とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第8節 名古屋グランパスvs.横浜F.マリノス

 前節ようやく今季初勝利を挙げたグランパス。中3日の厳しい日程ながら、今節はホームで連戦。相手のマリノスもここまで1勝3分2敗の16位と調子が上がらない。勝てば順位が入れ替わる。ホームで勝っておきたいゲームだ。

 グランパスの布陣はいつもの3-4-3。永井をトップに、マテウスと和泉がシャドー。椎橋と稲垣のダブルボランチに、WBは右に中山、左に内田。CBは右から、野上、佐藤、河面。GKはシュミット・ダニエル。前線の3人は頻繁にポジションを入れ替える。対するマリノスの布陣は4-4-2。アンデルソン・ロペスと植中の2トップに、SHは右にヤン・マテウス、左に遠野。ボランチは渡辺皓太と山根陸。DFは、右SBに宮市、左SBに永戸。ウォルシュとキニョーネスのCBに、GKはパクイルギュ。宮市が今季からSBを務める。

 開始2分、左FW和泉が仕掛けて、戻しをCH椎橋がミドルシュート。DFにブロックされたが、序盤からグランパスが積極的に攻めていく。序盤の攻勢を凌いだマリノスは11分、右SB宮市がミドルシュート。GKシュミットの横っ飛びファインセーブで防いだが、宮市が右SBにいるのは少し怖い。その後はマリノスがパスをつないで攻める時間が増えてくる。

 グランパスは19分、左FW和泉がミドルシュートを放つと、直後にも左WB内田のサイドチェンジから、右WB中山がシュート。しかし中山はいつもながらもう少しシュート技術が上手くならないものか。いい位置には入っていくが、シュートは決まった記憶がない。それでも24分には、CH椎橋が右に流して、右FWマテウスミドルシュート。GKパクイルギュがファインセーブで弾き出す。続くマテウスのCKに右CB野上がヘディングシュート。しかしゴール左に外した。

 マリノスで怖いのは右SHヤン・マテウス。26分、ヤン・マテウスがドリブルで運び、左に流して、左SH遠野がミドルシュート。これはポストのわずかに右。ヤン・マテウスは29分には同じくドリブルで運び、いったんはDFにブロックされながら、こぼれ球をミドルシュート。これは右CB野上がブロックした。

 グランパスはこの時間あたりから、永井とマテウスがトップに張り、和泉がトップ下に位置するようになる。しかしお互い攻め合うもシュートまでは行けず。膠着した状況が続く。39分、FWマテウスがドリブルからミドルシュートを放つが、GKパクイルギュがキャッチ。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半に入ると、再びグランパスが攻勢をかける。3分、FW永井がポストになって左に流すと、左WB内田が持ち上がり、クロスにOH和泉がシュート。GKパクイルギュがナイスセーブ。4分、CB河面のフィードにFW永井が抜け出し、そのままシュートを放つが、DFに寄せられ、枠は捉えられない。

 そして5分、FWマテウスのフリックを受けたFW永井がDFを背負いながら反転してシュート。これもGKパクイルギュにセーブされるが、続くFWマテウスのCKからGKパクイルギュがパンチングでクリア。CH稲垣から右WB中山が縦パスを入れるも、DFにはね返されると、拾ったCB佐藤が右に流し、FWマテウスがクロス。DFが触り、FW永井がヘディングでコースを変えると、CB河面が左足を伸ばしてシュート。グランパスが先制点を挙げた。

 マリノスも8分、左SH遠野が仕掛けて、クロスにFWアンデルソン・ロペスがシュート。だがGKシュミット・ダニエルがセーブ。11分、グランパスはCH椎橋の縦パスをOH和泉が胸トラップから前を向いてシュート。だがDFがブロックする。先制点を挙げたグランパスはその後もこぼれ球をとこごとく拾い、いきいきとプレーする。それでも守備の場面で右WB中山のプレーは怖いなあと思っていたら、20分、中山を左WB小野に交代した。内田が右WBに回る。

 28分、左WB小野のクロスにFW永井がヘディングシュートするも、GKパクイルギュがセーブ。31分には、マテウスと永井を下げて、CF浅井と右FW森島を投入。和泉が左FW。マリノスも32分、植中、遠野、渡辺を下げて、トップ下に天野、左SH井上、CH喜田を投入。布陣も4-2-3-1に変更する。33分にはCH喜田がミドルシュート。しかしゴール左に外れる。そして34分、GKパクイルギュからのフィードをCH稲垣がカットすると、縦パスから右FW森島がミドルシュート。GKパクイルギュがファインセーブで弾き出す。しかし続くCKを右FW森島が蹴り込むと、CB佐藤がヘディングシュート。グランパスが追加点を挙げた。

 マリノスは37分、永戸に代えて、左SB鈴木冬一を投入するが、アンデルソン・ロペスが完璧にCB佐藤に抑え込まれ、有効なチャンスを作れない。逆にグランパスは43分、CF浅野がドリブルで持ち込み、シュート。わずかにポスト右に外れる。その後もマリノス陣地近くでプレーするグランパスが時間を使い、そのままタイムアップ。グランパスが連勝を飾った。

 久し振りに気持ちのいい快勝。GKシュミット・ダニエルがいると、守備に落ち着きが出る。アンデルソン・ロペスを佐藤が完璧に封じ込める一方、シュミット・ダニエルハイボールを悉くキャッチして、チャンスの芽を摘んだ。マテウスの調子も少しずつ上がってきただろうか。それでもケガ人が多いのは気になる。和泉の頑張りはいつまで続くだろうかと気になる。次は中3日でベルマーレ戦。開幕から好スタートを切ったベルマーレだったが、ここ3戦は3連敗して10位まで順位を下げた。勝てば勝ち点で並び、順位も10位近くまで上げることができる。この勢いで3連勝を期待したい。