHベリンガムが奪い、そのままカウンター。左に流して、左WGフォーデンのクロスにCFケインがシュート。イングランドが追加点を挙げた。2-0。前半はここで終わった。

 後半最初にセネガルは3人の選手交代。ディアタ、エンディアイエ、シスを下げて、CFバンバ。ディエン、左IHパペ・ゲイエ、右IHパペマタル・サール。ディアを右WGに移し、布陣も4-3-3に変更する。ナンパリス・メンディがアンカー。後半も積極的に攻めるセネガル。5分、左IHパペ・ゲイエのスルーパスに右SBサバリが駆け上がり、クロスに右IHパペ・マタリ・サールがシュート。だが枠を捉えられない。

 するとゲームはまたイングランドのペースになっていく。9分、右IHパペマタル・サールからCHライスがボールを奪い、CFケインから右に流して、右WGサカがシュート。11分にはCFケインが遠目からミドルシュートを狙う。そして12分、左SBショーの縦パスをCFケインがDFと競ると、こぼれ球を左WGフォーデンが拾ってそのまま持ち上がり、クロスに右WGサカがシュート。イングランドが3点目を挙げた。美しい。その後はイングランドが余裕を持ってパスを回す。20分にはサカとフォーデンを下げて、右WGラッシュフォード、左WGグリーリッシュを投入。セネガルも27分、ディアを下げて右WGディエディウを投入する。29分、右IHパペマタル・サールがFKを直接狙うが、ポストの右。

 32分には、ベリンガムとストーンズを下げて、左IHマウント、CBにはダイアーを投入する。さらに37分、右IHヘンダーソンに代えてフィリップス。39分、セネガルは左SBヤコブスのクロスに左WGイスマイラ・サールがヘディングシュート。39分には、ヤコブスに代えて左SBバロ・トゥーレを投入する。42分には左IHパペ・ゲイエがミドルシュート。44分、右IHパペマタル・サールがミドルシュートイングランドも45+1分、左WGグリーリッシュのスルーパスに左SBショーが駆け上がり、クロスに右WGラッシュフォードがシュートするも、ポストの右。やはりイングランドの攻撃シーンは美しい。そしてタイムアップ。3-1。イングランドが文句なしの内容で快勝した。

 次の準々決勝はなんとフランスが相手。準々決勝で戦うのはもったいないほどの最高の組み合わせではないか。このゲームを観ても改めてイングランドは強い。一方、フランスもエムバペを中心に強さが際立っている。これは見逃せないゲームになる。次の対戦が今から楽しみだ。