とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第5節 名古屋グランパスvs.FC東京

 前節、レイソルに3-0で勝利して、首位ヴィッセルに勝ち点で並ぶ2位に付けたグランパス。第5節の相手はFC東京。前節は横浜FCを3-1で下して、勝ち点7。5位に付ける。FC東京にはグランパスから移籍した木本がいる一方、グランパスには永井と米本が元FC東京。そして長谷川監督が一昨年まで監督を務めてきた。因縁のあるチーム同士の対戦だ。

 グランパスの布陣はいつもの3-4-3。先発メンバーも前節に続いて野上が右CBに入り、他のメンバーも変わらない。一方、FC東京も同じく3-4-3。ディエゴ・オリベイラをトップに、左WG塚川。右WGにはマリノスから移籍の仲川が入る。中盤は東と小泉のダブルボランチに、右WB長友、左WBバンクーナガンデ。CBは右から木本、エンリケトレヴィザン、森重。GKはスウォンビィク。

 序盤、FC東京が前から積極的にプレスをかけ、攻めていく。しかしグランパスの守備は堅い。しっかりボールを奪うと、そこからカウンター。しかし深い位置で止められると、序盤だけで2度ばかり、右WGマテウスがFKを蹴り込むが、うまく合わない。両者、堅い守備を攻めあぐね、膠着した状況が続く。ようやく34分、CH米本の縦パスを左WG永井がポストになって右前方に蹴り込むと、CFユンカーが受けて、カットインからミドルシュートを狙う。これが両チーム最初のシュート。

 41分には左CB藤井が左WB和泉とのワンツーを交えて左サイドを抜け出すと、縦パスを受けたCFユンカーがスルーパス。右WGマテウスが抜け出してシュートを放つが、ポストの右。前半のシュートはこの2本のみ。FC東京は一本のシュートも打てずに前半を終えた。

 後半は序盤、グランパスが攻勢をかけるが、FC東京の守備を崩せず。5分過ぎからFC東京が攻め出すと、9分にはCB森重がFK。直接狙ったが、ポスト右に外れた。これがFC東京の初シュート。グランパスは12分、自陣の守りから右WGマテウスが前に蹴り出すと、CFユンカーが受けてドリブル。しっかりタメを作って右に流し、右WB森下がシュート。だがふかしてしまった。

 13分、グランパスは和泉に代えて、左CBに丸山を投入。野上を右WBに上げ、森下が左WB。藤井が右CBに移った。一方、FC東京も14分、塚川を下げて、CFアダイウトンを投入。ディエゴ・オリベイラが左WGに移る。17分、左WGディエゴ・オリベイラのパスからCFアダイウトンがシュート。19分には左WGディエゴ・オリベイラミドルシュートを放つが、DFがブロックする。しかしその後は次第にグランパスがペースを握り出し、攻めていく。

 30分、マテウスのCKのこぼれをCB丸山がシュート。FC東京は32分、仲川を下げて右WG俵積田を投入する。33分、CH米本のスルーパスに右WGマテウスが走り込むが、わずかに届かず、GKスウォビィクがキャッチする。34分にはCFユンカーのキープからスルーパス。右WGマテウスが抜け出し、フェイントでCB森重は滑らせるが、右WB長友がスライディング。シュートはGKスウォンビィクの正面に飛んだ。一方、FC東京も35分、左WGディエゴ・オリベイラのクロスにCFアダイウトンが走り込むも、CB藤井がクリアする。

 37分、グランパスはユンカーと永井を下げて、FW酒井と左IH長澤を投入。布陣を3-5-2にして、FWはマテウスとの2トップ。中盤は米本をアンカーに、稲垣を右IHに上げる。しかしその後もお互い守備を崩せない。44分、FC東京は左WBバングーナガンデのFKからファーでCFアダイウトンがオーバーヘッドシュート狙うが、うまく当たらない。45+3分、FC東京はディエゴ・オリベイラに代えてペロッチ。グランパスマテウスを下げて、FWレオナルドを投入。だがもう時間がない。ゲームはそのままタイムアップ。スコアレスドローに終わった。

 お互い守備の締まったいいゲームだった。だが崩せない。惜しい形は作るが、ゴールは遠かった。仕方ない。来週は代表ウィークで1週空く。ここまでのプレーで見直すべきものは見直して、さらに精度を高めていきたい。次節はアルビレックス。昇格組だが、前節にはフロンターレに勝利して、侮れない。CB千葉はケガで今節は欠場したが、次節には間に合うだろうか。いいゲームを期待したい。