とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第3節 サガン鳥栖vs.名古屋グランパス

 開幕2連勝と好調なスタートを切ったグランパス。金曜日に行われたマリノ対サンフレッチェのゲームがドローとなり、勝てば首位に立てるかもしれないゲーム。だが2連勝といってもいずれもウノゼロ。そろそろ複数得点が欲しい。一方、サガンは開幕戦でベルマーレに1-5と大敗。前節はガンバに追い付いて引き分けたものの、早く今季初勝利が欲しい。

 サガンの布陣は3-4-3。富樫をトップに、シャドーに西川と本田が入り、ボランチは藤田と河原。WBは右に岩崎、左に長沼が開く。3バックは右から福田、山崎、原田。GKはパクイルギュ。一方、グランパスも同じ布陣の3-4-3。ユンカー、永井、マテウスの3トップは変わらず。ケガの森下をベンチに置いて、野上が右WBで先発。左WBには和泉。ボランチは前節に続いて、米本と稲垣が座る。藤井、中谷、丸山の3バックは変わらず、GKはランゲラック。

 先にチャンスを掴んだのはサガン。5分、左CB原田が左サイド高く上がると、内側でパスを受けた左WB長沼がシュート。これで得たCKのCH藤田が蹴ると、ファーに流れたボールを右FE西川が拾って、カットインからシュート。GKランゲラックがファインセーブを見せた。サガンの積極的なプレスになかなかチャンスを掴めなかったグランパスは12分、CFユンカーがロングシュートを放つ。

 すると次第にグランパスが攻め始める。17分、右FWマテウスがCFユンカーとのワンツーから大きく右サイドに蹴り込むと、右WB野上が上がって、絶妙のクロス。だが走り込んだマテウスが合わせ切れなかった。その後はお互いなかなかゴール豆まで攻め込めない。20分、マテウスミドルシュート。29分にもマテウスがロングシュートを放つ。そして32分、左CB丸山のクロスのDFがクリアしたこぼれ球に右WB野上がボレーシュート。だがGKパクイルギュがビッグセーブ。ゴールを許さない。

 36分には左WB和泉が右WB岩崎を抜いて駆け上がり、中へのパスを右FWマテウスがスルーパス。左WG永井が抜け出してクロスを入れるが、CFユンカーの前でGKパクイルギュがキャッチした。サガンも37分、左WB長沼が右WB野上を抜いてシュート。だがGKランゲラックの正面。グランパスも39分、右FWマテウスのスルーパスに左WB和泉が走り込み、クロスに左FW永井がシュート。だがDFがブロック。40分にはCFユンカーがドリブルでDFを抜いて持ち上がり、スルーパスに左FW永井が走り込むが、GKパクイルギュがセーブした。

 サガン最大のチャンスは43分、左サイドで左WB長沼がキープすると、CH河原の落としをCH藤田がミドルシュート。だがGKランゲラックがビッグセーブ。わずかに触ったボールはバーを叩いてはね返った。こぼれ球を右WB岩崎がシュートするが、枠は捉えられない。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半も一進一退の膠着した状態が続く。5分、右CB福田のフィードにCF富樫が抜け出すが、シュートは枠を外す。なかなかチャンスを作れないグランパスが先に動く。10分、永井を下げて左WBに森下を投入。和泉を左FWに上げた。その後、しばらくは左WB森下が積極的に前に走ってCKを得るが、シュートまで行けない。するとサガンも19分、藤田を下げてCH菊地。グランパスは20分、左FW和泉のCKからCB中谷がクロス。CFユンカーが足に当てるが、うまくミートできず、ポスト右に外れる。25分には右CB藤井の縦パスを右WGマテウスが右前に送って、CH稲垣が走り込み、クロスにCFユンカーがシュート。だがGKパクイルギュが難なくキャッチする。

 27分、サガンは西川と岩崎に代えて、右FW小野と左WB樺山を投入。長沼を右WBに回す。グランパスも30分、和泉と野上に代わり、左FW酒井、左WB内田を投入。森下を右WBに回す。するとサガンは長沼を再び左WBに戻し、樺山を右WBに入れた。森下対策か。その後、サガングランパスのゴール前に攻め込む。グランパスも必死に対応。37分、CH菊地のシュートはGKランゲラックがナイスセーブ。直後、グランパスはユンカーを下げて、レオナルドを投入する。そしてサガンのCKを蹴るのはCH河原。ショートCKからクロスを入れると、ニアに左WB長沼が走り込み、ヘディングでフリック。これがゴールに飛び込む。サガンが先制点を挙げた。

 これで勢いのついたサガンはさらに攻め込む。40分には左FW本田がこぼれ球を拾って抜け出しシュート。CB丸山の足に当たったボールはそのまま手に当たったが、主審はVARの末、ノーファールの判定。45分には富樫と本田を下げて、CB田代とFW手塚を投入し、サガンが守備を固める。反撃したいグランパスだが、FW小野のがんばりもあって、なかなか前にボールを運べない。押し込まれたまま、時間が経過。そのままタイムアップの笛が鳴り響いた。0-1。サガンが今季初勝利、そして昨年8月以来のホームでの勝利を挙げた。

 グランパスは逆に今季初黒星。ゴールを奪えなければ勝利はない。押し込まれる時間が多ければ、失点の可能性も排除できない。このゲームでもGKランゲラックが再三のファインセーブでゴールを守ったが、失点の場面ではノーチャンスだった。しかし1失点は仕方ない。それよりもゴールがなかったことが問題だ。野上の守備力は高いが、その分、前に仕掛ける選手がいなかった。やはり相馬の移籍は大きい。もっと仕掛けられる選手が欲しい。そろそろ甲田の出番かもしれない。