初戦を17-0の大量得点で勝利した以降も得点を重ね、ここまで34得点無失点で決勝まで上がってきた藤枝順心。対する神村学園も準決勝では常盤木を2-0で下し、決勝に進出してきた。選手権3連覇を目指す絶対王者、藤枝順心に対して、神村学園がどんな戦いを見せるか。今季初めてのサッカー観戦は興味深いゲームとなった。
神村学園の布陣は4-2-3-1。安田をトップに、トップ下に上田彩葉。山野と原田が左右に開き、ボランチは漆島と新原。DFは右SB森田、左SB上田麻莉。成田と児玉のCBに、GKは濱田。対する藤枝順心の布陣は4-3-3。弦間をトップに、右WGに藤原、左WG鈴木巴那。中盤は、植本をアンカーに、右IH鈴木由真、左IH葛西。DFは、右SB松本、左SB尾辻。柘植と永田のCBに、GKは伊藤。
序盤、藤枝順心が積極的に前から攻める。そして4分、中盤で左WG鈴木巴那がボールを奪うと、左IH葛西がスルーパス。これに右WG藤原が抜け出してシュート。幸先よく、藤枝順心が先制点を挙げた。神村学園も6分、左SB上田麻莉のロングスローをDFがはね返すと、CH新原が拾って縦に送り、CH漆島の落としをCF安田がシュート。しかしGK伊藤がセーブする。
そして12分、藤枝順心は、CH植本のCKにDFがクリアするもののすぐにCF弦間が詰めて、こぼれ球をCB柘植が押し込む。早々に藤枝順心が追加点を挙げた。ここまで34得点の攻撃力は伊達じゃない。直後の14分、神村学園も、左SH原田がドリブルで持ち上がると、CH新原のクロスのこぼれをCF安田がシュート。だがこれもGK伊藤がセーブする。
藤枝順心はその後も15分には左IH葛西がミドルシュート。神村学園も19分、左SB上田麻莉がミドルシュートを放つも、GK伊藤がキャッチ。26分、CH漆島のミドルシュートも枠を外す。神村学園は35分位から、上田麻莉と森田の左右のSBを入れ替えた。だが40分、藤枝順心は右SB松本のパスを受けた右IH鈴木由真が見事なミドルシュート。ゴール左上に決まり、3点目。藤枝順心が3-0と突き放し、前半を終えた。
後半立ち上がり、神村学園は森田を下げて、右SHに原口を投入。漆島が左SBに下がり、上田彩葉がボランチに下がって、山野がトップ下に入る。後半に入って積極的に攻める神村学園。8分にはOH山野のCKからCB児玉がヘディングシュート。8分にはCH新原が左サイドから仕掛けて、カットインからミドルシュートを放つ。さらに13分には、CF安田のポストからCH上田彩葉がスルーパス。左SH原田が抜け出しシュートを放つが、藤枝順心の二人のCBが追い付き、シュートはブロックした。
後半はここまで抑え気味の藤枝順心は15分、鈴木巴那に代えて右WG岡村を投入。藤原が左WGに回った。そして17分、CH植本のCKから、クリアボールを左WG藤原が落とし、左IH葛西がミドルシュート。神村学園も直後、漆島を下げて、CB中野を投入。成田と児玉が左右に並ぶ3バック。上田麻莉が左WBに上がり、右WBには原田。上田彩葉と新原のダブルボランチに、安田と原口の2トップ。3-5-2の布陣に変更する。しかし直後の19分、CH植本のCKにファーに回り込んだCF弦間がヘディングシュート。バーに当たって落ちたところに左SB尾辻が走り込み、ヘディングで押し込む。藤枝順心が4点目を挙げた。
その後も22分には右WG藤原がミドルシュート。神村学園は25分、OH山野がロングシュートを放つ。藤枝順心も27分、CB永田のフィードに右WG岡村が走り込み、シュート。29分には左WG藤原がカットインからミドルシュートを放つ。神村学園はこの後、新原を下げて、CH舟之川を投入する。31分、藤枝順心は、CH植本のCKに左SB尾辻がヘディングシュート。植本のCKは正確で厳しいところに落としていく。神村学園も33分、左WB上田麻莉がドリブルからミドルシュート。しかしこれもGK伊藤が難なくキャッチする。
35分、藤枝順心は藤原に代えて、左WGに中島を投入。神村学園も山野を下げて、OH久保を投入する。40分にはCH植本がミドルシュート。わずかにバーの上を越える。藤枝順心は最後まで余裕があり、技術に優れている。そして40分、右サイドから右WG岡村のクロスにCF弦間がヘディングシュート。これが決まり、5-0。弦間はこの大会、8点目のゴールを挙げた。
45分には藤枝順心が3人の選手交代。葛西、鈴木由真、弦間を下げて、CH佐藤、左WG弟子丸、CF新宮を投入。チームキャプテンの佐藤と植本をボランチに並べる4-2-3-1。最後まで前からのプレスも衰えず。そしてタイムアップ。5-0。藤枝順心が完勝。選手権3連覇を達成した。
藤枝順心の技術、戦術、運動量、全てにおいて卓越していた。これで大会を通じたゴールは39点。一方、失点はゼロ。完璧な成績で優勝を遂げた。植本ら3年生は高校生活3年間、全てで優勝をして卒業することになる。おめでとう。多くの選手がWEリーグその他でサッカーを継続するようだ。彼女らがさらなる進化をして、次世代のなでしことして日本女子サッカーを支えてくれることを期待したい。また、他校も来年は、打倒・藤枝順心を掲げ、精進に励むことだろう。高校女子サッカーはやはり面白いなと感じたゲームだった。