とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

町内会長日記(その6)

 「町内会長日記(その5)」から続く。

 2月の理事会を終えた後は特に大きな行事もない。市役所からは早々と来年度に向けた行事一覧や書類提出等の依頼が届いた。これらは来年度の役員さんに伝えよう。3月の理事会は4月に開催する総会の議案を検討し、決議する。そのための議案原案を早めに作成した。

 「議案1 事業報告」は従前の報告を一部修正。「議案2 決算報告」は本来、年度が終了しないと作成できないが、3月の支出は例年、電気料金だけなので、2月末になれば3月分の電気料金の請求額がわかるだろう。会計担当に2月末までの作成を指示した。「議案3 役員の選任」は名簿を更新するだけ。

 「議案4 事業計画」も従前のものがベースだが、集会所の修繕を追加し、さらに「集会所の維持・活用のための方策の検討と使用規則の改正」を付け加えた。12月に開催した説明・意見交換会で、修繕後の集会所の維持・活用方針に対する意見があった。集会所に利用については「住民同士の親睦のための使用は無料」としているが、理事会で「利用者に団地外の住民がいた場合にはどうなるのか」といった疑問や「1時間100円の使用料は高いのではないか」といった意見があったので、来年度の検討事項として付け加えた。「議案5 予算」は、集会所修繕工事や防災備蓄品の購入と、これらに対する補助金収入など、多少例年と異なる部分を追加した。

 2月中旬に会計担当が理事会議事録のコピー代(100円未満)について銀行預金から引き出したいと書類を持ってきた。しかし彼女は自動車の運転をしないため、3月当初にもう一度、通帳記帳のために銀行へ行くのは大変。そこで、「コピー代はいったん立て替えて、3月になってから通帳記帳と同時に引き出せばいいよ」と話し、3月末までのタイムスケジュールを作って渡した。

 3月5日(日)の夕方5時半過ぎに、町内のHさんの奥さんが来て、ドアフォンを鳴らす。何だろうと出てみると、何と、ご主人が今朝亡くなったとのこと。町内の住民が亡くなったときには既定の弔問金を渡すことになっている。その前に訃報の回覧をしなくては。通夜は翌日。葬儀は翌々日。どうしたらいいかと考えながら、夕食の支度をし、食事を摂って、訃報の文書を作成し、各班理事に配って歩く。1周したら19時半位になっていた。

 戻ってしばらくしたら、会計担当から電話がある。「明日、通夜に行くのなら、もう一人の高齢の理事ともども、乗せていってもらえないか」とのこと。「別にかまわないが、できればその時に決算報告(案)を持ってきてほしい」と伝えた。

 17時前に集合し、通夜に行き、弔問金を渡す。帰りに、決算報告(案)をもらおうとしたら、「3月分の電気料金がまだわからない」と言う。2月分の請求書を見せてもらうと、2月7日付けになっている。そこで、「今週中には請求書が届くと思うので、それを見て決算報告(案)を完成させて、私まで届けてほしい」と伝えた。週末の理事会には「議案2 決算報告」を披露したい。

 ところが、金曜日になっても連絡がない。午後まで待って会計担当に電話をすると、まだ届かないと言う。そこで会計担当からこれまでの請求書、領収書と預金通帳を受け取ってよく見てみると、多数ある防犯灯の電気料金が二つに分かれて引き落とされており、金額の多い方は請求書が届くが、少ない方は領収書しかない。3月分の請求書はまだ届いておらず、理事会には間に合わない。また、金額の少ない方は20日になって引き落とされてみないと金額がわからないということが判明。電力会社に問い合わせればわかるかと思い、あわてて電話をしたが、土日はお休み、平日も午後4時までとのことで、もう対応は終了していた。これは困った。総会の日程は4月2日(日)で既に決定して回覧している。万一、請求書が届かなかった時には、最悪、電気料金が判明するのは27日になってしまう。日程延期もやむなしと覚悟を決め、日曜日の理事会に臨んだ。

 理事会では、こうした事情を説明し、週明けに請求書が届かず、電力会社に問い合わせても教えてもらえなかった場合には、総会の日程を1週間延期することで了解を得る。その他の議題も大きな意見はなく、了承された。ただし、事業報告と決算報告は、それぞれ副理事長と会計担当が説明をするというシナリオにしていたが、日程が1週間延びた場合には、二人とも既に予定を入れてしまい、出席できないと言う。そんな! 万一、そうなった場合に代わりに説明をする者を決め、それから理事会以降、総会までの仕事を確認。いつものように理事会議事録を作成して回覧するとともに、総会資料を作成して配布する。ただし、決算報告(案)ができないと総会資料は完成しない。これらの段取りも含めて確認をした。

 理事会終了後、賞味期限の近い防災備蓄品を各戸配布するため、各自、各班住戸分の備蓄品を抱えて家路に着いた。実は、事件はその後で起きた。これについては次の報告に回したい。ああ、疲れた。